農産物が相場高で好調、衣料品も低気温を受けて季節物が売れる…2017年12月度チェーンストア売上高、前年同月比プラス0.9%

2018/01/25 14:00

チェーンストア(スーパーマーケットやデパートなど)の業界団体である【日本チェーンストア協会】は2018年1月25日付で同協会公式サイトにおいて、チェーンストアの2017年12月度分販売統計速報(月報)を発表した。その内容によると2017年12月は食料品が農産物において相場高の影響を受けて好調さを示し、衣料品も低気温から季節商品を中心によい動きを示した。住関品はいまいちだったが、売上総額の前年同月比はプラス0.9%(店舗調整後)を示す形となった(【同協会内発表リリース一覧ページ】)。

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今データは協会加入の56社・9904店舗に対して行われた調査結果によるもの。店舗数は先回月比で79店舗増、前年同月比で415店舗増加している。売り場面積は前年同月比102.4%となり、2.4%ポイントの増加。売り場面積あたりの売上額は前年同月比でマイナス1.7%ポイントを示す形となった。

各主要分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値を示している。数字はすべて店舗調整後(いわゆる「既存店」)。店舗の増減が売上に反映され、各店舗の実態を確認する際に状況が困難にならないよう、昨年同月の時点では存在していない店舗の分を除いた値で算出されている。

■総販売額……1兆2869億7760万円(前年同月比100.9%、△0.9%)

・食料品部門……構成比:65.2%(前年同月比101.1%、△1.1%)

・衣料品部門……構成比:7.9%(前年同月比102.4%、△2.4%)

・住関品部門……構成比:20.0%(前年同月比99.3%、▲0.7%)

・サービス部門…構成比:0.3%(前年同月比105.3%、△5.3%)

・その他…………構成比:6.5%(前年同月比102.5%、△2.5%)

※販売金額には消費税額は含まず

全体をけん引する
食料品は農産品が
相場高で堅調。
低温を受けて
衣料品も季節物が
よく売れる。
住関品はマイナスに。
食料品の農産品では白菜やねぎ、小松菜、きゅうり、れんこん、カット野菜などが好調だったが、じゃがいもやニンジン、トマト、レタス、かぼちゃなどが鈍い。果物ではかんきつ類やブドウ、バナナ、カットフルーツなどは良かったが、柿やメロン、りんごなどはいまいち。畜産物はすべて好調で、鶏卵や加工肉もよい動き。精肉の好調さに関してはここ数か月大きな動きは無く堅調さが続いており、加工肉もよい動きを示すことが増えている。消費性向的に肉食へのシフトが起きていると考えられる。

水産品は刺身の盛り合わせ、まぐろ、たこ、あじ、いわし、うなぎ、数の子などが好調、さんま、いか、えび、いくらなどは不調。惣菜は揚げ物、スナック類、焼き物が順調。一方で中華などは不調。要冷総菜は和惣菜はよいが洋惣菜の動きが鈍い。その他の食品では乳酸菌飲料、米、アイスクリーム、チョコレートなどは好調だったが、ヨーグルトや冷凍野菜、乳製品などが不調。

気候動向を確認すると、平均気温は全地域で平年差においてマイナスを計上し、雨量も各地で平年を大きく下回る値を示している。

衣料品はセーター、トレーナー、ジャケットやベスト、コートなど冬物系を中心によい動きを示している。「衣料品も比較的低気温だったこともあり季節商品を中心に動きが良かった」とあり、低温が貢献したようだ。住関品ではエアコン、暖房機器、こたつ関連商品、毛布やカイロが好調。しかし液晶テレビやデジカメは鈍い。

「その他」項目は前回月から続く形で堅調さを見せ、プラス2.5%。サービスはプラス5.3%。旅行関係やチケット販売などが他の業種(多分にインターネット経由やコンビニ販売だろう)に奪われている中で大健闘ではある。あるいはお歳暮の需要が底上げしたのだろうか。

次月分の1月は大きなイレギュラー要素といえば、関東圏の大雪とその後の全国的な寒波到来が上げられる。野菜の高騰はよく話題に上っているが、その関連で食料品はよい結果が出そうではあるし、衣料品や住関品も季節物が売れそうではある。


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