農産品は相場安で苦戦、衣料品・住関品は温暖で季節商品が軟調…2018年12月度チェーンストア売上高、前年同月比マイナス0.7%

2019/01/22 14:00

チェーンストア(スーパーマーケットやデパートなど)の業界団体である【日本チェーンストア協会】は2019年1月22日付で同協会公式サイトにおいて、チェーンストアの2018年12月度分販売統計速報(月報)を発表した。その内容によると2018年12月は食料品では相場安の影響を受けて苦戦、衣料品と住関品は該当月の前半において比較的気温が高めに推移したことで季節関連商品の動きが鈍く、売上総額の前年同月比はマイナス0.7%(店舗調整後)を示す形となった(【同協会内発表リリース一覧ページ】)。

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今データは協会加入の58社・10447店舗に対して行われた調査結果によるもの。店舗数は前回月比で60店舗増、前年同月比で543店舗増加している。売場面積は前年同月比96.0%となり、4.0%ポイントの減少。売場面積あたりの売上額は前年同月比でプラス4.7%ポイントを示す形となった。

各主要分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値を示している。数字はすべて店舗調整後(いわゆる「既存店」)。店舗の増減が売上に反映され、各店舗の実態を確認する際に状況が困難にならないよう、昨年同月の時点では存在していない店舗の分を除いた値で算出されている。

■総販売額……1兆2941億3274万円(前年同月比99.3%、▲0.7%)

・食料品部門……構成比:65.4%(前年同月比99.2%、▲0.8%)

・衣料品部門……構成比:7.5%(前年同月比95.3%、▲4.7%)

・住関品部門……構成比:20.2%(前年同月比101.0%、△1.0%)

・サービス部門…構成比:0.3%(前年同月比101.6%、△1.6%)

・その他…………構成比:6.6%(前年同月比100.4%、△0.4%)

※販売金額には消費税額は含まず

農産品が相場安で
マイナスに。
衣料品と住関品は
月前半の温暖で
歩みが鈍い。
農産品は人参、玉ねぎ、トマト、ブロッコリー、なす、舞茸などの動きはよかったが、白菜、キャベツ、大根、レタス、小松菜、きのこ類、加工野菜などの動きは鈍かった。果物ではいちご、みかん、レモン、アボカド、ぶどう、バナナ、キウィフルーツなどの動きはよかったものの、柿、りんごなどが不調。 無駄を省く、手間をかけずに使えるカット系のセットは昨今のトレンドではあるが、個別商品の相場が高い時にはとりわけ人気が出る。そして相場安で農産品が不調な時にもカット野菜はよく動いており、野菜の相場動向を問わずに需要が高まっている感はある(今回月は登場しなかったが)。

畜産物は牛肉の動きはよかったが、豚肉、鶏肉の動きは鈍い。鶏卵、加工肉はそこそこ。精肉の好調さに関してはここ数か月大きな動きは無く堅調さが続いており、消費性向的に肉食へのシフトが起きていると考えられる。それゆえに今回月において牛肉のみがの堅調となっているのは意外さを覚える。

水産品は刺身の盛り合わせ、まぐろ、サーモン、えび、いくら、味付数の子、ちりめんなどの動きはよかったが、たこ、丸物、牡蠣、かに、切身、うなぎ、筋子、塩鮭などの動きはいまいち。惣菜は、温惣菜では揚げ物、焼き物は好調だったが中華は鈍い。要冷惣菜は、和・洋惣菜ともに好調で、弁当、寿司の動きもよかった。その他の食品では乳酸菌飲料、米、乳製品、油、飲料、煮豆、缶詰、納豆、カニカマ、豆菓子などは好調だったが、ヨーグルト、鍋物関連、水物、アイスクリーム、冷凍食品、カップスープ、インスタントコーヒーなどの動きは鈍かった。2か月連続の形でカニカマが好調な食品として挙げられており、何らかのトレンドが来たのではないかとの予見を覚えさせる。

衣料品ではジャケット、ドレスシャツ、カジュアルパンツ、カジュアルシャツ、マニッシュスーツ、就活スーツ、セーター、裏ボアパンツなどが堅調。コート、スーツ、セーター、アウター、フォーマル、ジャケットコート、ニット、ボトム、レギンスなどが軟調。住関品では日用雑貨品は、トイレ・バス用品、TVゲーム、大人用おむつ、タオル、整理収納用品、羽毛布団、枕、インテリア小物、冷蔵庫、洗濯機、掃除機などの動きは好調だが、電気暖房、液晶テレビ・レコーダー、炊飯器などが伸び悩み。

「その他」項目は前回月から転じる形で堅調さを見せ、プラス0.4%。サービスはプラス1.6%と堅調。サービスは旅行関係やチケット販売などが他の業種(多分にインターネット経由やコンビニ販売だろう)に奪われている中での堅調さを見せ、大いに評価できる結果となった。

今回月は該当月の前半の気温が高めだったことから冬物の動きが鈍く、衣料品の足を引っ張る形となった。他方、10月に実施されたたばこ(住関品の日用雑貨に該当)の影響がさほど見られないのは意外ではある(前年同月比マイナス0.9%)。あるいはチェーンストアでたばこを買う人はさほど多くは無いのだろうか。


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