普段からソーシャルメディアでニュースを確認する人、その情報源は気にしない? 西欧の人達の実情をグラフ化してみる

2018/11/29 05:01

2018-1120ソーシャルメディアは個人が気軽に不特定多数に向けて情報発信ができる、情報革命を引き起こしたツール。個人はもとよりこれまで独占的な立場で多数に向けた情報公知を行っていたニュースメディアもまた、ソーシャルメディアを用いてニュースを配信しているのが現状。まさにソーシャルメディアは情報を人々に行きわたらせるインフラに他ならない存在である。それではソーシャルメディアでニュースを取得している人は、その情報源についてどのようなこだわりを持っているのだろうか。西欧諸国の実情について、アメリカ合衆国の民間調査会社Pew Research Centerが2018年5月14日に発表した調査【「In Western Europe, Public Attitudes Toward News Media More Divided by Populist Views Than Left-Right Ideology」】の報告書を基に確認していく。

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今調査の調査要綱は先行記事【西ヨーロッパ諸国でニュースの情報源としてもっとも使われているのはテレビ、デンマークやスウェーデンではオンラインが最多】を参照のこと。

今調査の限りでは国によって違いがあるものの、4割台から6割台の人がソーシャルメディアを使ってニュースを取得している。

↑ ソーシャルメディアからニュースを取得する頻度(2017年10-12月)(再録)
↑ ソーシャルメディアからニュースを取得する頻度(2017年10-12月)(再録)

それではソーシャルメディアでニュースを取得している人達は、そのニュースの情報源にどれほどのこだわりを持っているのだろうか。もっとも利用する情報源についてどのような媒体、個人が発しているのかなど気にしない(分からない)を意味する「気にしない」、情報源はよく知らないところだとする「よく知らない情報源」、どのような個人・組織かその実情を認識した上で使っているを意味する「よく知っている情報源」の3択から選んでもらった結果が次のグラフ。

↑ 普段もっとも利用する、ソーシャルメディアで取得するニュースの情報源(ソーシャルメディアでニュースを取得する人限定)(2017年10-12月)
↑ 普段もっとも利用する、ソーシャルメディアで取得するニュースの情報源(ソーシャルメディアでニュースを取得する人限定)(2017年10-12月)

情報源がどこであろうと気にしていない「気にしない」の回答率はフランスが一番高く35%、次いでオランダの34%、イタリアの32%。「よく知らない情報源」はイタリアがもっとも高い値で16%、次いでドイツの14%、スウェーデンの13%と続く。イタリアもスウェーデンもソーシャルメディアからニュースを取得する人は多いが、その情報源の信ぴょう性にはあまりこだわっていないようだ。

ネタ的な話として割り切った上での取得なら情報源が不確かなものでも問題はさほど無いのだが、正しい情報の前提の上でニュースの取得をしているのであれば、誤報や虚報、さらにはフェイクニュースに振り回される可能性が高くなる。もっとも「よく知っている情報源」、つまり出元がはっきりしているところからのニュースでも、それらのような話を発信する事例が増えているのが実情だが。

この情報源の確からしさについて、興味深い数字も報告書では伝えている。ソーシャルメディアからのニュースの取得頻度で区分した場合、「よく知っている情報源」からニュースを取得する人の割合には明確な違いが出ているというものだ。

↑ 普段もっとも利用する、ソーシャルメディアで取得するニュースはよく知っている情報源からの人(ソーシャルメディアでニュースを取得する人限定、ソーシャルメディアでニュースを取得する頻度別)(2017年10-12月)
↑ 普段もっとも利用する、ソーシャルメディアで取得するニュースはよく知っている情報源からの人(ソーシャルメディアでニュースを取得する人限定、ソーシャルメディアでニュースを取得する頻度別)(2017年10-12月)

国ごとに違いはあるが、一様にニュースを高頻度で取得する人はその情報源についてもこだわりを持っている、自分がどのような情報源からニュースを取得しているのかを認識している人が多いことになる。それだけ情報源の確からしさについて、重要性を認識しているということだろう。

見方を変えると、ソーシャルメディアからのニュース取得が日課で無い人は、そのニュースの出所がどこであるかについて、あまり気にしていない、確からしさを求めていないといことになる。このようなニュース取得者こそが、フェイクニュースや虚偽情報に振り回されやすいのかもしれない。


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