ハイブリッド自動車とドライブレコーダー、自動車業界のトレンドの実情(最新)

2017/11/22 05:13

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2017-1121昨今ドライバーの間で注目を集めているのがドライブレコーダー。利用者が意識をしなくとも運転中の様子を自動で録画し、何かトラブルが生じた時には原因究明の手がかり、そして責任の所在を明確にできる証拠を生成できる。自動車関連のトラブルは水掛け論になることも多く、物理的な証拠として当時の映像を得ることができるのは、非常にありがたい話に違いない。今回はソニー損害保険が2017年11月20日付で発表した、カーライフの実態に関する調査結果の最新版となる2017年版を基に、昨今の自動車業界で注目を集めている自動ブレーキやドライブレコーダーの搭載率、ハイブリッド自動車の利用率実情を確認していくことにする(【発表リリース:ソニー損保、「2017年 全国カーライフ実態調査」】)。


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ハイブリッド自動車はまだ1割強


今調査の調査要項は先行記事【車の負担、税金やガソリン代よりも重く感じるのは?(最新)】を参照のこと。

まず最初に示すのは、自動車のエンジンの種類別に仕切り分けした、自動車の種類実情。昨今ではハイブリッド自動車や電気自動車が注目を集めているが、今なおガソリン自動車が圧倒的多数を占めているのが実情。

↑ 主に運転している車の燃料(エンジン)タイプ(2017年、単一回答)
↑ 主に運転している車の燃料(エンジン)タイプ(2017年、単一回答)

街中で10台の自動車を見かけたら、そのうち8台以上はガソリン自動車。ハイブリット自動車は1台強でしかない。クリーンディーゼル自動車やプラグインハイブリッド自動車、電気自動車、燃料電池車などは、ほとんど誤差範囲。話題には上っているものの、普及り度合いはほんのわずかでしかない。

もっともハイブリッド自動車は、この数年で大きく普及率が増加している。

↑ 主に運転している車の燃料(エンジン)タイプがハイブリッド自動車の割合(単一回答)
↑ 主に運転している車の燃料(エンジン)タイプがハイブリッド自動車の割合(単一回答)

電気自動車や燃料電池車と異なり、ハイブリッド自動車はガソリン自動車と同じ燃料を使うことができる(燃費などを考えると運転時の注意事項は多少異なるが)。これまでガソリン自動車を使っていた人も気軽に買い替えられるのが、普及が進んでいる理由だろう。

自動ブレーキやドライブレコーダーは?


自動車の燃料タイプではなく、機能としての実装について、自動ブレーキやドライブレコーダーを備えているか否かを尋ねた結果が次のグラフ。2012年ではドライブレコーダーへの問いは無かったので空欄となっている。

↑ 自動ブレーキやドライブレコーダーの搭載率(各単一回答)
↑ 自動ブレーキやドライブレコーダーの搭載率(各単一回答)

自動ブレーキは普及率が低めで伸び率もさほど大きなものではないが、それでも2017年時点で12.4%。搭載で事故リスクが減らせることもあり、大型車両を中心に搭載の義務化や優遇措置が取られるようになっている。何より運転手自身にとって事故を予防できる特殊アイテム的な意味合いを持つことから、車種選択時の魅力としてアピールできるため、搭載車種は増加する一方である。

他方ドライブレコーダーは直近年では大きく搭載率が伸びて15.3%を計上している。家電量販店やデパートでも数多くの姿を見ることができ、法的な問題に注意をすれば自分自身でも取り付けできるため、気軽に搭載できる、本当の意味での保険的なアイテムとして重宝がられているのだろう(事故を防ぐのではなく、事故が生じた時に役立つという意味)。

いずれも搭載率は1割程度でしかないが、双方とも今後さらに搭載率は上昇していくに違いない。


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