農産物が相場安の影響を受け苦戦、水産品はアニサキス報道の影響がまだ残る…2017年9月度チェーンストア売上高、前年同月比マイナス0.3%

2017/10/24 05:19

チェーンストア(スーパーマーケットやデパートなど)の業界団体である【日本チェーンストア協会】は2017年10月24日付で同協会公式サイトにおいて、チェーンストアの2017年9月度分販売統計速報(月報)を発表した。その内容によると2017年9月は食料品が農産物の相場安を受けて不調となり、住関品の動きも鈍かったことから、売上総額の前年同月比はマイナス0.3%(店舗調整後)を示す形となった(【同協会内発表リリース一覧ページ】)。

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今データは協会加入の56社・9719店舗に対して行われた調査結果によるもの。店舗数は先月比で97店舗増、前年同月比で297店舗増加している。売り場面積は前年同月比102.5%となり、2.5%ポイントの増加。売り場面積あたりの売上額は前年同月比でマイナス2.8%ポイントを示す形となった。

各主要分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値を示している。数字はすべて店舗調整後(いわゆる「既存店」)。店舗の増減が売上に反映され、各店舗の実態を確認する際に状況が困難にならないよう、昨年同月の時点では存在していない店舗の分を除いた値で算出されている。

■総販売額……1兆0049億3785万円(前年同月比99.7%、▲0.3%)

・食料品部門……構成比:67.5%(前年同月比99.9%、▲0.1%)

・衣料品部門……構成比:7.5%(前年同月比101.4%、△1.4%)

・住関品部門……構成比:19.0%(前年同月比97.9%、▲2.1%)

・サービス部門…構成比:0.3%(前年同月比108.3%、△8.3%)

・その他…………構成比:5.7%(前年同月比100.2%、△0.2%)

※販売金額には消費税額は含まず

全体をけん引する
食料品は農産品が
相場安の影響で不調。
衣料品は堅調だが
住関品がイマイチで
全体としてはマイナスに。
食料品の農産品でははくさいやブロッコリー、ほうれん草、カット野菜は堅調だったが、じゃがいもや玉ねぎ、にんじん、レタス、トマト、枝豆などが不調。果物では梨やもも、カットフルーツなどは好調だったが、りんごやすいか、柿、ぶどうなどは鈍い。畜産物はすべて好調で、鶏卵や加工肉もそれなりに良い動き。精肉の好調さに関してはここ数か月大きな動きは無く堅調さが続いており、加工肉も良い動きを示すことが増えている。消費性向的に肉食へのシフトが起きていると考えられる。

水産品はまぐろ、ぶり、たこ、うなぎ、えびなどは良かったが、刺身盛り合わせ、サンマ、イカ、カツオ、海藻類などは鈍い。全体のコメントでは「水産品はアニサキス報道の影響が解消されていなこともあり動きが鈍かった」との言及が見受けられる。惣菜は温総菜が順調。一方でO157の影響もあり、要冷総菜は洋総菜の動きが鈍い。その他の食品ではアイスクリームや飲料などの冷涼関連商品が不調。

気候動向を確認すると、北日本・東日本では平年差でマイナスを計上し、雨量も各地で平年を大きく上回る値を示していることもあり、衣料品は冬物系を中心に良い動きを示している。ただしレイングッズの動きは鈍い。住関品ではエアコン、羽毛布団、カーテンなどが堅調。

「その他」項目は前月から継続する形で好調さを見せ、プラス0.2%。サービスはプラス8.3%。旅行関係やチケット販売などが他の業種(多分にインターネット経由やコンビニ販売だろう)に奪われ、厳しい状態にあるにも関わらず、健闘した結果が出たのは頼もしい。景況感の上昇ぶりが反映され始めたのだろうか。

次月分の10月は衆議院総選挙や台風21号の縦断的上陸など、大きな事象が相次いでいる。天候も秋晴れ的な好天があまり見られない。これが来店客の動向や購入性向にどのような影響を及ぼすのか、気になるところではある。


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