「携帯やりすぎ」との自覚、子供は54%・保護者36%…アメリカ合衆国の携帯電話利用実情をグラフ化してみる(最新)

2018/11/08 04:50

多様な機能を搭載しインターネットを使ってあらゆる情報を即時に入手でき、色々な情報発信をすることすら可能な携帯電話(従来型携帯電話とスマートフォンの双方)。まるで魔法の杖を手に入れたかのような魅力に取りつかれ、夢中で時間を溶かしてしまう人も多い。携帯電話では日本に先を行くアメリカ合衆国における子供やその保護者の、携帯電話に夢中な日常生活の実情を、同国の民間調査会社Pew Research Centerが2018年8月22日に発表した調査報告書【「How Teens and Parents Navigate Screen Time and Device Distractions」】から確認する。

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今調査はアメリカ合衆国に住む13-17歳の743人に対して2018年3月7日から4月10日にかけて電話による通話とオンライン経由で行われている。男女比は348対393、年齢構成比は13-14歳が301人、15-17歳が442人。国勢調査の結果に基づいたウェイトバックが行われている。保護者に該当する対象は1058人で同様の手法で調査されている。

まず最初に示すのは、回答者自身が携帯電話に時間を過度に費やしているとの自覚を持っているか。具体的な時間の提示は無い。

↑ 携帯電話に時間を費やし過ぎだと自覚している(アメリカ合衆国)(2018年3-4月)
↑ 携帯電話に時間を費やし過ぎだと自覚している(アメリカ合衆国)(2018年3-4月)

子供は過半数が「携帯電話を使い過ぎだな」との自覚を持っている。一方で大人に当たる保護者の立場にある人でも4割近くが同等の認識を示しており、携帯電話の魅力に取りつかれるのは子供も大人も大きな違いは無い感はある。

それでは具体的に、日常生活においてどのような点で、携帯電話のとりことなっているのだろうか。3つの具体例を挙げ、しばしば該当することをしてしまう・認識しているか、時々なのか、当てはまる場合に回答してもらった結果が次のグラフ。子供の44%はしばしば起きたらすぐに携帯電話のメッセージを確認すると答えている。

↑ 携帯電話と日常生活との関係の認識(アメリカ合衆国)(2018年3-4月)
↑ 携帯電話と日常生活との関係の認識(アメリカ合衆国)(2018年3-4月)

「目覚めたらすぐにメッセージの確認」と表現するとハードな仕事をこなすビジネスマンのような雰囲気もあるが、今件の場合はメールの着信やソーシャルメディアの更新部分の確認が実情。時々の頻度まで合わせると72%が該当する。保護者は子供よりは率が低いものの、それでも時々まで合わせると58%が該当者。

子供と保護者それぞれが相手における携帯電話の熱中度を見た結果が「自分の保護者(子供)は自分との会話の最中も携帯電話で気が散っているようだ」の項目だが、子供は保護者の動向を見て、14%が「うちの保護者はしばしば自分と会話している時も携帯電話で(携帯電話のことが気になって)気が散っているようだ」と認識している。時々の頻度まで合わせると過半数。保護者から見た子供の実情は72%なので、子供と比べると気の散り方は大人しいのだが、それでも随分と大きな値には違いない。

他方、子供ならば授業中、保護者ならば仕事中における、携帯電話のチェックでの気の散り方は、むしろ保護者の方が高い値を示している。これは「授業中は携帯電話に触れてはいけない」との決まりがある学校が存在しているのが影響しているのかもしれない。

具体的に携帯電話に振り回されている日常生活の実情を、自覚の観点でもう少し詳しく見たのが次のグラフ。先のグラフにおける回答者自身に対する自覚の項目では無い、相手の様子の感想の選択肢の代わりに「他人からメッセージが来たらすぐに返事をしなければと考えている」が入っている。

↑ 携帯電話と日常生活との関係の認識(アメリカ合衆国、子供)(2018年3-4月)
↑ 携帯電話と日常生活との関係の認識(アメリカ合衆国、子供)(2018年3-4月)

↑ 携帯電話と日常生活との関係の認識(アメリカ合衆国、保護者)(2018年3-4月)
↑ 携帯電話と日常生活との関係の認識(アメリカ合衆国、保護者)(2018年3-4月)

保護者の方が自制心があるようなイメージはあるものの、実際に子供と保護者それぞれの結果を見るに、大きな違いは無い、むしろ保護者の方がより一層携帯電話に夢中になり、日常生活に影響が生じているとの認識を持っていることが分かる。携帯電話の魅力は、子供も大人もとりこにするだけの能力を持っている、と解釈すればよいのだろうか。


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