「もし携帯電話が無かったら」アメリカ合衆国の子供達の心境をグラフ化してみる

2018/11/09 05:13

2018-1103今や携帯電話(従来型携帯電話とスマートフォンの双方)は日々の生活において欠かせない存在となりつつある。携帯電話を通じて得られる情報は世界に通じ、瞬時に必要な情報を手にすることができ、さらには発信することができる。利用者にとっては宇宙空間における酸素補給装置のような存在に違いない。それではその携帯電話が無かったら、人はどのような思いを抱くのだろうか。アメリカ合衆国の子供達の思いについて、同国の民間調査会社Pew Research Centerが2018年8月22日に発表した調査報告書【「How Teens and Parents Navigate Screen Time and Device Distractions」】から確認する。

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今調査の調査要綱は先行記事【「携帯やりすぎ」との自覚、子供は54%・保護者36%…アメリカ合衆国の携帯電話利用実情をグラフ化してみる(最新)】で確認のこと。

次に示すのはもし携帯電話が無かったらどのような思いを抱くかについて、同意できるものを複数回答で尋ねたもの。携帯電話利用者限定であることから、元々最初から携帯電話が無かったとしたらではなく、携帯電話を普段から利用している現状において、仮に利用できなくなったらどうなるかという設定だと考えればよいだろう。

↑ もし携帯電話が無かったらどのような気持ちになるか(アメリカ合衆国、子供、複数回答、携帯電話利用者限定)(2018年3-4月)
↑ もし携帯電話が無かったらどのような気持ちになるか(アメリカ合衆国、子供、複数回答、携帯電話利用者限定)(2018年3-4月)

挙げられた選択肢の中でもっとも同意者が多かったのは、「不安」で42%。アメリカ合衆国の子供達のうち携帯電話を使っている人の4割強は、もし携帯電話が無くなったら不安になると思っている。普段から他人とのやり取りや情報入手ツールとして呼吸をするかのごとく使っている携帯電話が、突然無くなったら、情報が途絶してしまうも同然。不安を覚えるのも無理はない。

「不安」と同じような意味合いの「孤独感」が25%で続く。携帯電話による情報を通じて他人と、社会とのつながりを実感する人にとっては、それができなくなることは暗闇に放り出されたようなものになる。「動揺」も24%でほぼ同率だが、意味合いも似たようなもの。

これらのネガティブな反応とは逆に「安心」「嬉しい」とのポジティブな回答も17%ずつ確認できる。詳細は報告書などでは確認できないが、普段から過度の情報に苛まれていたり、保護者などからの連絡で耳が痛い経験を覚えている、それらが遮断されることによる解放感を得られるとの認識なのかもしれない。いわゆるSNS疲れからの解放のようなものだろうか。

今件項目では男女別で大きな違いが生じている。

↑ もし携帯電話が無かったらどのような気持ちになるか(アメリカ合衆国、子供、複数回答、携帯電話利用者限定、男女別)(2018年3-4月)
↑ もし携帯電話が無かったらどのような気持ちになるか(アメリカ合衆国、子供、複数回答、携帯電話利用者限定、男女別)(2018年3-4月)

「安心」「嬉しい」のようなポジティブの回答は男女でさほど違いは無いが、「不安」をはじめとしたネガティブな回答は一律で女子の方が高い値を示している。男子よりも女子の方が、他人とのつながり、情報のやり取りを高頻度で行い没頭している(ソーシャルメディアのようなコミュニケーションツールの多用)ことにより、それが断絶した時のネガティブな影響も大きなものとなるのかもしれない。


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