農産品は前年同月の反動、衣料品・住関品は温暖で季節商品が軟調…2018年11月度チェーンストア売上高、前年同月比マイナス2.5%

2018/12/23 09:00

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チェーンストア(スーパーマーケットやデパートなど)の業界団体である【日本チェーンストア協会】は2018年12月21日付で同協会公式サイトにおいて、チェーンストアの2018年11月度分販売統計速報(月報)を発表した。その内容によると2018年11月は食料品では前年同月が相場高で堅調だったことの反動を受けて軟調、衣料品と住関品は気温が高めに推移したことで季節関連商品の動きが鈍く、売上総額の前年同月比はマイナス2.5%(店舗調整後)を示す形となった(【同協会内発表リリース一覧ページ】)。

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今データは協会加入の58社・10387店舗に対して行われた調査結果によるもの。店舗数は前回月比で44店舗増、前年同月比で562店舗増加している。売場面積は前年同月比99.5%となり、0.5%ポイントの減少。売場面積あたりの売上額は前年同月比でマイナス0.7%ポイントを示す形となった。

各主要分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値を示している。数字はすべて店舗調整後(いわゆる「既存店」)。店舗の増減が売上に反映され、各店舗の実態を確認する際に状況が困難にならないよう、昨年同月の時点では存在していない店舗の分を除いた値で算出されている。

■総販売額……1兆0625億1329万円(前年同月比97.5%、▲2.5%)

・食料品部門……構成比:64.6%(前年同月比98.0%、▲2.0%)

・衣料品部門……構成比:8.0%(前年同月比88.0%、▲12.0%)

・住関品部門……構成比:21.0%(前年同月比99.8%、▲0.2%)

・サービス部門…構成比:0.3%(前年同月比108.9%、△8.9%)

・その他…………構成比:6.1%(前年同月比98.5%、▲1.5%)

※販売金額には消費税額は含まず

農産品が前年同月の
反動で食料品がマイナス。
衣料品と住関品はともに
温暖で季節物が鈍い。
農産品はなす、人参、きゅうり、ミニトマト、ピーマン、ほうれん草、カット野菜などの動きはよかったが、白菜、大根、白ねぎ、アスパラガス、キャベツ、里芋、きのこ類などの動きは鈍かった。果物ではりんご、いちご、輸入ぶどう、アボカド、キウイフルーツ、パイナップルなどの動きはよかったものの、柿、梨、メロン、巨峰などが不調。 無駄を省く、手間をかけずに使えるカット系のセットは昨今のトレンドではあるが、個別商品の相場が高い時にはとりわけ人気が出る。そして相場安で農産品が不調な時にもカット野菜はよく動いており、野菜の相場動向を問わずに需要が高まっている感はある。

畜産物は牛肉、豚肉、鶏肉ともに動きは鈍い。鶏卵、加工肉はそこそこ。精肉の好調さに関してはここ数か月大きな動きは無く堅調さが続いており、消費性向的に肉食へのシフトが起きていると考えられる。それゆえに今回月では主要の精肉すべてが軟調となっているのが意外さを覚える。これが畜産品全体、さらには食料品の足を引っ張った感は否めない。

水産品は刺身盛り合わせ、まぐろ、さんま、塩鮭、ちりめん、海藻類などの動きはよかったが、牡蠣、ぶり、たら、うなぎ、開き物、魚卵などの動きはいまいち。惣菜は、温惣菜では揚げ物、焼き物、中華は好調。要冷惣菜は、和・洋惣菜ともに好調で、弁当、寿司の動きもよかった。その他の食品では米、乳製品、飲料、食用油、納豆、キムチ、缶詰、冷凍野菜、カニかまなどは好調だったが、ヨーグルト、鍋物関連商品、麺類、カレー・シチュー類、チョコレート、和菓子などの動きは鈍かった。

衣料品ではドレスシャツ、トレーナー、カジュアルパンツ、ポロシャツ、フォーマル、スーツ、セーター、アウターなどが堅調。ダウンジャケット、コート、セーター、アウター、ボトム、ニット、トレーナー、カジュアルパンツ、レギンスなどが軟調。住関品ではランドセル、バス・トイレット用品、ペーパー類、保存容器、TVゲームソフト、防災用品、タオル、エアコン、冷蔵庫、掃除機などの動きは好調だが、電気暖房、液晶テレビ、クリーナー、乾電池などが伸び悩み。

「その他」項目は前回月から転じる形で軟調さを見せ、マイナス1.5%。サービスはプラス8.9%と堅調。サービスは旅行関係やチケット販売などが他の業種(多分にインターネット経由やコンビニ販売だろう)に奪われている中での堅調さを見せ、大いに評価できる結果となった。

今回月は気温が高めだったことから冬物の動きが鈍く、衣料品の足を引っ張る形となった。防災用品が堅調なのは夏から秋にかけて相次ぎ生じた自然災害の影響だろうか。他方、10月に実施されたたばこ(住関品の日用雑貨に該当)の影響が特に見られないのは意外ではある。


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