小中高校生は平日にインターネットで何をしているのだろうか(最新)

2017/11/24 04:56

2017-1118パソコンやスマートフォンの普及でインターネットへのアクセスは極めて容易なものとなり、大人はもちろん子供でも様々な恩恵を受け、サービスを楽しむことができるようになった。他方、子供達はその多くが就学中で、平日の日中は学校へ通い、自宅に戻ってからも学業に励む必要性が多分にあり、インターネットの利用を堪能する時間はさほど無い。しかし実情としては多くの子供達が平日でもインターネットを使用している。その具体的な利用時間帯や何をしているのかについて、総務省統計局が2017年7月14日以降順次結果を発表している2016年社会生活基本調査の結果を基に確認していく(【平成28年社会生活基本調査】)。

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平日のインターネットは主に夕食後


今調査の調査要綱は先行記事【ボランティア活動の実態をグラフ化してみる】を参照のこと。

次に示すのは小中高校生別に仕切り分けした上で、平日にスマートフォンやパソコンでインターネットを使った人の割合。今件における「スマートフォン・パソコンなど」を使用した人=行動者とは、インターネット接続により得るサービスの使用を意味する。また、インターネットに接続して入手したアプリケーションや音楽の使用も含む。さらに学業や仕事での使用は該当しない(学業は「学校での使用」と限定されていないので、自宅で学習目的に情報検索をする場合も該当しない)。要はプライベートでのインターネットの使用である。

↑ 学校種類別・「スマートフォン・パソコンなど」の時間帯別行動者率(2016年、平日)
↑ 学校種類別・「スマートフォン・パソコンなど」の時間帯別行動者率(2016年、平日)

元々スマートフォンやパソコンを使うことができない、許されていない人は当然該当しないため、全般的に小学生や中学生と比べると高校生の方が行動者率は高い。また、小学生は夕食時まではほとんど触れる機会が無いが、中学生や高校生は朝食時や通学時の6-9時においてもそれなりに使用している。日中で高校生がそれなりの値を示しているのは、休み時間やお昼休みに手持ちのスマートフォンを使ったのだろう。

夕食時以降になると行動者率はグンと伸びる。特に18-21時では小学生でも4割近くが利用する。21-24時になると小学生は就寝時刻が早いために値は1割程度となるが、高校生は18-21時よりも多くの人が利用するようになる。

平日にインターネットで何をしてるの?


それでは平日に小中高校生はインターネットを使って何をしているのか。利用目的を主に次の4つに区分して、それぞれの利用実情を複数回答で確認したのが次のグラフ。それぞれの属性全体比ではなく、インターネットを使っている人に占める割合であることに注意(個々の時間帯ではなく、1日を通して使った経験がある人が母数)。

●ネットショッピング
 商品やサービスの購入。選んでいる時間も含む。

●趣味・娯楽
 映画鑑賞、音楽鑑賞、電子書籍による読書、ゲームなど

●交際・付き合い・コミュニケーション
 通話やメール、チャットなどによる会話
 SNSやブログなどのソーシャルメディアで行う情報交換やメッセージのやりとり
  (単に情報を得るための使用は除く)

●その他の使用
 ニュースの閲覧やその他の情報収集など

↑ 使用目的別・「スマートフォン・パソコンなど」の時間帯別行動者率(2016年、平日)(小学生)(「スマートフォン・パソコンなど」使用者限定)
↑ 使用目的別・「スマートフォン・パソコンなど」の時間帯別行動者率(2016年、平日)(小学生)(「スマートフォン・パソコンなど」使用者限定)

↑ 使用目的別・「スマートフォン・パソコンなど」の時間帯別行動者率(2016年、平日)(中学生)(「スマートフォン・パソコンなど」使用者限定)
↑ 使用目的別・「スマートフォン・パソコンなど」の時間帯別行動者率(2016年、平日)(中学生)(「スマートフォン・パソコンなど」使用者限定)

↑ 使用目的別・「スマートフォン・パソコンなど」の時間帯別行動者率(2016年、平日)(高校生)(「スマートフォン・パソコンなど」使用者限定)
↑ 使用目的別・「スマートフォン・パソコンなど」の時間帯別行動者率(2016年、平日)(高校生)(「スマートフォン・パソコンなど」使用者限定)

小学生は朝方に使っていることはあっても、ごく少数のため、行動者率はほんのわずかでしかない。利用している人のほとんどは夕食後のプライベートタイムに集中しているのが分かる。要は、使用が許されている場合でも、夕食後に限定されているケースがほとんどということ。その利用時間帯では大体が趣味や娯楽。コミュニケーションも多少は行っているが、ゲーム利用がほとんどだろう。

これが中学生、そして高校生になると、朝方や日中でも使用するケースが増えていく。スマートフォンを所有するようになれば、保護者の目を気にすることなく使えるからだろう。

そしてコミュニケーションやその他の使用スタイルの行動者率は小学生と比べて増えている。さらに高校生では趣味や娯楽よりも、コミュニケーション目的で利用することが多くなる。スマートフォンの利用スタイルがゲームからソーシャルメディアの利用にシフトしていくのは、他の調査結果でも明らかになっており、それが裏付けられた形だ。



余談の形になるが、「スマートフォン・パソコンなど」の1日全体における行動者率と、使用目的別・「スマートフォン・パソコンなど」の時間帯別行動者率(「スマートフォン・パソコンなど」使用者限定)を掛け合わせることで、それぞれの学校種類別の全体比を算出することができる。回答精度の高さが期待できる高校生(1日全体では「スマートフォン・パソコンなど」の行動者率は88.6%)に限って算出した結果が次のグラフ。

↑ 使用目的別・「スマートフォン・パソコンなど」の時間帯別行動者率(2016年、平日)(高校生全体比)
↑ 使用目的別・「スマートフォン・パソコンなど」の時間帯別行動者率(2016年、平日)(高校生全体比)

高校生の約5割は平日の21-24時にスマートフォンなどでコミュニケーションを楽しみ、4割強はゲームなどをしている。6-9時でも2割近くがスマートフォンなどでゲームをしたりソーシャルメディアを使用している。日常生活にどこまでスマートフォンなどのサービスが浸透しているかを推し量れる、よいデータには違いない。


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