農産物が好調だが衣料品や住関品は軟調で全体ではマイナスに…2018年3月度チェーンストア売上高、前年同月比マイナス0.1%

2018/04/24 15:00

チェーンストア(スーパーマーケットやデパートなど)の業界団体である【日本チェーンストア協会】は2018年4月24日付で同協会公式サイトにおいて、チェーンストアの2018年3月度分販売統計速報(月報)を発表した。その内容によると2018年3月は食料品が農産物において好調さを示したが、衣料品や住関品は不調で、売上総額の前年同月比はマイナス0.1%(店舗調整後)を示す形となった(【同協会内発表リリース一覧ページ】)。

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今データは協会加入の56社・10045店舗に対して行われた調査結果によるもの。店舗数は先回月比で54店舗増、前年同月比で669店舗増加している。売り場面積は前年同月比101.2%となり、1.2%ポイントの増加。売り場面積あたりの売上額は前年同月比でマイナス0.3%ポイントを示す形となった。

各主要分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値を示している。数字はすべて店舗調整後(いわゆる「既存店」)。店舗の増減が売上に反映され、各店舗の実態を確認する際に状況が困難にならないよう、昨年同月の時点では存在していない店舗の分を除いた値で算出されている。

■総販売額……1兆0607億1421万円(前年同月比99.9%、▲0.1%)

・食料品部門……構成比:65.4%(前年同月比100.2%、△0.2%)

・衣料品部門……構成比:8.5%(前年同月比97.0%、▲3.0%)

・住関品部門……構成比:19.2%(前年同月比98.2%、▲1.8%)

・サービス部門…構成比:0.3%(前年同月比96.2%、▲3.8%)

・その他…………構成比:6.6%(前年同月比100.6%、△6.2%)

※販売金額には消費税額は含まず

食料品は農産品が堅調。
衣料品や住関品は
いまいちで
全体の足を引っ張る。
食料品の農産品では白菜、キャベツ、大根、レタス、カリフラワー、トマト、ほうれん草、ブロッコリー、たけのこ、カット野菜などは堅調だが、じゃがいも、たまねぎ、人参、パプリカは軟調。果物ではいちごやバナナ、輸入ぶどう、パイナップル、カットフルーツなどは好調だったが、みかんやりんご、グレープフルーツなどの動きは鈍い。無駄を省く、手間をかけずに使えるカット系のセットは昨今のトレンドではあるが、個別商品の相場が高い時にはとりわけ人気が出る。畜産物はすべて好調で、鶏卵や加工肉もよい動き。精肉の好調さに関してはここ数か月大きな動きは無く堅調さが続いており、加工肉もよい動きを示すことが増えている。消費性向的に肉食へのシフトが起きていると考えられる。

水産品は刺身一点盛り、うなぎ、塩鮭、海藻類などの動きは好調だが、まぐろ、たこ、あじ、さば、魚卵などは軟調。惣菜は、温惣菜では揚げ物、スナック類、焼き鳥などが好調。要冷惣菜は、和・洋惣菜ともに好調、弁当、寿司の動きも堅調。要冷総菜は和惣菜・洋惣菜ともに好調。弁当や寿司も堅調。お花見需要がプラスに働いたようだ。その他の食品では飲料、米、冷凍食品、納豆、漬物などの動きはよかったが、ヨーグルト、練り製品、こんにゃく、豆腐、調味料、カレー類、和・洋菓子などの動きは今一つ

気候動向を確認すると、平均気温は全地域で平年差においてプラスを計上、降水量は各地で平年を上回る値を示している。雨や雪による足止めはあるものの、客足、さらには行楽の動機づけを後押したことに違いは無い。衣料品ではトレーナー、カジュアルパンツ、ジャケットコート、ブラウスなどはよかったが、季節物ともいえるスーツ、スラックス、スカート、フォーマル、紳士財布などは今一つ。住関品ではエアコン、電子レンジなどは好調だが、冷蔵庫、洗濯機、液晶テレビ、家事家電、照明器具など、年度末や新年度に向けた引っ越しの需要の要ともいえる家電群の伸び悩みが目立つ。

「その他」項目は前回月から継続する形で堅調さを見せ、プラス6.2%。サービスはマイナス3.8%と軟調。旅行関係やチケット販売などが他の業種(多分にインターネット経由やコンビニ販売だろう)に奪われているのだろう。

今回月は農産物がそこそこだったが衣料品や住関品の軟調さをカバーするには至らず、全体ではわずかにマイナスとなってしまった。年度末需要が望める新社会人向けの衣料品や、引っ越し需要で伸びが期待できる白物家電が不調だったのは大いに気になるところではある。前年同月はそれぞれマイナス1.1%、マイナス4.3%を計上しており、反動による下げどころかむしろ反動で底上げされなければならない状況。報告書では単に「衣料品、住関品ともに苦戦したこともあり」としか言及されていないが、何か足を引っ張る要素があったのだろうか。


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