全体的に軟調でマイナスに…2018年4月度チェーンストア売上高、前年同月比マイナス1.2%

2018/05/22 16:00

チェーンストア(スーパーマーケットやデパートなど)の業界団体である【日本チェーンストア協会】は2018年5月22日付で同協会公式サイトにおいて、チェーンストアの2018年4月度分販売統計速報(月報)を発表した。その内容によると2018年4月は食料品、衣料品、住関品すべてにおいて不調で、売上総額の前年同月比はマイナス1.2%(店舗調整後)を示す形となった(【同協会内発表リリース一覧ページ】)。

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今データは協会加入の56社・10064店舗に対して行われた調査結果によるもの。店舗数は先回月比で20店舗増、前年同月比で674店舗増加している。売り場面積は前年同月比101.3%となり、1.3%ポイントの増加。売り場面積あたりの売上額は前年同月比でマイナス1.6%ポイントを示す形となった。

各主要分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値を示している。数字はすべて店舗調整後(いわゆる「既存店」)。店舗の増減が売上に反映され、各店舗の実態を確認する際に状況が困難にならないよう、昨年同月の時点では存在していない店舗の分を除いた値で算出されている。

■総販売額……1兆0620億1429万円(前年同月比98.8%、▲1.2%)

・食料品部門……構成比:64.1%(前年同月比98.6%、▲1.4%)

・衣料品部門……構成比:8.4%(前年同月比97.3%、▲2.7%)

・住関品部門……構成比:21.0%(前年同月比99.0%、▲1.0%)

・サービス部門…構成比:0.3%(前年同月比96.0%、▲4.0%)

・その他…………構成比:6.6%(前年同月比102.2%、△2.2%)

※販売金額には消費税額は含まず

農産品の相場安で
食料品は苦戦。
衣料品や住関品は
不調続き
全体の足を引っ張る。
食料品の農産品ではトマト、きゅうり、ミニトマト、アスパラガス、ブロッコリー、きのこ類、カット野菜などの動きはよかったが、じゃがいも、レタス、キャベツ、玉ねぎ、白菜、里芋などは苦戦。果物ではすいか、いちご、マンゴー、メロン、ぶどうなどは好調だったが、りんご、柑橘類、パイナップル、グレープフルーツなどの動きは鈍い。無駄を省く、手間をかけずに使えるカット系のセットは昨今のトレンドではあるが、個別商品の相場が高い時にはとりわけ人気が出る。今回月は相場安で農産品は全般的に不調だったが、それでもカット野菜はよく動いており、野菜の相場動向を問わずに需要が高まっている感はある。

畜産物はすべて好調だが、鶏卵や加工肉の動きは鈍い。精肉の好調さに関してはここ数か月大きな動きは無く堅調さが続いており、消費性向的に肉食へのシフトが起きていると考えられる。

水産品は水産品は、かつお、いわし、うなぎ、さわら、塩鮭、海藻類などの動きはよかったものの、まぐろ、たこ、あじ、さば、いか、貝類などの動きは鈍い。惣菜は、揚げ物、焼き物は好調だったが、中華、スナック類は不調。要冷惣菜は、洋惣菜の動きはよかったものの和惣菜の動きは鈍い。米飯の動きはよかったが、寿司の動きは鈍い。その他の食品では乳製品、飲料、素麺・冷麦、アイスクリーム、冷凍食品、納豆、ゼリー、洋菓子などの動きはよかったものの、ヨーグルト、酒類、インスタント麺、練製品、水物、インスタントコーヒー、カレー類、和菓子などの動きは鈍い。

気候動向を確認すると、平均気温は全地域で平年差においてプラスを計上、降水量は各地で平年を下回る値を示している。客足、さらには行楽の動機づけを後押したことに違いは無い。衣料品ではジャケットやスラックスのような季節物以外に、カジュアルシャツ、カーディガン、Tシャツなどが堅調。レイングッズなどは軟調。住関品ではエアコン、扇風機、ドライヤー、スティッククリーナー、乾電池などは好調だが、冷蔵庫、洗濯機、食器洗い機、炊飯器など、新年度に向けた引っ越しの需要の要ともいえる家電群の伸び悩みが目立つ。

「その他」項目は前回月から継続する形で堅調さを見せ、プラス2.2%。サービスはマイナス4.0%と軟調。旅行関係やチケット販売などが他の業種(多分にインターネット経由やコンビニ販売だろう)に奪われているのだろう。

今回月はここ数か月は全体をけん引していた食料品が農産物の相場安で軟調となり、衣料品や住関品は継続する形で今一つ、結果として全体でもマイナスとなってしまった。新年度で需要が望める新社会人向けの衣料品や、引っ越し需要で伸びが期待できる白物家電が不調だったのは大いに気になるところではある。前年同月はそれぞれプラス0.2%、マイナス2.1%を計上しており、衣料品の反動はごくわずか、住関品は反動による下げどころかむしろ反動で底上げされなければならない状況。報告書では単に「衣料品、住関品は天候不順の影響を受け動きが鈍かったこともあり」とあるが、むしろ天候には恵まれていたはず(関西地域で雨量がやや多かったが)。何か足を引っ張る要素があったのだろうか。


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