気になる高齢者のスマートフォン使用スタイルの実情をグラフ化してみる(最新)

2019/01/06 05:10

2019-0105ソニー生命保険は2018年11月14日、高齢者を対象にした調査「シニアの生活意識調査」の結果を発表した。それによるとスマートフォンを使用する高齢者がもっともよくスマートフォンで行っていることは「メール」だった。85.1%が普段から行っているとしている。次いで「通話」「インターネット検索」が続いている(【シニアの生活意識調査2018】)。

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今調査は2018年10月5日から9日にかけてインターネット経由で50-79歳の男女に対して行われたもので、有効回答数は1000件。「男女」「50代と60・70代」でそれぞれ均等割り当て。調査協力会社はネットエイジア。社会全体の実情とはいわゆるデジタルデバイドによる差が生じていることに注意が必要。

今調査によれば調査対象母集団においてスマートフォンを使用している人は65.0%。男女で差異はほとんど無かった。

↑ スマートフォン使用者(50-79歳)(2018年)
↑ スマートフォン使用者(50-79歳)(2018年)

社会全体の年齢構成比とは異なる、インターネット利用者に限定されるとの注意が必要だが、その条件下においては、2/3ほどがスマートフォンを使用していることになる。

それではそのスマートフォンを使用している高齢者は、具体的にどのような機能を活用しているのだろうか。複数回答形式で尋ねたところ、最上位についたのは「メール」だった。スマートフォンを使う高齢者の8割強が、普段からメールを使っていることになる(たまに使うレベルでは無く、日常茶飯事的に使用しているのを意味することに注意)。

↑ 普段スマートフォンで行っていること(50-79歳のスマートフォン使用者、複数回答、上位陣)(2018年)
↑ 普段スマートフォンで行っていること(50-79歳のスマートフォン使用者、複数回答、上位陣)(2018年)

次いで多いのは「通話」で79.7%。スマートフォンもまた携帯電話の一形式であり、そもそも携帯する電話であることを思い返すと、普段使っている機能として「通話」より「メール」の方が多い実情には、色々と考えさせられるものがある。

次いで「インターネット検索」「天気予報チェック」「ニュース閲覧」が続き、さらに「写真撮影」「メッセージアプリ(LINEなど)」が並ぶ。いずれも基本的な機能ばかりで、従来型携帯電話でも(サービスや機能が対応していれば)使えそうなものばかりではある。

これを男女別に見たのが次のグラフ。上位陣の抽出、複数回答形式だからなのだが、おおよそ女性の方が高い回答率を示している。

↑ 普段スマートフォンで行っていること(50-79歳のスマートフォン使用者、複数回答、上位陣、男女別)(2018年)
↑ 普段スマートフォンで行っていること(50-79歳のスマートフォン使用者、複数回答、上位陣、男女別)(2018年)

上位陣で男性の方が高い値を示しているのは「ニュース閲覧」「カレンダー・スケジュール管理」のみ。年齢からして、まだ仕事をしている人も多分にいることを考えると、そのために使っているものと考えられる。「天気予報チェック」も男女でほとんど変わりないのも同じ理由だろう。

他方、それ以外は女性の方が回答率は高い、つまりそれらの機能を使っている人は女性の方が比率的に多いことになる。特に「写真撮影」「メッセージアプリ」のようなコミュニケーションに使われる機能、そして買い物などで使うのであろう「電卓」で大きな差異が生じているのは興味深い。

11位以降の項目も気になる一方で、見方を変えればこれらの上位陣の機能のみを実装したスマートフォンでも、高齢者はさほど不便さを覚えないであろうことが考えられる。ゲームアプリや動画閲覧などの機能を省き、最低限の機能を実装したシンプルスマートフォンも、あるいは存在してもいいのかもしれない。


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