農産物が相場高で好調、衣料品や住関品は軟調だが全体ではプラスに…2018年2月度チェーンストア売上高、前年同月比プラス1.3%

2018/03/23 05:00

チェーンストア(スーパーマーケットやデパートなど)の業界団体である【日本チェーンストア協会】は2018年3月21日付で同協会公式サイトにおいて、チェーンストアの2018年2月度分販売統計速報(月報)を発表した。その内容によると2018年2月は食料品が農産物において相場高の影響を受けて好調さを示し、衣料品や住関品は不調だったが、売上総額の前年同月比はプラス1.3%(店舗調整後)を示す形となった(【同協会内発表リリース一覧ページ】)。

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今データは協会加入の56社・9991店舗に対して行われた調査結果によるもの。店舗数は先回月比で37店舗増、前年同月比で527店舗増加している。売り場面積は前年同月比100.8%となり、0.8%ポイントの増加。売り場面積あたりの売上額は前年同月比でマイナス0.6%ポイントを示す形となった。

各主要分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値を示している。数字はすべて店舗調整後(いわゆる「既存店」)。店舗の増減が売上に反映され、各店舗の実態を確認する際に状況が困難にならないよう、昨年同月の時点では存在していない店舗の分を除いた値で算出されている。

■総販売額……9638億7974万円(前年同月比101.3%、△1.3%)

・食料品部門……構成比:69.0%(前年同月比102.2%、△2.2%)

・衣料品部門……構成比:6.8%(前年同月比99.5%、▲0.5%)

・住関品部門……構成比:18.6%(前年同月比98.8%、▲1.2%)

・サービス部門…構成比:0.3%(前年同月比116.2%、△16.2%)

・その他…………構成比:5.4%(前年同月比100.6%、△0.6%)

※販売金額には消費税額は含まず

全体をけん引する
食料品は農産品が
相場高で堅調。
衣料品や住関品は
いまいち。
食料品の農産品では白菜、キャベツ、大根、長ネギ、アスパラガス、きのこ類、もやし、カット野菜などは堅調だが、じゃがいも、ブロッコリー、トマトは軟調。果物ではいちごやバナナ、パイナップル、カットフルーツなどは好調だったが、みかんやりんご、輸入ぶどう、干し柿などの動きは鈍い。無駄を省く、手間をかけずに使えるカット系のセットは昨今のトレンドではあるが、個別商品の相場が高い時にはとりわけ人気が出る。畜産物はすべて好調で、鶏卵や加工肉もよい動き。精肉の好調さに関してはここ数か月大きな動きは無く堅調さが続いており、加工肉もよい動きを示すことが増えている。消費性向的に肉食へのシフトが起きていると考えられる。

水産品は刺身の盛り合わせ、まぐろ、かつお、あじ、さわら、牡蠣、うなぎ、塩鮭、漬け魚、魚卵、海藻類などが好調だが、鯛やたこ、ちりめんなどは不調。惣菜は揚げ物、焼き物、スナック類、中華などが順調。要冷総菜は和惣菜・洋惣菜ともに好調。弁当や寿司も堅調。その他の食品では乳酸菌飲料、米、アイスクリーム、冷凍食品などは好調だったが、ヨーグルトや和菓子などが不調。

気候動向を確認すると、平均気温は全地域で平年差においてマイナスを計上、降水量は各地で平年を下回る値を示している。雨や雪による足止めは無いものの、寒さが客足を鈍らせたことに違いは無い。また報告書にもあるが、タイミング的に春物セールスが始まる時期にも関わらず、衣料品における春物が伸び悩み、衣料品のセールスはいまいちとなった。実際、衣料品の販売動向を見ても、ジャケットやセーターなどの冬物は伸びているが、アウターやスーツなどは伸び悩みを示している。住関品ではエアコン、暖房機器などが好調。液晶テレビやレコーダー、ビデオカメラなどは不調。

「その他」項目は前回月から転じる形で堅調さを見せ、プラス0.6%。サービスはプラス16.2%と大幅に伸びている。旅行関係やチケット販売などが他の業種(多分にインターネット経由やコンビニ販売だろう)に奪われている中で大健闘ではある。もっともサービスの前年同月における前年同月比はマイナス20.4%だったため、その反動によるところが多分にある(2年前同月比を試算するとマイナス7.5%)。

今回月は前回月に続き農産物の相場高が全体を押し上げる形となった。衣料品や住関品がいまいちだったが、実数値の限りでは下げ幅は最小限にとどまったと解釈すべきだろう。次月分となる3月分は現時点で特に気象などのイレギュラー要素も無く、農産品の相場高もかなり落ち着きを見せている。食料品のアドバンテージは随分と大人しいものとなっているはずだ。


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