「ロシアは嫌い」日本人の64%は同意

2017/10/27 05:10

中国同様日本と隣接する大国、ロシア。かつてはソビエト連邦としてアメリカ合衆国と対峙し(米ソ冷戦)、日本はアメリカ合衆国側の陣営として最前線の立場にあった。ロシアとなった今でもその構図に大きな違いは無い。日本人はロシアにどのような認識を持っているのだろうか。今回はアメリカ合衆国の民間調査会社Pew Research Centerが2017年10月17日に発表した、日本人を対象にした日本の現状に関する調査報告書【Japanese Divided on Democracy’s Success at Home, but Value Voice of the People】を元に、日本人におけるロシアへの認識の実情を確認していく。

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今調査の調査要綱は先行記事【「今の景気は良い」と思っている人は41%…日本の景況感をグラフ化してみる】を参照のこと。

次に示すのはロシアに対する見方をいくつかの設問として提示し、その内容を肯定できるか否か、回答者の認識を尋ねたもの。説明文によっては2択の場合もあり、その時には「強い肯定」「強い否定」のみで仕切り分けしている。例えば「ロシア政府は自国民への自由の権利を尊重していない」は61%の人が肯定を示しており、否定をしている人は23%に留まっている。

↑ ロシアへの見方(日本、2017年)
↑ ロシアへの見方(日本、2017年)

ロシアが自国民の自由の権利を尊重していないと考えている人は61%、そうでないと考えている人は23%。ロシアのプーチン大統領を信頼できない人は強弱合わせて64%、信頼できるとする人は強弱合わせ28%。ロシアの姿勢が嫌いだする人はそれぞれ64%、26%。ロシアの影響力が日本にとっては脅威であるとの認識を抱く人は83%にも達している。いずれの項目も青系統色が多いことから一目でわかる通り、今の日本にとってロシアはあまり都合のよい国、好印象を持つ国との認識をされていないようだ。

もっとも、わずかではあるが報告書に記されている属性別の回答傾向を見ると、一概にロシアがあらゆる人から避けられているわけではないことも分かる。「ロシアへの認識は年齢階層別でかなりの差がある」とも説明されているが、

・ロシアの姿勢が好きだとする人は18-29歳で53%だが、50歳以上では16%。

・ロシアが自国民の自由の権利を尊重していると考えている人は18-29歳では60%、50歳以上は11%。

・プーチン大統領を信頼できる人は全体では28%だが、18-29歳では49%、50歳以上では17%。

などの結果が示されている。報告書ではこの傾向について「過去(米ソ冷戦時代)のロシアの実情の知識経験に影響を受けているかもしれない」と説明している。米ソ冷戦時代の記憶が、高齢層におけるロシアへの印象にマイナスの影響を与えているのは、ある意味当然といえよう。

ちなみに同意派のみを計算し、その経年変化を示したのが次のグラフだが、多少の変化はあるものの、ロシアそのものもプーチン大統領へも、向けられる好意の度合いに大きな変化はない。

↑ ロシアへの見方(同意率)(2017年、日本)
↑ ロシアへの見方(同意率)(2017年、日本)

冷戦時代からの動きを見てみたいところだが、残念ながら調査そのものが行われておらず確認ができない。恐らくは今と比べて随分と低い値を示していたと思われるのだが。


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