妻から見た親との同居の実情をグラフ化してみる(最新)

2019/10/07 05:13

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2019-0920経済的理由をはじめ、さまざまな事情で成人し、さらには結婚しても親と同じ住居に住み続ける人は少なくない。また、一度別居をしたものの、結婚や親の健康上の事情、住居環境の変化から、再び同居をする場合もある。結婚をしている人における、親との同居に関する実情を、国立社会保障・人口問題研究所が5年おきの定点観測調査の最新版として2018年に調査を実施し、2019年9月13日に発表した全国家庭動向調査の第6回分の結果から確認していくことにする(【発表リリース:全国家庭動向調査】)。

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妻の年齢とともに上昇する親との同居率


今調査の調査要項は先行記事の【夫婦別姓賛成派、夫がいる妻では賛成派過半数(最新)】を参考のこと。

次のグラフは妻の年齢階層別別にみた、親との同居割合。複数の親と同居している場合もあるので、当然複数回答となる。また今件では妻の年齢が70歳未満に限定している。

↑ 妻の年齢階層別にみた親との同居率(複数回答)(2018年)
↑ 妻の年齢階層別にみた親との同居率(複数回答)(2018年)

誰か一人でも親と同居している割合は、29歳以下の場合は16.9%だが、30代では14.5%と下がる。ところが40代以降では年を取るに連れて同居率は上昇していく。当人が年を取れば当然親も同じだけ年を取るため、生活上の不安から同居した・同居を親に希望されたのかもしれない。また、介護のための同居の可能性もある。

親の具体的な立ち位置としては、妻の親よりも夫の親の方が同居率は高い。家督の問題、居住している住居の持ち主の事情、夫婦間の立ち位置などが理由として考えられる。また、夫の親の場合は一様に妻の年齢とともに同居率が上昇していくのに対し、妻の親の場合は30-40代で一度同居率が減少していく。原因は不明だが、30-40代ともなれば多くは子育てをしているはずで、妻にとっても親の存在はありがたいはずではあるのだが。あるいはすでに夫の親が同居しているのかもしれない。

なお親の男女別では妻の親でも夫の親でも、おおよそが母親の方が同居率は高い。元々平均寿命は女性の方が長いため、単純に存命しているか否かの問題だと思われる。あるいは父親は同居を嫌う傾向があるのかもしれないが。

同居していない親との距離は


それでは親と同居していない場合、どれぐらいの距離が離れているのだろうか。70歳未満の妻のうち、いずれの親とも同居していない人に限定し、その距離の実情を普段使う交通機関での時間で答えてもらったのが次のグラフ。父親と母親で別途答えてもらっているのは、父親と母親が別居している場合があるため。

↑ 別居する親との居住距離(普段使う交通機関での時間)
↑ 別居する親との居住距離(普段使う交通機関での時間)

実のところ父親と母親での違いはさほど無く、妻の親であるか夫の妻であるかによる差異が多少見られる程度。妻の親の方が距離は遠く、夫の親の方が距離は近い。敷地内別居に限っても、妻の親は2%台だが、夫の親は6%台に達している。何かあった時に対応できる利便性を考えると、親との距離感もまた、立場上夫の方が強いとの風潮によるものかもしれない。


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