男性772万人、女性188万人…パチンコの利用実情をグラフ化してみる(最新)

2017/11/26 05:16

2017-1120大人の娯楽として認知度の高いパチンコだが、昨今では周辺環境に与える影響やギャンブル性の高さなどを受け、厳しい立場にあるのも否めない。現状ではどのような人たちがパチンコを利用しているのだろうか。総務省統計局が2017年7月14日以降順次結果を発表している2016年社会生活基本調査の結果を基に、その実情を確認する(【平成28年社会生活基本調査】)。

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パチンコ人口は960万人


今調査の調査要綱は先行記事【ボランティア活動の実態をグラフ化してみる】を参照のこと。

次に示すのは直近となる2016年時点において、過去1年間に1日でもパチンコを利用したことがある人(行動者)の人数と、各属性人口に対する比率。例えば男性総数では14.0%とあるので、10歳以上の男性のうち14.0%が過去1年間に1日以上パチンコを利用したと回答している。

↑ パチンコの男女・年齢階層別行動者率(2016年)
↑ パチンコの男女・年齢階層別行動者率(2016年)

↑ パチンコの男女・年齢階層別行動者数(2016年)(万人)
↑ パチンコの男女・年齢階層別行動者数(2016年)(万人)

パチンコ人口は960.4万人。男性が772.4万人で女性は188.0万人。年齢階層別では男性は40代前半がもっとも多く、次いで40代後半、60代後半と続く。40代前半が突出しているが、それ以外は大よそ30代から60代まで大きな違いは無い。他方女性は最大人数を示しているのは意外にも60代後半の23.5万人で、次いで40代前半、40代後半と続く。現役世代で一定数がパチンコをしている状況は男性と変わりないが人数そのものが少ないこと、ピークの年齢階層が引退世代なのが、男性とは異なる点ではある。

対人口比でも傾向はさほど変わりない。しかし男女共にピークが若年層(男性は30代前半、女性は20代後半)となっており、パチンコ人口そのものとは違いを見せる。これは各年齢階層の人口そのものが大きく異なっているのが原因。

家族構成別での動向は?


続いてライフステージ別の動向を確認する。具体的には学生か、独身か結婚しているか、そして結婚していた場合には子供が居るか居ないか別の、パチンコの利用動向を見るものである。男女で大きな違いがあるため、男女それぞれに仕切り分けして別途行動者率を算出している(比較しやすいように男女間で縦軸は揃えてある)。

↑ パチンコの就業状態・ライフステージ別行動者率(2016年)(男性)
↑ パチンコの就業状態・ライフステージ別行動者率(2016年)(男性)

↑ パチンコの就業状態・ライフステージ別行動者率(2016年)(女性)
↑ パチンコの就業状態・ライフステージ別行動者率(2016年)(女性)

まず男性。ほとんどの場合、有業者の方が無業者よりも行動者率は高い。金銭的な問題か、仕事でのストレス発散の機会としてパチンコを利用しているのだろうか。独身では64歳までは有業者では2割強を維持し、65歳以上でやや落ちる。無業者では65歳以上で落ちるのは変わらないが、それまでは年と共に行動者率が上昇するのは興味深い。

子供が居ない世帯では有業者は35-44歳がピーク、無業者では45-64歳がピーク。他方子供が居る世帯では有業者は大よそ子供が幼いほど行動者率が高い傾向がある。しかし無業者の場合は子供が中学生までは行動者率が落ち、それ以降は上昇する動きを見せている。

女性は男性と比べて有業・無業を問わず行動者率は低い。独身では有業者が45-64歳がピークなのに対し、無業者は35-44歳がピーク。結婚をしている場合、大よそ子供が居ない方が居る方よりも行動者率は低くなる。育児を考えれば当然かもしれない。しかし子供が居る世帯の女性の場合、子供の年や有業・無業の別はあまり関係が無いようだ。

むしろ子供が大きい方が、行動者率は低め。ストレス発散のためか、育児をする必要があったとしても、パチンコをする人はするということなのか。有業者の場合は夫側に育児を任せているケースもあるかもしれない。

ハードパチンカーは33.0万人


今調査では1年間を通して1日でもパチンコを利用した人だけでなく、利用頻度についても尋ねており、いくつかの仕切り分けで実情を確認できる。そのうち、一番利用頻度が高い項目「年に200日以上(週に4日以上)」に該当する人を集計したのが次のグラフ。

↑ パチンコの男女・年齢階層別行動者率(2016年)(年に200日以上(週に4日以上))
↑ パチンコの男女・年齢階層別行動者率(2016年)(年に200日以上(週に4日以上))

↑ パチンコの男女・年齢階層別行動者数(2016年)(年に200日以上(週に4日以上))(万人)
↑ パチンコの男女・年齢階層別行動者数(2016年)(年に200日以上(週に4日以上))(万人)

10歳以上全体比では男性は0.5%、女性は0.1%。総数は男性26.6万人、女性6.4万人、合わせて33.0万人。多いのか少ないのか微妙なところだが、閉店の日や気象状況、年末年始のお休みなどを併せ考えると、ほぼ毎日通っている人がこれだけ居ることになる。

比率も人数もほぼ同じ傾向で、男女共に20代前半でやや多め、それ以降は30代から40代までは低めとなり、50代ぐらいから値が増えていく。そして60代でピークを迎えることになる。パチンコの常連は60代が特に多いというのは、妙にリアルな話ではある。


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