農産品は相場安で苦戦、衣料品も軟調…2019年2月度チェーンストア売上高、前年同月比マイナス2.5%

2019/03/22 15:00

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チェーンストア(スーパーマーケットやデパートなど)の業界団体である【日本チェーンストア協会】は2019年3月22日付で同協会公式サイトにおいて、チェーンストアの2019年2月度分販売統計速報(月報)を発表した。その内容によると2019年2月は食料品では相場安の影響を受けて苦戦、衣料品も動きは鈍く、売上総額の前年同月比はマイナス2.5%(店舗調整後)を示す形となった(【同協会内発表リリース一覧ページ】)。

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今データは協会加入の58社・10519店舗に対して行われた調査結果によるもの。店舗数は前回月比で38店舗増、前年同月比で528店舗増加している。売場面積は前年同月比101.0%となり、1.0%の増加。売場面積あたりの売上額は前年同月比でマイナス2.1%を示す形となった。

各主要分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値を示している。数字はすべて店舗調整後(いわゆる「既存店」)。店舗の増減が売上に反映され、各店舗の実態を確認する際に状況が困難にならないよう、昨年同月の時点では存在していない店舗の分を除いた値で算出されている。

■総販売額……9524億4098万円(前年同月比97.5%、▲2.5%)

・食料品部門……構成比:68.8%(前年同月比96.9%、▲3.1%)

・衣料品部門……構成比:6.2%(前年同月比90.8%、▲9.2%)

・住関品部門……構成比:19.1%(前年同月比100.7%、△0.7%)

・サービス部門…構成比:0.2%(前年同月比98.0%、▲2.0%)

・その他…………構成比:5.7%(前年同月比102.3%、△2.3%)

※販売金額には消費税額は含まず

農産品が相場安で
マイナスに。
衣料品は温暖で
歩みが鈍い。
農産品はトマト、玉ねぎ、さつまいも、ブロッコリー、アスパラガス、小松菜、スナップえんどうなどの動きはよかったが、白菜、キャベツ、レタス、長ネギ、ほうれん草、水菜、カット野菜などの動きは鈍かった。果物ではみかん、いちご、キウィフルーツ、アボカドなどの動きはよかったものの、りんごなどが不調。 無駄を省く、手間をかけずに使えるカット系のセットは昨今のトレンドではあるが、個別商品の相場が高い時にはとりわけ人気が出る。そして相場安で農産品が不調な時にもカット野菜はよく動いており、野菜の相場動向を問わずに需要が高まっている感はある(今回月は不調だったが)。

畜産物は牛肉、豚肉の動きはよかったが鶏肉は不調。鶏卵や加工肉は軟調。精肉の好調さに関してはここ数か月大きな動きは無く堅調さが続いており、消費性向的に肉食へのシフトが起きていると考えられる。それゆえに、今回月の鶏肉や加工肉の不調は気になるところ。

水産品は刺身盛り合わせ、まぐろ、かつお、たこ、やりいか、サーモン、貝類などの動きはよかったが、牡蠣、切身、塩鮭、塩さば、うなぎ、魚卵、ちりめんなどの動きはいまいち。惣菜は、温惣菜では揚げ物、焼き物、スナック類は好調だったが中華は鈍い。要冷惣菜は、和・洋惣菜ともに好調で、弁当、寿司の動きもよかった。その他の食品ではヨーグルト、ナチュラルチーズ、食用油、納豆、佃煮、和・洋風調味料、袋ラーメン、食酢、缶詰、カニカマなどは好調だったが、米、酒類、鍋物関連、インスタントコーヒー、アイスクリーム、冷凍食品などの動きは鈍かった。4か月連続の形でカニカマが好調な食品として挙げられており、何らかのトレンドが来たのではないかとの予見を覚えさせる。今、カニカマがトレンディ。

衣料品ではスーツ、コート、ドレスシャツ、春物アウター、カジュアルパンツ、就活スーツ、春物ニット、トレーナー、カジュアルシャツなどが堅調。ジャケット、スラックス、Tシャツ、フォーマル、コート、スカート、ブラウス、カットソー、レギンスなどが軟調。今年の冬は暖冬傾向にあり、冬物が売り難い状況なのは否めず、それが前回月に続き今回月の衣料品の不調につながったようだ。住関品では日用雑貨品は、食器類、ラップ・ホイル類、保存袋、タオル、スリッパなどの動きは好調だが、ステンレスボトル、弁当箱、バス・トイレ用品、ペーパー類、子供用おむつ、文具、鍋、ガスボンベなどが伸び悩み。家電製品では布団乾燥機、空気清浄機、照明器具、乾電池が好調だが、エアコン、液晶テレビ、電気暖房、食器洗い機、炊飯器、調理家電などの動きは鈍い。

「その他」項目は前回月から継続する形で堅調さを見せ、プラス2.3%。サービスはマイナス2.3%と軟調。サービスは旅行関係やチケット販売などが他の業種(多分にインターネット経由やコンビニ販売だろう)に奪われているのが要因だと思われる。

今回月は該当月の気温が全国各地で平年より1度から2度ほど高く、降水量も少なめとなり、冬物の動きが鈍く、衣料品の足を引っ張る形となった。他方、10月に実施されたたばこ(住関品の日用雑貨に該当)の影響がさほど見られないのは意外ではある。あるいはチェーンストアでたばこを買う人はさほど多くは無いのだろうか。


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