農産品の相場高が食料品をけん引、衣料品や住関品の下げの穴を埋める…2018年7月度チェーンストア売上高、前年同月比プラス1.5%

2018/08/21 15:00

チェーンストア(スーパーマーケットやデパートなど)の業界団体である【日本チェーンストア協会】は2018年8月21日付で同協会公式サイトにおいて、チェーンストアの2018年7月度分販売統計速報(月報)を発表した。その内容によると2018年7月は食料品では農産品の相場高で順調、衣料品と住関品の下げ幅は大きなものだったが食料品で穴埋めができ、売上総額の前年同月比はプラス1.5%(店舗調整後)を示す形となった(【同協会内発表リリース一覧ページ】)。

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今データは協会加入の56社・10219店舗に対して行われた調査結果によるもの。店舗数は前回月比で32店舗増、前年同月比で649店舗増加している。売り場面積は前年同月比98.7%となり、1.3%ポイントの減少。売り場面積あたりの売上額は前年同月比でプラス3.6%ポイントを示す形となった。

各主要分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値を示している。数字はすべて店舗調整後(いわゆる「既存店」)。店舗の増減が売上に反映され、各店舗の実態を確認する際に状況が困難にならないよう、昨年同月の時点では存在していない店舗の分を除いた値で算出されている。

■総販売額……1兆1301億7040万円(前年同月比101.5%、△1.5%)

・食料品部門……構成比:65.2%(前年同月比102.5%、△2.5%)

・衣料品部門……構成比:8.1%(前年同月比94.0%、▲6.0%)

・住関品部門……構成比:20.0%(前年同月比99.6%、▲0.4%)

・サービス部門…構成比:0.3%(前年同月比101.5%、△1.5%)

・その他…………構成比:6.5%(前年同月比108.8%、△8.8%)

※販売金額には消費税額は含まず

農産品の相場高で
食料品が大きく伸びる。
衣料品や住関品は
不調だが食料品で
カバー。
食料品はトマト、きゅうり、なす、ピーマン、まいたけ、カット野菜などの動きはよかったが、じゃがいも、とうもろこしなどの動きは鈍かった。果物では梨、ぶどう、すいか、桃、バナナ、カットフルーツなどの動きはよかったものの、りんご、さくらんぼ、メロン、グレープフルーツなどが不調。 無駄を省く、手間をかけずに使えるカット系のセットは昨今のトレンドではあるが、個別商品の相場が高い時にはとりわけ人気が出る。そして相場安で農産品が不調な時にもカット野菜はよく動いており、野菜の相場動向を問わずに需要が高まっている感はある。

畜産物はすべて好調だが、加工肉の動きは鈍い。精肉の好調さに関してはここ数か月大きな動きは無く堅調さが続いており、消費性向的に肉食へのシフトが起きていると考えられる。

水産品は刺身の盛り合わせ、まぐろ、ぶり、するめいか、塩鮭、海藻類などの動きはよかったが、かつお、たこ、丸物、ちりめん、貝類などの動きはいまいち。惣菜は、温惣菜は揚げ物、焼き物は好調だったが、中華の動きは鈍かった。要冷惣菜は、和・洋惣菜ともに好調で、米飯、寿司の動きもよかった。その他の食品では米、乳酸菌飲料、飲料、アイスクリーム、納豆、乾麺類など涼味関連商品、缶詰、カップ麺、パン類、チョコレート、塩分系キャンディー、梅干、冷凍食品などは好調だったが、乳製品、調味料、インスタントコーヒー、水物、和生菓子などの動きは鈍かった。

気候動向を確認すると、平均気温は全部の地域で平年差においてプラスを計上、降水量は西日本と北海道で平年を上回る値を示している。気温が上がったのがプラスに働いたのだろう。

衣料品ではスーツ、ドライ系ポロシャツ、カジュアルシャツ、Tシャツ、マニッシュスーツ、フォーマル、トップスなどが堅調。ジャケット、スラックス、半袖カッターシャツ、ショートパンツ、スカート、カットパンツ、カットソーなどが軟調。住関品ではエアコン、扇風機、冷蔵庫、洗濯機、懐中電灯、乾電池などの動きは好調だが、液晶テレビ、レコーダー、炊飯器、クリーナー、ホットプレートなどが伸び悩み。

「その他」項目は前回月から続く形で好調さを見せ、プラス8.8%。サービスはプラス1.5%と堅調。旅行関係やチケット販売などが他の業種(多分にインターネット経由やコンビニ販売だろう)に奪われている中では評価できる動きではある。

今回月は前回月から転じて、食料品が農産品の相場高で上げ幅が大きく、衣料品や住関品は継続する形で軟調なものの、農産物の上げ幅を食いつぶすまでには至らなかった。次回月の8月は猛暑がどのような形で影響するのか、気になるところではある。


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