老後の生活設計を考えたことがある人、18-29歳では3割足らず(最新)

2019/02/04 05:00

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2019-0124よほどの資産家や恵まれた環境に無い限り、人は年を経て心身に衰えを覚えるにつれて就業による収入を得難くなり、年金や蓄財などで生活を立てる必要が生じてくる。そのような「老後の生活」を中心とした、お金の上での生活のやりくりの計画をライフプランと呼んでいる。このライフプランをどれほどの人が考えているのか、内閣府が2019年1月18日に発表した老後の生活設計と公的年金に関する世論調査の結果から確認していく(【発表リリース:老後の生活設計と公的年金に関する世論調査】)。。

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老後の生活設計を考えたことがある人は67.8%


今調査の調査要綱は先行記事の【何歳までお金をもらえる仕事をしたいか、平均年齢は62.9歳(最新)】を参照のこと。

次に示すのは老後の生活設計を考えたことがある人。生活設計の具体的な説明は質問票には無いが、世間一般の認識や今調査の別項目の設問から、冒頭で触れたような金銭面を中心とした日常生活のやりくりのスタイルを意味する、ライフプランと考えればよい。また、すでに事実上老後の状態にある人も、過去に考えたことがあるか否かで答えてもらっている。要は老後の生活設計を考えた経験があるか否か。

↑ 老後の生活設計を考えたことがある人(2018年)
↑ 老後の生活設計を考えたことがある人(2018年)

全体では67.8%の人が考えたことがあるとしている。男女別では女性の方が値は高く、年齢階層別では60代までは年とともに値は上昇していく。70歳以上でやや値が落ちるのは、忘れてしまったからか、あるいは「勝ち組」的なポジションで考える必要が無い人が多いからなのか、それともライフプランの概念自身を知らないのか。18-29歳では男性で28.4%、女性でも36.5%しかいないのは驚きの値だろう。

職業別では事務系の職業が高めで、現場労務系の人達が低め。お金に直接かかわる時間が多いため、自分のことも気になってしまうからかもしれない。

なぜ老後の生活設計を考えたのか、その理由


それではなぜ老後の生活設計を考えたのか、考えた人に具体的な理由を1つ選択してもらった結果が次のグラフ。選択肢は質問票の順に従って並べてある。

↑ 老後の生活設計を考えた理由(択一回答、考えた人限定、男女別)(2018年)
↑ 老後の生活設計を考えた理由(択一回答、考えた人限定、男女別)(2018年)

もっとも多い意見は「老後の生活が不安」で44.6%。次いで「無計画な生活はしたくない」が25.9%、「老後が近い年齢になった」が21.8%。この3つの理由で9割を超え、残りはごくわずかでしかない。もっとも大きな理由との観点では、いずれも納得のいくものではある。

男女別では大きな差異は無し。女性の方が「老後が近い年齢になった」の値がやや高い程度か。

年齢階層別に見ると、年齢が老後の生活設計を考えさせる大きなきっかけとなっているのが分かる。年を重ねていくことが大きな要因となる問題だから、当然の話なのだが。

↑ 老後の生活設計を考えた理由(択一回答、考えた人限定、男女別・年齢階層別)(2018年)
↑ 老後の生活設計を考えた理由(択一回答、考えた人限定、男女別・年齢階層別)(2018年)

若年層では「無計画な生活はしたくない」が多いが「老後の生活が不安」を超えることは無い。ところが40代から「老後が近い年齢になった」の値が増え、50代ではグンと伸びる。目の前に迫った老後に向けて、具体的に物事を考えねばならないとの意思が強く働くようになったのだろう。

他方、どの属性でも最多回答率は「老後の生活が不安」であることに変わりはない。具体的にどのような不安かは質問票には書かれておらず回答者自身も明確化は難しいのだろうが、もやっとした心の不安が老後の生活設計を考えるという行動の後押しをする最大の要因であることがうかがえる。

最後は職業別。

↑ 老後の生活設計を考えた理由(択一回答、考えた人限定、職業別)(2018年)
↑ 老後の生活設計を考えた理由(択一回答、考えた人限定、職業別)(2018年)

職業そのものよりもそれを構成する年齢階層別比率に左右されている感はあるが、それでも生産・輸送・建設・労務職や販売・サービス・保安職で「老後の生活が不安」が5割を超えているなど、職業別の収入面での不安定さや給与水準を鑑みるに、納得のできる結果には違いない。


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