世界のスマートスピーカーやAR・VRの市場規模実情をグラフ化してみる(最新)

2018/08/05 04:55

2018-0707インターネットがインフラ的な立ち位置となり日常生活では欠かせない存在となったことで、それを前提にしたさまざまな新しい技術や道具が開発され、市場への提案が行われ、普及し始めている。昨今ではそれらの新技術による新商品として注目を集めているのが、スマートスピーカー(AIスピーカー)や、ARやVRと呼ばれる疑似現実技術による商品。今回は総務省が2018年7月3日付で公開した、2018年版となる最新の【情報通信白書】の内容を用い、世界全体における昨今と近未来のスマートスピーカーやAR・VRの市場規模などの実情を確認していく(【発表リリース:平成30年「情報通信に関する現状報告」(平成30年版情報通信白書)の公表】)。

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まず最初に示すのは、世界のスマートスピーカーの市場規模。2017年までが確定値で2018年以降は予想値。データの一次ソースはアメリカ合衆国の情報調査機関IHS Markitのテクノロジー部局IHS Technologyとなっている。今件はあくまでも市場規模≒出荷台数で、該当年に出荷された台数であり、その時点で利用されている台数では無いことに注意。

↑ 世界のスマートスピーカー市場規模(2018年以降は予想値、億台)
↑ 世界のスマートスピーカー市場規模(2018年以降は予想値、億台)

収録データは2017年以降のみだが、IT系企業の大手がこぞって展開を始めたのは2014年のアマゾンによる「Amazon Echo」がきっかけ。現在ではアマゾン以外にグーグル、アップル、マイクロソフト、ソニー、LINEなどがそれぞれ独自のスマートスピーカーを展開している。単純に利便性の提供だけで無く、利用者の生活の囲い込みをすることで多様なデータの取得、そして経済活動そのものを掌握できることから、期待は非常に大きなものと思われる。

2020年における予想値は年間0.89億台。2017年時点の0.27億台の3倍以上。あるいはこれすらも、まだ甘い予想かもしれない。

続いてARやVRと呼ばれる疑似現実技術関連市場。似ているようで別物だが、ざっと説明すると次の通り。

・AR…Augmented Reality(拡張現実)
 現実世界の情報に仮想情報を加えて反映させていくもの。メインは現実世界の情報。「ポケモンGO」が好例。アニメではARの概念がよく分かるものとして「電脳コイル」が知られている。

・VR…Virtual Reality(仮想現実)
 コンピューターなどを用いて疑似的な仮想空間を生成し、利用者がその空間に存在しているかのような体験をさせる技術。HMD(Head Mounted Display、ヘッドマウントディスプレイ)が使われることが多い。

ARとVRとではVRの方が利用者ベースでの利用ツールが多くなり支出額が大きくなることから(ARは概して利用者がすでに持っている他のデジタルツールでの活用となる)、実情・予想値でもVRの方が大きな市場規模を示している。

↑ 世界のAR/VR市場規模・VRヘッドセット出荷台数(2018年以降は予想値、億ドル・万台)
↑ 世界のAR/VR市場規模・VRヘッドセット出荷台数(2018年以降は予想値、億ドル・万台)

とはいえAR・VRともに大きく成長中で、今後もそのペースが継続することが予想されているのには違いない。

白書では「コンシューマー向けのエンターテイメント用途と企業向けの教育・訓練用途などがともに拡大している。コンシューマー向けではゲームや観光地での疑似体験などでAR/VRが活用されている。企業向けでは、不動産会社のモデルルームを体験できるサービスや、設備点検おける作業手順のナビゲーションなどにAR/VRが活用されている」とし、単にエンターテインメント部門だけでなく実用部門でも実績をあげ、今後も領域を拡大していくことが期待できると記されている。

インターネットやスマートフォンのように一定の普及率を示すことで、その普及を前提とした新たな企画や商品、サービスの参入も容易になり、それは市場の相乗効果的な広がりにつながっていく。市場規模の広がりとともに、どのような世界が展開されるのか、それもまた今後が楽しみな話ではある。


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