気になる20代の貯蓄の今と安心できる目標額(最新)

2017/12/04 05:11

2017-1203お金は様々な商品、サービスの価値を数字化した道具で、物価変動や社会情勢の変化を別にすれば、価値をコンパクトに集約し、時間を超えて保全できる利便性を有している。不測の事態に備え、将来に向けて、貯蓄をしている人も少なく無い。今回はSMBCコンシューマーファイナンスが2017年12月1日に発表した調査結果から、20代における貯蓄の実情を確認していく(【発表リリース:20代の金銭感覚についての意識調査2017】)。

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今調査は2017年10月2日から5日にかけて、携帯電話を用いたインターネット経由で20代男女に対して行われたもので、有効回答数は1000件。男女・20代前半と後半の仕切りで均等割り当て。未婚者822人、既婚者178人。調査協力機関はネットエイジア。

まず最初に示すのは、回答時点で貯蓄できているお金。設問では単に「現在貯蓄できているお金はいくらあるか」とのみなので、有価証券や貴金属、不動産の類は該当せず、普通預貯金、定期預貯金のような流動性の高い貯蓄、さらには現金そのものを貯蓄としてしまっている場合(「50万円貯められる」と銘打たれた大型の貯金箱が好例)も合わせた金額と判断する。他方、既婚者の場合は回答者個人名義の貯蓄か世帯全体としての貯蓄かは判断が難しいが、既婚者が「貯蓄できているお金」と尋ねられた場合は大よそ世帯全体の額面と回答するのが筋と考えられる。

さらに回答者が明確に「貯蓄している」と認識している額に限られることに注意が必要。流動性資金の預け入れ場所として普通預貯金口座を通常使う口座として有し、半ば貯蓄の場として用いていても、それは貯蓄と判断はされにくいのが常ではある(昨今ではクレジットカードの引き落としとの関連から、通常の口座を充てるのと共に、半ば貯蓄口座としても使うケースが少なく無い)。

↑ 現在貯蓄できているお金(2017年、万円、数値入力回答から平均値算出)
↑ 現在貯蓄できているお金(2017年、万円、数値入力回答から平均値算出)

全体での平均額は133万円。男性は163万円で女性は104万円と、60万円近い差が生じている。就業形態別では当然稼ぎが大きい会社員の方が大きな額となっている。20代前半の額面が小さいのは、多分に学生やパート・アルバイトの人がいるからだろう。

貯蓄をする目的はトラブルに備えて、何か欲しいものを買うためにの場合もあるが、将来仕事をリタイアして稼ぐ手段が無くなった時の備え、いわゆる老後の備えとしての意味合いもある。それでは仕事をリタイアする年齢までに、貯蓄がいくらあれば安心できると考えているだろうか。

↑ 仕事をリタイアする年齢までに貯蓄がいくらあれば安心できるか(2017年)
↑ 仕事をリタイアする年齢までに貯蓄がいくらあれば安心できるか(2017年)

ゼロでも安心できる人も1.2%いるが、500万円超-1000万円以下で安心できる人は24.9%で一番回答率が多い。そして半数が安心できると判断する額は2000万円。5000万円ならば8割近くが安心できるとしている。退職時の退職金を考慮しているか否かは回答者の判断次第だが、この値は一つの目安として覚えておくべきだろう。

ちなみに現在貯蓄できているお金と、安心できる貯蓄額の平均額・中央値は次の通り。

↑ 現在貯蓄できているお金と安心できる貯蓄の額(万円)
↑ 現在貯蓄できているお金と安心できる貯蓄の額(万円)

半数が安心できる貯蓄額と判断する額が中央値と一致するのはある意味当然だが、平均額と大きく乖離しているのを見るに、心配な人はそれをはるかに上回る、場合によっては数億円を求めていることが推測される。また現在貯蓄できているお金だが、こちらも平均額と比べて中央値の値が低い。上手く貯蓄できている人は多額に及んでいるのだろう。

前年との差異を見ると、現在貯蓄できている額も安心できる貯蓄額も増加している。今項目の調査は2016年からなので2年分しか動向を確認できないが、この限りでは20代の貯蓄性向は強まりを見せていると判断できよう。


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