一人暮らし、住まいは借家・一戸建て? 単身世帯の居住スタイルをグラフ化してみる

2010/11/09 06:00

以前、総務省統計局が2010年9月30日に同省公式サイト上で発表した【「2009年全国消費実態調査」】のうち、【「単身世帯の家計収支及び貯蓄・負債に関する結果」】を元に、単身世帯(一人暮らしの人)の生活動向をいくつかの記事に分けて分析した。【年々増える核家族と一人身世帯…種類別世帯数の推移をグラフ化してみる】でも解説しているが、単身世帯数は年々増加の一途をたどり、スポットライトをあてることは有意義である。そこで「他にも何か、単身世帯の周辺を推し量れるものはないか」と探していたところ、同じく統計局が2010年9月10日に発表した【統計からみた我が国の住宅】で、住宅事情をかいま見れるデータを得ることができた。今回はその中から一戸建て・賃貸など、住んでいる住宅の種類・本人の年齢階層別構成比推移をグラフ化してみることにする。

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元データでは全単身世帯に対し居住住宅のスタイル別に、持ち家・借家、さらにそれぞれについて一戸建て・共同住宅の別に区分をしている。個々の区分を全部足しても100%にならないのは、それぞれ「それ以外」のスタイルや「不明」が存在するから。例えば全年齢階層で持ち家は32.7%・借家は62.1%で、合わせると94.8%になるが、残りの5.2%は不明、あるいはその他のスタイルが該当する。

さてまずは、持ち家か、借家かについて。

↑ 年齢階層・住宅の所有関係別、単身世帯の割合
↑ 年齢階層・住宅の所有関係別、単身世帯の割合

当然若年層のうちは財力の面で頼りが無く、しかも単身世帯であることから配偶者や子供の面で持ち家をせがまれることも無い。必然的に持ち家率は低く、借家率は高い。しかし歳を経るにつれて持ち家率は上昇し、借家率は減少。60-64歳の層で逆転を果たす。

これを持ち家・借家それぞれについて、共同住宅か一戸建てかの細分化をしたものが次のグラフ。持ち家は一戸建てがメイン、借家は共同住宅がメインであることが分かる。前者は個別の建売一戸建て住宅、後者はマンションやアパートをイメージすれば容易に理解できよう。

↑ 年齢階層・住宅の所有関係・建て方別、単身世帯の割合
↑ 年齢階層・住宅の所有関係・建て方別、単身世帯の割合

「持ち家・共同住宅(分譲マンションなど)」「借家一戸建て」もそこそこ単身世帯の居住スタイルとして確認はできるが、あくまでも少数派。また、「持ち家・共同住宅(分譲マンションなど)」が40歳代でやや膨らんでいるのも見て取れる。

大きな割合を占める「借家の共同住宅」と「持ち家の一戸建て」は、若年層では前者が圧倒的だが、経年と共に立ち位置が入れ替わり、65-69歳の階層で逆転現象を見せる。定年退職後、子供達は皆家を出て、離別や死別などで配偶者も無く、一人身の高齢(65歳以上)単身世帯のうち54.5%もの人が持ち家の一戸建て住宅に住んでいるという計算になる。住宅の規模にもよるが、防犯をはじめとした「万が一」の際の対応が不安でならない。

なお、元資料には男女別の動向も掲載されている。直上で触れている、40歳代あたりでの持ち家・一戸建ての動向で興味深い動きが確認できるので、これについては機会を改めて解説することにしよう。

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