他の行動とともにテレビを見ている人は42.9%…ながら行動の実情をグラフ化してみる(最新)

2018/01/17 05:08

2018-0110物事に集中している時には他の行動には手をつけられないのが普通だが、それほど注力が必要で無い場合には、他の行動も同時に行うことがある。これを「ながら行動」と呼んでいる。日常生活の中で人々はどのような「ながら行動」をしているのだろうか。今回は総務省統計局が2017年7月14日以降順次結果を発表している2016年社会生活基本調査の結果を用いて、その実情を確認する(【平成28年社会生活基本調査】)。

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今調査の調査要綱は先行記事【ボランティア活動の実態をグラフ化してみる】を参照のこと。

次に示すのは何らかの目的のためにある行動をしている時(主行動)、一緒に・並行して行っている「ながら行動」(同時行動)の割合。例えばテレビは42.9%とあるので、全体で42.9%の人が何かの行動をした時に、テレビを見ながらしたと回答している。この値が高い行動ほど、他の行動に併せて行われていることが多い、「ながら行動」の対象となりやすいことを意味する。

↑ 同時行動の種類別行動者率(2016年、10歳以上、週全体平均)
↑ 同時行動の種類別行動者率(2016年、10歳以上、週全体平均)

もっとも「ながら行動」の対象となりやすいのはテレビ(の観賞)で42.9%。次いでコンピュータの使用で21.5%。これはパソコンだけでなくスマートフォンや従来型携帯電話、タブレット型端末などを用いたインターネットの使用も含まれている。さらに衣類などの手入れ、新聞・雑誌(の閲読)、軽飲食などが続く。「ながら行動」としてはテレビとともにイメージされやすいラジオは5.2%に留まっている。

それでは見方を変えて、テレビを「ながら行動」の対象とする主行動にはどのようなものがあるのだろうか。

↑ テレビを同時行動とする主行動の種類別行動者率(2016年、10歳以上、週全体平均)
↑ テレビを同時行動とする主行動の種類別行動者率(2016年、10歳以上、週全体平均)

トップは夕食。夕食をする人のうち24.6%がテレビを見ながらの行動となる。次いで朝食が19.0%、昼食が12.6%。昼食が低めなのは、平日ではテレビを見る機会が減るからだろう。続いて食事の管理(食事の用意や後片付け)、身の回りの用事が続く。食事をする際にはテレビとともにとのライフスタイルの人が多いようだ。

他方、恐らくはスマートフォンの操作をしながらであろうコンピュータの使用では昼食がトップとなっている。

↑ コンピューターの使用を同時行動とする主行動の種類別行動者率(2016年、10歳以上、週全体平均)
↑ コンピューターの使用を同時行動とする主行動の種類別行動者率(2016年、10歳以上、週全体平均)

夕食や朝食では無く昼食がトップなのは、自宅で無い場所、具体的には学校や職場などでの食事のため、家族の目を気にすることなく使えるからだと考えられる。しかし全体値では8.0%に留まっている。続いて通勤が4.0%、夕食が3.8%、朝食が3.1%。

テレビを見ながらスマートフォンを操作して情報の確認をしたりチャットでリアルタイムにやり取りをする情景が想像できるテレビとの回答は2.4%。全体でテレビ観賞をメインとしてコンピューターの使用をしている人は約42人に1人となる。ちなみにグラフ化は略するが、逆にコンピューターの使用を主行動として、同時行動にテレビを挙げている人は1.1%。やはりテレビを見るのがメインとする人の方が多いようだ。

「ながら行動」の対象としてはこれまではテレビが主役的な存在だったが、スマートフォンの登場によりその便宜性の高さから多くの人の「ながら行動」の対象として使われるようになりつつある。主行動を妨げる、能率を下げるような状況に陥らないように気をつけつつ、上手に使いこなしていきたいものである。


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