農産物が相場高で好調、衣料品や住関品は軟調だが全体ではプラスに…2018年1月度チェーンストア売上高、前年同月比プラス0.6%

2018/02/22 05:00

チェーンストア(スーパーマーケットやデパートなど)の業界団体である【日本チェーンストア協会】は2018年2月21日付で同協会公式サイトにおいて、チェーンストアの2018年1月度分販売統計速報(月報)を発表した。その内容によると2018年1月は食料品が農産物において相場高の影響を受けて好調さを示し、衣料品や住関品は不調だったが、売上総額の前年同月比はプラス0.6%(店舗調整後)を示す形となった(【同協会内発表リリース一覧ページ】)。

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今データは協会加入の56社・9954店舗に対して行われた調査結果によるもの。店舗数は先回月比で473店舗増、前年同月比で50店舗増加している。売り場面積は前年同月比102.4%となり、2.4%ポイントの増加。売り場面積あたりの売上額は前年同月比でマイナス1.8%ポイントを示す形となった。

各主要分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値を示している。数字はすべて店舗調整後(いわゆる「既存店」)。店舗の増減が売上に反映され、各店舗の実態を確認する際に状況が困難にならないよう、昨年同月の時点では存在していない店舗の分を除いた値で算出されている。

■総販売額……1兆1123億1769万円(前年同月比100.6%、△0.6%)

・食料品部門……構成比:65%(前年同月比101.2%、△1.2%)

・衣料品部門……構成比:8.5%(前年同月比99.8%、▲0.2%)

・住関品部門……構成比:20.0%(前年同月比99.4%、▲0.6%)

・サービス部門…構成比:0.2%(前年同月比104.2%、△4.2%)

・その他…………構成比:6.3%(前年同月比99.0%、▲1.0%)

※販売金額には消費税額は含まず

全体をけん引する
食料品は農産品が
相場高で堅調。
衣料品や住関品は
いまいち。
食料品の農産品でははくさい、大根、キャベツ、ほうれん草、カット野菜などは好調だったが、レタス、トマト、じゃがいも、玉ねぎ、人参などは鈍い。果物ではかんきつ類やいちご、バナナ、カットフルーツなどは良かったが、柿やぶどう、みかん、りんごなどは鈍かった。畜産物はすべて好調で、鶏卵や加工肉もよい動き。精肉の好調さに関してはここ数か月大きな動きは無く堅調さが続いており、加工肉もよい動きを示すことが増えている。消費性向的に肉食へのシフトが起きていると考えられる。

水産品は刺身の盛り合わせ、まぐろ、たこ、かれい、うなぎ、塩鮭、かき、海藻類などが好調、かつおやえび、かに、魚卵などは不調。惣菜は揚げ物、焼き物が順調。一方で中華などは不調。要冷総菜は和惣菜・洋惣菜ともに好調。弁当や寿司も堅調。その他の食品では乳酸菌飲料、米、アイスクリーム、チョコレートなどは好調だったが、ヨーグルトや調味料、酒類、洋菓子などが不調。

気候動向を確認すると、平均気温は全地域で平年差においてマイナスを計上し、降水量も各地で平年を大きく大きく上回る値を示している。各所で降雪もあり、客足や野菜の高騰に影響を与えている。

衣料品はセーター、トレーナー、ジャケットなど冬物系を中心によい動きを示しているが、全体値としてはマイナス。住関品ではエアコン、暖房機器、こたつ関連商品、毛布やカイロが好調。液晶テレビも好調。

「その他」項目は前回月から転じる形で軟調さを見せ、マイナス1.0%。サービスはプラス4.2%と堅調。旅行関係やチケット販売などが他の業種(多分にインターネット経由やコンビニ販売だろう)に奪われている中で大健闘ではある。

今回月は関東圏の大雪やその後の寒波到来が、結果として農産物の相場高による売り上げ増をもたらし、全体としての業績をプラスに押し上げる形となった。衣料品や住関品がいまいちだったが、これは下げ幅が最小限にとどまったと解釈すべきだろう。次月分となる2月分は現時点で特に気象などのイレギュラー要素も無いが、農産品の相場高はまだ続いているため、今回月同様に食料品が全体をけん引する形となるかもしれない。


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