少しずつ減っていく睡眠時間…年齢階層別睡眠時間の推移をグラフ化してみる(最新)

2018/01/12 05:07

呼吸や食事と共に人の生理行動で欠かせないのが睡眠。必要な睡眠時間を削る、さらには徹夜をしようものなら、心身に変調をきたし、能力が落ち、判断力も低下し、多様なトラブルを生じてしまうのがオチではある。今回は総務省統計局が2017年7月14日以降順次結果を発表している2016年社会生活基本調査の結果を用い、1976年以降における睡眠時間の移り変わりを確認していくことにする(【平成28年社会生活基本調査】)。

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漸減する平均睡眠時間


今調査の調査要綱は先行記事【ボランティア活動の実態をグラフ化してみる】を参照のこと。

まず最初に確認するのは男女それぞれの全体的な平均睡眠時間。週全体なので平日5日分と土曜・日曜それぞれの睡眠時間をすべて合わせて平均してある。

↑ 平均睡眠時間(15歳以上、週全体、時間:分、1日あたり)
↑ 平均睡眠時間(15歳以上、週全体、時間:分、1日あたり)

1976年当時は男性8時間15分、女性7時間56分だった睡眠時間も、前世紀末にかけて漸減。1996年に一時持ち直すも(1991年までは10-14歳は調査対象に含まれていなかったので、それが影響しているのだろう)、再び漸減。直近の2016年では男性7時間42分、女性7時間32分までに減っている。女性はほぼ底打ちの雰囲気もあるが、男性はまだ今後も減少しそうな動きではある。

今件は調査対象母集団全体の平均のため、高齢化に伴い睡眠時間の長い高齢者の比率が高まっていることから、睡眠時間は伸びても不思議ではない。しかし実際には高齢化の影響を受けてなお、大きく睡眠時間が減っていることになる。

年齢階層別で見ると


次に示すのは年齢階層別の睡眠時間の動向。高齢化による高齢者比率の増大に伴うゆがみを考慮しなくても済む動向を確認できる。なお1991年までは10-14歳は調査対象外だったため値が計上されていない。

↑ 年齢階層別平均睡眠時間時間(1976年-、週全体、時間:分、1日あたり、男性)
↑ 年齢階層別平均睡眠時間時間(1976年-、週全体、時間:分、1日あたり、男性)

↑ 年齢階層別平均睡眠時間時間(1976年-、週全体、時間:分、1日あたり、女性)
↑ 年齢階層別平均睡眠時間時間(1976年-、週全体、時間:分、1日あたり、女性)

受験勉強などの勉学で忙しくなる15-19歳までで睡眠時間が短くなり、大学生などが含まれる20-24歳で大きく伸び、それ以降は男性は就労でほぼ横ばい。女性は子供ができることで家事や育児で多忙になり、睡眠時間は短くなっていく。男性は定年退職、女性は子供が成人になるぐらいから睡眠時間は伸びていく。この傾向は昔も今も変わらない。

昔と今で異なるのは睡眠時間そのもの。大よそどの年齢階層でも昔と比べて今に至るに連れて、睡眠時間は短縮する傾向にある。イレギュラーな動きとしては男性の20代、女性の20代から30代で、これらの層は一時期減っていた睡眠時間が戻しを見せる動きを示している。特に女性は20代ではほぼ1976年の水準にまで戻している。

やらねばならないことを1日の中に詰め込むには、睡眠時間を削るしかない。睡眠時間の短縮傾向は、それだけしなければならないことが増えているのだろうか。



最古の値と直近の値を比較したのが次のグラフ。10-14歳層は1976年当時は調査されていないため除外している。

↑ 年齢階層別睡眠時間の変化(1976年→2016年、週全体、1日あたり、分)
↑ 年齢階層別睡眠時間の変化(1976年→2016年、週全体、1日あたり、分)

減少し始める年齢階層のタイミングが異なるが、男女とも年を経るに連れてより睡眠時間が大きく短縮している傾向にある。70歳以上は高齢化の影響でむしろプラスの影響が生じているはずだが、実際には1時間以上も短くなっている。

やはり昔と比べて今は睡眠時間を削ってでも色々と必要なこと、したいことが増えているのだろう。


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