1万円の支払いならクレカ利用は44%…20代の支払い手段事情(最新)

2017/12/04 05:11

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2017-1203サービスや商品の対価として支払うお金だが、貨幣や紙幣のような現金を直接相手に渡すのではなく、電子マネーやクレジットカードのような非物理的なツールを使う手立てもある。元々お金は価値の概念であり、確かに受け渡しできるのならば、現金である必要はどこにもない。今回はSMBCコンシューマーファイナンスが2017年12月1日に発表した調査結果から、20代における支払い手段の実情を確認していく(【発表リリース:20代の金銭感覚についての意識調査2017】)。


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今調査は2017年10月2日から5日にかけて、携帯電話を用いたインターネット経由で20代男女に対して行われたもので、有効回答数は1000件。男女・20代前半と後半の仕切りで均等割り当て。未婚者822人、既婚者178人。調査協力機関はネットエイジア。

次に示すのは提示された額面以下で買い物をする際に、どの支払い方法を選ぶかを尋ねた結果。例えば1000円では現金が66.0%とあるので、1000円以下の買い物をする場合、現金で支払うと答えた人が約2/3いることになる。実際には金額だけでなく買い物をする場所によっても支払い方法は左右されるが、普段の支払い感覚で答えてもらっている。

↑ 指定額面以下の金額の買い物で選ぶ支払方法は(2017年、択一)
↑ 指定額面以下の金額の買い物で選ぶ支払方法は(2017年、択一)

支払額が少額の場合は現金が多いが電子マネーもそれなりに多くの人が用いている。少額でのやり取りをする店ではクレジットカードが非対応の場合もあり、また電子マネーが使えない場所も少なく無い。現金が一番確実だが、少額決済の際には小銭の持ち歩きが面倒なこともあり、所有していて使える場所であれば電子マネーを使うといったところか。

額面が大きくなってくると、現金や電子マネーの比率は小さくなり、クレジットカードの割合が大きくなる。多額の現金の持ち歩きのリクスや、使用金額に応じた特典を考えると、大きな金額ではクレジットカードを使うのは賢い選択ではある。

1万円の支払いの場合、現金は47.3%、電子マネーは6.1%、クレジットカードは43.9%。現金とクレジットカードがほぼ同率となっている。3万円では両者の立ち位置は逆転するので、2万円ぐらいが現金と電子マネーの境目だろうか。

ちなみにスマートフォンに電子マネーアプリを入れている人に限って集計すると、電子マネーの比率は大きくなる。

↑ 指定額面以下の金額の買い物で選ぶ支払方法は(2017年、択一)(スマートフォンに電子マネーアプリを入れている人限定)
↑ 指定額面以下の金額の買い物で選ぶ支払方法は(2017年、択一)(スマートフォンに電子マネーアプリを入れている人限定)

500円ぐらいの買物ならば現金よりもむしろ電子マネーでの支払いの人の方が多い結果が出ている。

興味深い動きとしては、高額支払いの際に電子マネーの利用率は小さくなるが、それ以上に現金の値が小さくなり、全体の時と比べてより多くの割合でクレジットカードを用いている現象が生じている。スマートフォンに電子マネーアプリを入れている人はもちろん電子マネーを積極的に使いたいとの思惑で使っているのだろうが、同時に現金払いを極力避けたいとの考えもあるのだろう。


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【一人身生活で電子マネーはどこまで使われているのか… 単身世帯における世代別電子マネーの利用状態(2015年)(最新)】


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