農産品が相場安で沈み、季節物が動いても衣料品・住関品はさえず…2019年5月度チェーンストア売上高、前年同月比マイナス0.7%

2019/06/24 15:00

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チェーンストア(スーパーマーケットやデパートなど)の業界団体である【日本チェーンストア協会】は2019年6月24日付で同協会公式サイトにおいて、チェーンストアの2019年5月度分販売統計速報(月報)を発表した。その内容によると2019年5月は食料品は農産品が相場安の影響を受けさえない動きとなり、衣料品や住関品は季節商品が動いたものの浮上すらかなわずに苦戦、結果として売上総額の前年同月比はマイナス0.7%(店舗調整後)を示す形となった(【同協会内発表リリース一覧ページ】)。

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今データは協会加入の57社・10473店舗に対して行われた調査結果によるもの。店舗数は前回月比で146店舗減、前年同月比で350店舗増加している。売場面積は前年同月比98.1%となり、1.9%の減少。売場面積あたりの売上額は前年同月比でマイナス2.3%を示す形となった。

各主要分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値を示している。数字はすべて店舗調整後(いわゆる「既存店」)。店舗の増減が売上に反映され、各店舗の実態を確認する際に状況が困難にならないよう、昨年同月の時点では存在していない店舗の分を除いた値で算出されている。

■総販売額……1兆0227億8770万円(前年同月比99.3%、▲0.7%)

・食料品部門……構成比:65.5%(前年同月比99.4%、▲0.6%)

・衣料品部門……構成比:7.6%(前年同月比98.1%、▲1.9%)

・住関品部門……構成比:20.3%(前年同月比98.8%、▲1.2%)

・サービス部門…構成比:0.2%(前年同月比100.2%、△0.2%)

・その他…………構成比:6.4%(前年同月比100.8%、△0.8%)

※販売金額には消費税額は含まず

食料品は農産品をはじめ
多くが相場安で不調。
衣料品や住関品は
天候のよさで
季節物がよかったが
それでもマイナス圏。
農産品はトマト、きゅうり、茄子、さつまいも、きのこ類などの動きはよかったが、じゃがいも、たまねぎ、キャベツ、大根、人参、グリーンアスパラ、らっきょうなどの動きは鈍かった。果物ではいちご、すいか、さくらんぼ、キウィフルーツ、ぶどうなどの動きはよかったものの、メロン、柑橘類、バナナ、カットフルーツなどが不調。 無駄を省く、手間をかけずに使えるカット系のセットは昨今のトレンドではあるが、個別商品の相場が高い時にはとりわけ人気が出る。そして相場安で農産品が不調な時にもカット野菜はよく動いており、野菜の相場動向を問わずに需要が高まっている感はある(今回月では顔を見せなかったが)。

畜産物は牛肉、鶏肉は堅調だったが豚肉は鈍い。豚肉が鈍いのはこれで二か月連続。鶏卵も鈍かったが、加工肉は好調。精肉の好調さに関しては堅調さが続いており、消費性向的に肉食へのシフトが起きていると考えられる(豚肉が二か月連続で不調なのは意外な動き)。

水産品は刺身盛合せ、まぐろ、かつお、たこ、サーモン、味付切身、貝類、魚卵、海藻類などの動きはよかったが、はまち、うなぎ、塩鮭、ちりめんなどの動きはいまいち。惣菜は温惣菜では揚げ物、煮物・焼き物は好調だが中華は鈍い。要冷惣菜は和・洋惣菜ともに好調で、弁当、寿司の動きもよかった。その他の食品では乳製品、飲料、納豆、食用油、乾麺、缶詰、冷凍食品、アイスクリーム、ゼリーなどは好調だったが、米、牛乳、練り物、パン類、スープ類、マヨネーズ・ドレッシングなどの動きは鈍かった。カニカマの好調さは7か月ぶりに言及に挙がって来ず。

衣料品ではスーツ、ジャケット、スラックス、ドレスシャツ、ポロシャツ、フォーマル、カーディガン、ワンピース、ブラウス、カジュアルシャツなどが堅調。半袖シャツ、ニット、カットソー、ボトムなどが軟調。住関品では日用雑貨品はランドセル、ペーパー類、キッチン用品、鍋、保存容器、タオルなどの動きは好調だが、子供用おむつ、文具類、玩具などが伸び悩み。家電製品ではエアコン、扇風機、冷蔵庫、洗濯機、炊飯器などが好調だが、電子レンジ、照明・管球・電球などの動きは鈍い。

「その他」項目は前回月から転じる形で堅調さを見せ、プラス0.8%。サービスはプラス0.2%と堅調。サービスは旅行関係やチケット販売などが他の業種(多分にインターネット経由やコンビニ販売だろう)に奪われているのが実情で、そのような中での堅調ぶりは評価に値する。

2018年10月に実施されたたばこ(住関品の日用雑貨に該当)の影響がさほど見られないのは意外ではある。あるいはチェーンストアでたばこを買う人はさほど多くは無いのだろうか。

他方、今回月は気温の上昇により季節商品が動いたが、衣料品・住関品ともに前年同月比でマイナスを示すという、あまり好ましくない結果となった。前年同月における前年同月比はそれぞれマイナス8.3%・マイナス3.5%で、それなりの反動によりプラスへの底上げの影響があるのにもかかわらず、である。大型連休が影響している可能性があるとはいえ、消費税率引き上げの駆け込み需要の類も見られない。次回月以降の動向が気になるところだ。


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