図書館や教科書の市場動向をグラフ化してみる(最新)

2020/11/23 05:31

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2020-1116出版物に出会う機会は書店や通販経由による購入ルートに限らない。図書館や学校でもさまざまな出版物に巡り合うことができる。今回は日販による「出版物販売額の実態」最新版(2020年版)をベースに、それら図書館による調達市場や教科書の市場の実情を確認していくことにする。

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図書館市場は736.5億円


「出版物販売額の実態」では2014年度以降の図書館市場や教科書市場の実情を取得可能。そこでまずは図書館の市場を精査する。なお私立図書館の購入額は公開されていないので、図書館の全体としての市場規模はもう少し大きなものとなる。

↑ 図書館市場規模(億円)
↑ 図書館市場規模(億円)

↑ 図書館市場規模(前年度比)(2019年度)
↑ 図書館市場規模(前年度比)(2019年度)

直近年度の図書館市場規模は736.5億円。そのうち小学校が97.2億円、中学校が59.5億円、高等学校が39.1億円、大学・短大・高専が大きめの289.7億円、そして公共図書館が251.0億円となっている。

前年度比では小学校と高等学校、公共図書館の属性で増加。全体的には減少傾向にある。情操教育にも学校の図書館は大いに有益であるはずなのだが。

教科書市場は1075.8億円


続いて教科書市場。こちらには高等学校までの教科書に加え、特別支援学校、そして教師用の教科書も合算している。

↑ 教科書市場規模(億円)
↑ 教科書市場規模(億円)

↑ 教科書市場規模(前年度比)(2019年度)
↑ 教科書市場規模(前年度比)(2019年度)

直近年度の教科書市場規模は1075.8億円。そのうち小学校が284.4億円、中学校が227.7億円、高等学校が248.0億円、特殊支援学校1.4億円、そして教師用が314.3億円となっている。

経年変化では図書館同様に減少傾向にあったが直近年度では額が大きく増加している。「出版物販売額の実態」では小学校の増加について「英語が新教科に加わった影響」、教師用については「2020年度からの小学校の教科書改訂に伴う新版発行の影響」と説明している。



一部では図書館の立ち位置こそが出版業界を圧迫しているとの意見もあるが、図書館の蔵書にしても教科書にしても、出版物を介して書に触れる大切な機会に違いない。特に教育機関で用いる出版物は、教育の大切な道具であり、支えとなるものに他ならない。出版物を敬愛する人を底上げするためにも、図書館や教科書市場へのリソース投入の拡大を、各方面には願いたいところではある。


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(C)日販営業推進室出版流通学院「出版物販売額の実態2020」

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