新聞の購読料、高いか安いか、世間一般の判断は(最新)
2019/12/05 05:22


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今調査の調査要綱は先行記事【じわりと下がるメディアへの信頼度、民放テレビは持ち直しか(最新)】を参照のこと。
次に示すのは新聞の一か月の購読料において平均的なモデルとして約4000円(朝刊と夕刊のセット)を設定し、その金額についての考えを選択肢から選んでもらった結果。「かなり高い」「少し高い」を合わせた割高派は58.1%、「かなり安い」「少し安い」を合わせた割安派は1.6%。圧倒的に割高派が多い結果となった。

↑ 新聞の購読料について(2019年度)
回答時点で月ぎめの新聞を取っているか否か別の購読料への考えを知りたいところだが、残念ながらその値は非公開。しかしながら取っていない人において割高派は多いだろうし、取っている人は割安派や妥当だと考えている人が多いことは容易に想像できる。割高か否かのみが新聞の月ぎめをする判断材料ではないのだが、大きな要因には違いない。割高、つまり支払った対価に見合う価値を見出せない人が、そのまま支払いを継続する状況は想像しにくい。
この新聞の購読料への考えを属性別に区分した結果が次のグラフ。

↑ 新聞の購読料について(属性別、全体比)(2019年度)
新聞の情報は仕事で多く使う機会があることが想像されることから、現役世代で価値を見出し、コストパフォーマンスがよい、妥当である、むしろ割安だとの意見が強くなりそうだが、実際には20代を中心に現役世代、しかも若年層の方が割高感を覚える人は多い。インターネットを用いた情報収集に長けている、あるいは慣れていて、新聞を月ぎめで購入する必要性は無いとの判断をしているのだろうか。
しかし男女別では「かなり高い」こそ男性の方が多いものの、「少し高い」まで合わせた割高派では女性の方が高めの値を示している。実際に片づけをしたり家計を預かるのは女性の方が多いからかもしれない。
また、新聞を好む人が多い高齢者でも、割安感との回答者はごく少数。「妥当である」がおおよそ年とともに増えている形となっている。現状でちょうどよい価格だとの認識はあるが、それ以上の価値を見出しているわけではなさそうだ。ある意味、あって当たり前、空気のような存在と考えているのかもしれない。
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