世界主要国の学歴別ソーシャルメディア利用率をグラフ化してみる(最新)

2019/02/20 05:07

2019-0210情報発信と受信のハードルを低くして、情報の取り扱いを誰もが容易にできるようにした画期的なインターネットサービスのソーシャルメディアは、人々の生活を大きく変えるほどの影響力を持っている。今や電気や水道、自動車のようなインフラ的存在と評しても過言では無いが、未だに利用していない人も多い。今回はアメリカ合衆国の民間調査会社Pew Research Centerが2018年春に実施した携帯電話関連の世界規模での調査結果報告書【Smartphone Ownership Is Growing Rapidly Around the World, but Not Always Equally】を基に、主要国のソーシャルメディア利用率の実情を学歴別に確認していくことにする。

スポンサードリンク


調査要綱は先行記事【世界主要国のスマートフォン普及状況をグラフ化してみる(最新)】を参照のこと。

次に示すのは主要国のソーシャルメディア利用率を学歴別に示したもの。設問では「普段からソーシャルメディアを使っていますか」と尋ね、具体例としてFacebookとTwitter、そして国毎に多用されているソーシャルメディアが追加で挙げられている。例えば日本ならばmixi、インドならWhatsAppが加えられている。また低学歴と高学歴は各国の回答者を学歴順に並べ、中央値以下は低学歴、中央値超は高学歴として区分している。なお国の序列は国全体のソーシャルメディア利用率の高い順となっている。

↑ ソーシャルメディア利用率(学歴別)(2018年春)
↑ ソーシャルメディア利用率(学歴別)(2018年春)

ソーシャルメディアの利用率は学歴以外にも年齢、男女、世帯年収などさまざまな要素の影響を受ける。どれが一つの影響のみの結果というわけでは無い。一方で学歴別に区分すると、すべての国で高学歴の人の方が低学歴の人よりも高い利用率を示している。高学歴だからソーシャルメディアを利用する必要性が高くなるので利用する人が多い、高学歴な人は知的好奇心が旺盛なので利用する人が増えるといった直接的影響だけでなく、高学歴の人は高世帯年収となる場合が多く、スマートフォンなどのソーシャルメディアを容易に利用できる環境を整えやすいといった間接的な影響も作用しているのだろう。

一方で先進国の多くでは高学歴と低学歴の差異はさほど大きく無いが、新興国ではその差が大きく出ている。また、先進国でも全体値のソーシャルメディア利用率が低い国は、低学歴の利用率が大きく下がっているのが原因であることがうかがえる。これらの実情は具体的に高学歴と低学歴の利用率の差異を計算してみるとよく分かる。

↑ ソーシャルメディア利用率の学歴による差異(高学歴−低学歴、ppt)(2018年春)
↑ ソーシャルメディア利用率の学歴による差異(高学歴−低学歴、ppt)(2018年春)

新興国ではおおよそ同じような差異が生じている。一方先進国では全体の利用率が高い国では差異がさほど無いものの、全体の利用率が低い国になるに連れて差異も大きくなっている。例外の動きを示すドイツは、低学歴も高学歴も同様に利用率が低い状態。

今件はソーシャルメディアを利用すれば頭がよくなる、という意味では無い。傾向として、高学歴ほどソーシャルメディアを利用する傾向があるということだけを知っておけばよいだろう。


■関連記事:
【スマートフォン所有率は79.4%にまで躍進(最新)】
【年々変わる「スマートフォンを使う理由」、あまり変わらない「使わない理由」(2015年)(最新)】
【気になる高齢者のスマートフォン使用スタイルの実情をグラフ化してみる(最新)】

スポンサードリンク


関連記事



▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2019 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー