気になる高齢者のスマートフォン使用スタイルの実情をグラフ化してみる(最新)

2019/12/30 05:15

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2019-1229ソニー生命保険は2019年9月4日、高齢者を対象にした調査「シニアの生活意識調査」の結果を発表した。それによるとスマートフォンを使用する高齢者がもっともよくスマートフォンで行っていることは「メール」だった。84.3%が普段から行っているとしている。次いで「通話」「インターネット検索」が続いている(【シニアの生活意識調査2018】)。

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今調査は2019年7月30-31日にインターネット経由で50-79歳の男女に対して行われたもので、有効回答数は1000件。「男女」「50代と60・70代」でそれぞれ均等割り当て。調査協力会社はネットエイジア。社会全体の実情とはいわゆるデジタルデバイドによる差が生じていることに加え、実際の人口構成比とは異なることに注意が必要。

今調査によれば調査対象母集団においてスマートフォンを使用している人は69.3%。男女別では女性の方がわずかに使用率が高い形となった。

↑ スマートフォン使用率(50-79歳)(2019年)
↑ スマートフォン使用率(50-79歳)(2019年)

社会全体の年齢構成比とは異なる、インターネット利用者に限定されるとの注意が必要だが、その条件下においては、7割ほどがスマートフォンを使用していることになる。

それではそのスマートフォンを使用している高齢者は、具体的にどのような機能を活用しているのだろうか。複数回答形式で尋ねたところ、最上位についたのは「メール」だった。スマートフォンを使う高齢者の8割台が、普段からメールを使っていることになる(たまに使うレベルでは無く、日常茶飯事的に使用しているのを意味することに注意)。

↑ 普段スマートフォンで行っていること(50-79歳のスマートフォン使用者、複数回答、上位陣)(2019年)
↑ 普段スマートフォンで行っていること(50-79歳のスマートフォン使用者、複数回答、上位陣)(2019年)

次いで多いのは「通話」で80.8%。スマートフォンもまた携帯電話の一形式であり、そもそも携帯する電話であることを思い返すと、普段使っている機能として「通話」より「メール」の方が多い実情には、色々と考えさせられるものがある。

次いで「インターネット検索」「ニュース閲覧」「天気予報チェック」が続き、さらに「地図閲覧」「写真撮影」「メッセージアプリ(LINEなど)」が並ぶ。いずれも基本的な機能ばかりで、従来型携帯電話でも(サービスや機能が対応していれば)使えそうなものばかりではある。高齢者向けのスマートフォンが各社から発売されているが(らくらくホンなど)、実装されている機能と今回の調査結果がほぼ一致するのには感心させられる。

これを男女別に見たのが次のグラフ。上位陣の抽出、複数回答形式だからなのだが、おおよそ女性の方が高い回答率を示している。

↑ 普段スマートフォンで行っていること(50-79歳のスマートフォン使用者、複数回答、上位陣、男女別)(2019年)
↑ 普段スマートフォンで行っていること(50-79歳のスマートフォン使用者、複数回答、上位陣、男女別)(2019年)

上位陣で男性の方が高い値を示しているのは皆無。差があまり無い項目は「インターネット検索」「ニュース閲覧」「地図閲覧」だが、まだ仕事をしている人も多分にいることを考えると、そのために使っているものと考えられる。他方、それ以外は大きく差をつけて女性の方が高い値を示している、つまりそれらの機能を使っている人は女性の方が比率的に多いことになる。

11位以降の項目も気になる一方で、見方を変えればこれらの上位陣の機能のみを実装したスマートフォンでも、高齢者はさほど不便さを覚えないであろうことが考えられる。上記に挙げた「らくらくホン」などが好例。ゲームアプリや動画閲覧などの機能を省き、最低限の機能を実装したシンプルなスマートフォンこそが、高齢者には望まれているのかもしれない。


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