農産物が前年の相場高の反動で苦戦、季節関連商品は堅調だが住関品はマイナスに…2017年11月度チェーンストア売上高、前年同月比マイナス0.6%

2017/12/22 10:00

チェーンストア(スーパーマーケットやデパートなど)の業界団体である【日本チェーンストア協会】は2017年12月21日付で同協会公式サイトにおいて、チェーンストアの2017年11月度分販売統計速報(月報)を発表した。その内容によると2017年11月は食料品が農産物において前年同月の相場高の反動で苦戦し、衣料品や住関品は季節関連商品の動きこそよかったものの住関品はいまいちの結果となり、売上総額の前年同月比はマイナス0.6%(店舗調整後)を示す形となった(【同協会内発表リリース一覧ページ】)。

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今データは協会加入の56社・9825店舗に対して行われた調査結果によるもの。店舗数は先月比で81店舗増、前年同月比で363店舗増加している。売り場面積は前年同月比103.0%となり、3.0%ポイントの増加。売り場面積あたりの売上額は前年同月比でマイナス3.3%ポイントを示す形となった。

各主要分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値を示している。数字はすべて店舗調整後(いわゆる「既存店」)。店舗の増減が売上に反映され、各店舗の実態を確認する際に状況が困難にならないよう、昨年同月の時点では存在していない店舗の分を除いた値で算出されている。

■総販売額……1兆0753億4093万円(前年同月比99.4%、▲0.6%)

・食料品部門……構成比:64.0%(前年同月比99.6%、▲0.4%)

・衣料品部門……構成比:9.0%(前年同月比100.2%、△0.2%)

・住関品部門……構成比:20.6%(前年同月比97.3%、▲2.7%)

・サービス部門…構成比:0.2%(前年同月比92.4%、▲7.6%)

・その他…………構成比:6.1%(前年同月比104.6%、△4.6%)

※販売金額には消費税額は含まず

全体をけん引する
食料品は農産品が
前年同月の相場高の
反動で軟調。
季節物は総じて
よく売れたが、
住関品はマイナスに。
食料品の農産品ではトマトやブロッコリー、ほうれん草、きのこ類はそこそこだったが、白菜やキャベツ、大根、人参、カット野菜が苦戦。果物では柿や梨、カットフルーツなどは好調だったが、りんご、バナナなどは鈍い。畜産物はすべて好調で、鶏卵や加工肉も良い動き。精肉の好調さに関してはここ数か月大きな動きは無く堅調さが続いており、加工肉も良い動きを示すことが増えている。消費性向的に肉食へのシフトが起きていると考えられる。

水産品は刺身の盛り合わせ、まぐろ、たこ、あじ、いわし、かき、うなぎ、しらすなどが好調、さんま、いか、えびなどは不調。惣菜は揚げ物、中華、焼き物が順調。一方で焼き鳥などは不調。要冷総菜は和惣菜は良いが洋惣菜の動きが鈍い。その他の食品では乳酸菌飲料、鍋物、カレー・シチュー類などは好調だったが、ヨーグルトや冷凍野菜などが不調。

気候動向を確認すると、平均気温は全地域で平年差においてマイナスを計上し、雨量も各地で平年を大きく下回る値を示している。寒波の到来で「季節関連商品の動きが良くなった」たとの解説があり、鍋物関連の食材が好調だったようだ。

衣料品はジャケットやセーターなど冬物系を中心に良い動きを示している。住関品ではエアコン、暖房機器、布団乾燥機、毛布やカイロが好調。しかし羽毛布団やこたつ布団、液晶テレビやブルーレイレコーダーは鈍い。

「その他」項目は前月から転じる形で堅調さを見せ、プラス4.6%。サービスはマイナス7.6%。旅行関係やチケット販売などが他の業種(多分にインターネット経由やコンビニ販売だろう)に奪われたのだろうか。

次月分の12月は特に大きなイレギュラー的要素も現時点では無く、売上への影響もなさそう。寒さも堪える状況でもあり、季節物を中心に良い動きが期待できそうだ。また、クリスマスセールがどの程度反映されるかも楽しみではある。


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