牛乳を選ぶ時の基準は「消費期限まで余裕」「1リットル入りパック」が5割超え(最新)

2019/05/10 05:21

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2019-0417多くの人にとって日々の食生活には欠かせない存在の食材、牛乳。比較的安価に、容易に調達ができ、気軽に飲用したり料理に用いることができる。その身近な存在の牛乳は、どのような水準で選択され、手に取られているのだろうか。JC総研が2019年3月22日に発表した、畜産品などの消費性向に関する調査結果の概要から確認する(【発表リリース:農畜産物の消費行動に関する調査結果】)。

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今調査の調査要綱は先行記事の【お米を食べる機会は減っているのだろうか】を参照のこと。

先行記事にある通り、今調査対象母集団では牛乳を毎日摂取している人は4割強、週に半分以上の人も合わせると6割近くにおよぶ。牛乳をほとんど接種していない人は2割強に留まっている。

↑ 家庭における食材の摂取頻度(牛乳)(再録)
↑ 家庭における食材の摂取頻度(牛乳)(再録)

それではその牛乳は、どのような基準で選ばれ、購入されているのだろうか。複数回答で尋ねた結果が次のグラフ。

↑ 牛乳購入時の商品選びの基準(複数回答、上位陣)(2018年度)
↑ 牛乳購入時の商品選びの基準(複数回答、上位陣)(2018年度)

トップは「消費期限まで余裕(がある)」で58.5%。牛乳は1リットルなり500ミリリットルなりのある程度まとまった量で購入することが多いため、買った直後に飲み干す・使い切ることは無く、購入日からしばらくは冷蔵庫の中に入れて保存しておくことになる。消費期限が切れた牛乳を飲むのはリスクが高く、極力避けたいところで、そうなった場合は飲まずに廃棄するしかない。消費期限に余裕が無いと、せっかく購入した牛乳を無駄にしてしまうし、それを防ぐためにはひたすら牛乳を飲むか、牛乳を使った料理が食卓に並ぶことになる。飲みすぎでお腹を壊したのでは元も子もない。

第2位は「1リットルパック」。1リットルパックは一般販売されている牛乳ではもっともメジャー、かつ量の多い形状だが、単身世帯でも牛乳好きならば2日もあれば消費できる量。500ミリリットルなどではすぐに消費しきってしまうため無くなるたびに買いに行くのでは手間がかかる、コストパフォーマンスの観点で選択肢から除外されるとの考えを持つ人も多いはず。

第3位は「成分無調整」。要は牛乳の製造工程で成分を調整していない牛乳のことだが、実は法的な規制は無く、メーカーが独自に表示している((【「成分無調整牛乳」と「成分調整牛乳」の違いは?(日本乳業協会)】))。ただし牛乳との表示があれば「成分無調整」の表示が無くとも成分の調整は行われていないとのこと。要は「低脂肪牛乳」「無脂肪牛乳」などの表記が無い、普通の牛乳を意味している。他方、成分調整牛乳に該当する「ローファット(低脂肪乳)」や「栄養強化牛乳」「特濃・高脂肪牛乳」の需要はさほど大きくない。

価格的な視点では「特売やタイムサービス品」がもっとも高い値だがそれでも20.2%に留まっている。たまごと違い牛乳は客引きのアイテムとして使われる機会はさほど多く無く、また消費期限間近のものへの需要もあまり大きく無いのだろう。

それではその牛乳の価格は、購入時の基準としてはいくらぐらいなのだろうか。公開値を基に概算平均を算出した結果が次のグラフ。

↑ 牛乳購入時の基準価格(1リットル限定、概算平均、円)(2018年度)
↑ 牛乳購入時の基準価格(1リットル限定、概算平均、円)(2018年度)

全体平均では173円、既婚では男女で差異はあまり無いが、単身では女性の方が高い牛乳を選ぶ傾向がある。年齢階層別ではおおよそ年上になるほど高い価格の牛乳を選んでいる。上記の「牛乳購入時の商品選びの基準」で年齢階層別の値が非公開なので確証は取れないが、高齢層ほど強いこだわりを持ち、高価格だが高品質の牛乳を求めるのだろう。また、消費量が少なくなるために少数単位での購入となり、結果として単価が上昇してしまうのかもしれない。


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