自分の意図が伝わらない!? 誤解を与えるかもしれない方法のトップは「SNSやブログでのメッセージ」

2017/10/08 05:15

2017-0927自らの考えを他人に伝える方法が文字によって構成された文章であり、その文章を具体的に伝達する手段としては口頭で、手紙で、電話による通話で、電子メールでなど、多種多様に及ぶ。しかしながら文章の表記方法が上手でなかったり、使った手段を相手が軽んじていると、意図が上手く伝わらない、誤解される可能性もある。今回は文化庁が2017年9月21日に発表した定期調査「国語に関する世論調査」の最新版となる2016年度分の調査結果報告書の内容から、意図を伝える際の手段と誤解のリスクについて見ていくことにする(【平成28年度「国語に関する世論調査」の結果について】)。

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今調査の調査要綱は先行記事【「流行語とか外来語とか言葉の意味が分からない」言葉のやりとりで困ることあれこれ】を参考のこと。

次に示すのは回答者にとって最も親しい人に対し、何かを伝える際に誤解やトラブルを招きやすいと感じる手段・方法を複数回答で尋ねた結果。最も親しい人の具体例は挙げられておらず、何を伝えるかも例示は無い。ある程度意思疎通ができており、ツーカーの仲であるとの前提だと解釈すれば良いのだろう。

↑ 最も親しい人に対して、誤解やトラブルを招きやすいと感じる手段・方法は何か(2016年度、複数回答)
↑ 最も親しい人に対して、誤解やトラブルを招きやすいと感じる手段・方法は何か(2016年度、複数回答)

最大値を示した選択肢は「SNS(ソーシャルメディア)やブログでのメッセージ」で44.1%。ほぼ同率で「携帯電話(従来型とスマートフォン双方、以下同)やパソコン等でのメール」で43.5%。「SNSやブログでのメッセージ」がオープンな場での書き込みなのか、それともダイレクトメッセージの類による第三者が閲覧できない状態での意思表示なのかまでは読み取れないが(あるいはLINEのようにクローズな環境下でのやり取りも含まれているのだろう)、いずれにせよ意思伝達ハードルが低い手段を用いると、意図が伝わらない、誤解をされかねないとの認識は多々あるようだ。あるいはすでに経験をしている人も多いのだろう。

理由までは報告書には説明が無いものの、これらの手段を用いた場合「フランクな表記をしてしまう」「普段から使っている気軽な手段のため、真剣に考えていないのではと誤認されてしまう」辺りが誤解の原因としてはありうる。

次いで多いのは「携帯電話等での通話」「固定電話での通話」が続くものの、同意率は1割台。意外なのは「手紙や葉書」よりも「テレビ電話等相手の顔を見ながらの通話」の値の方が低いこと。「直接会っての会話」よりも低い。単なる誤差の結果なのか、実際に直接会うよりもリアルタイムで道具を通して顔を見せあった方が誤解されにくいと考えているのか。あるいは人前であがってしまい誤解される表現をしてしまう人には、テレビ電話を用いた方が良いのかもしれない。

上位陣、つまり誤解されやすいと思われている手段について、年齢階層別の回答率を見たのが次のグラフ。

↑ 最も親しい人に対して、誤解やトラブルを招きやすいと感じる手段・方法は何か(2016年度、複数回答)(上位陣、年齢階層別)
↑ 最も親しい人に対して、誤解やトラブルを招きやすいと感じる手段・方法は何か(2016年度、複数回答)(上位陣、年齢階層別)

「SNSやブログでのメッセージ」は若年層ほど高い値が出ているが、普段からソーシャルメディアやブログを多用しているのが若年層であることから、誤解される機会も増えうると考えれば道理は通る。自分が使わない手段は誤解されようもない。電子メールは中堅層が多く、通話は高齢層の方が高めに出るのも、普段はどのような意思疎通手段を用いているかの表れだろう。未成年者は電子メールよりもソーシャルメディアを多分に用いているとの話は他調査でもよく見かける話だが、その裏付けにもなる。

今結果では例えば16-19歳では8割以上の人が「SNSやブログでのメッセージで最も親しい人との間で、誤解によるトラブルを招きやすい」と感じている。意思疎通の難しさゆえの悩みなのだろう。高齢層で高い値が出そうな「電話での通話」「直接会っての会話」などの年齢階層別の動向も見たいところではあるのだが。


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