日本の民主主義体制への満足度は50%、現政府への信認は57%

2017/10/26 04:58

アメリカ合衆国の民間調査会社Pew Research Centerは2017年10月17日に、日本人を対象にした日本の現状に関する調査報告書【Japanese Divided on Democracy’s Success at Home, but Value Voice of the People】を発表した。その内容によれば、現在の日本の民主主義体制において、正しく機能していると考えている人は50%に達していることが分かった。また調査時点の政府が正しい事をしていると信頼している人は57%に達している。

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今調査の調査要綱は先行記事【「今の景気は良い」と思っている人は41%…日本の景況感をグラフ化してみる】を参照のこと。

次に示すのは日本の政治体系に関わる質問。今回調査が初めてとなるため、過去の値からの推移はない。

↑ 日本における満足度合い(日本、2017年)
↑ 日本における満足度合い(日本、2017年)

日本において民主主義が正しく機能していると考えている人は強弱合わせて50%、そうでないと考えている人は強弱合わせて47%。結構微妙な値ではある。ちなみに報告書では年齢階層別の値が一部だが公開されており、それによればそうでないと考えている人は30-49歳で50%、50歳以上で48%なのに対し、18-29歳では32%に留まっているとのこと。

他方、調査時点の政府の姿勢に肯定的、信認している人は強弱合わせて57%、信認していない人は40%。この値に関しては報告書で他国の状況も一部言及されており、例えばオランダ(71%)、ドイツ(69%)、スウェーデン(67%)よりは低いが、アメリカ合衆国(51%)、イギリス(49%)、オーストラリア(48%)よりは高い値となっている。

なおクロスデータは非公開となっているが、傾向として「現政府に不満を持つ人の多くは民主主義が正しく機能していないと考えている」との説明がある。どこの国でも多かれ少なかれ見受けられる現象だが、自分の思う通りにならない結果に対し、社会が悪い、システムが悪いと考える傾向の結果なのだろう。

それでは現行の間接民主制が望ましくないとするのなら、どのような政治体系がよいと考えているのか。いくつかの例を挙げて、望ましいか否かを答えてもらった結果が次のグラフ。

↑ 日本における治世はどのような政治体系がよいと考えているか(日本、2017年)
↑ 日本における治世はどのような政治体系がよいと考えているか(日本、2017年)

選択肢の中では現行の間接民主制が一番支持率が高く、強弱合わせた肯定者は77%、直接民主制は65%。選挙による人選ではなく専門家による施政を肯定する人は49%、強力なリーダー(カリスマ性のある、という意味だろう)による施政は31%、軍政は15%に留まっている。

報告書では一部属性別の傾向の説明があるが、強力なリーダーの施政や軍政を望む人は低学歴者に多い、専門家による施政は若年層で比較的高い支持を集めているとのこと。

ともあれ、現行の政治体系が一番望まれている姿であることに間違いはなさそうだ。


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