アジア諸国は日本のことをどう思っているのだろうか

2017/11/01 05:15

アメリカ合衆国の民間調査会社Pew Research Centerが2017年10月17日に発表した、日本人を対象にした日本の現状に関する調査報告書【Japanese Divided on Democracy’s Success at Home, but Value Voice of the People】では、世界の諸外国を対象にした調査のうち日本人に対して行った調査結果を元に、日本人の心境をさまざまな観点で分析している。その報告書のおまけ的な項目で、日本人ではなく他のアジア諸国における、日本への認識を分析する話も展開されている。今回はその部分にスポットライトを当てて内容を確認する。

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今調査の調査要綱は先行記事【「今の景気は良い」と思っている人は41%…日本の景況感をグラフ化してみる】を参照のこと。他国の調査もほぼ同じ様式で行われている。

次に示すのは直近分となる2017年における、アジア諸国が日本をどのように認識しているか。青系統が好感、赤系統が嫌悪と見れば大よそ実情は把握できる。

↑ 日本への好感度合い(2017年)
↑ 日本への好感度合い(2017年)

強弱の違いはあれど、オーストラリアとベトナムがほぼ同率で8割強の好感派、インドネシアとフィリピンが8割前後。インドは好感派が4割強でしかないが、これはグラフを見れば分かる通り、4割強もの人が無回答のため。距離を隔てているためか、関心そのものが薄い感はある。

他方韓国は好感派は強弱を合わせても3割強。逆に嫌悪派は強弱を合わせて7割近く。嫌い・大変嫌い双方とも調査対象国では最大値を示しており、特に「大変嫌い」の回答率だけでも26%と1/4を超えているのを見るに、韓国の日本への嫌悪感は相当なものであることが分かる。報告書では原因の一つとして従軍慰安婦問題があるのではとの指摘もしているが、それだけに限った話ではないのが実情だろう。

ちなみに先行記事でも触れているが、日本による韓国への認識は次の通り。

↑ 韓国への好感度合い(日本)
↑ 韓国への好感度合い(日本)

韓流ブーム華やかなりし頃はそれなりに好感派も多かったが、それが終わると値は大きく落ちる。現在では韓国の日本に対する認識とさほど変わりはない。

ちなみに日本に対する認識の好感派の推移は次の通り。調査年によって調査対象となった国とならない国があるため、値の動きがやや不自然となってしまっている。

↑ 日本への好感度(「大変好き」「好き」「嫌い」「大変嫌い」のうち「大変好き」「好き」の合計)
↑ 日本への好感度(「大変好き」「好き」「嫌い」「大変嫌い」のうち「大変好き」「好き」の合計)

オーストラリアやインド、インドネシア、フィリピンの好感派の多さは昔からのもので、大きな動きはない。むしろ直近の2017年では上昇する動きすら見受けられる。インドが低めに出ているのは上記の説明の通り、無回答の人が多いため。この傾向も昔から。

そして韓国だが、韓流ブームで韓国が持てはやされていた頃は、日本への好感派もそれなりにいたものの、それでも他国と比べれば少なめ。そしてブームが終われば大きく値を下げる形となっている。昨今では少しずつ持ち直してはいるものの、他国と比べれば嫌悪派が多数に変わりはない次第ではある。


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