アメリカ合衆国にとって現在、そして今後重要なパートナー国は? 一般の人に聞いてみました(最新)

2022/06/14 02:58

このエントリーをはてなブックマークに追加
2022-0531「パートナー」とはさまざまな意味合いを持つ言葉。配偶者のように一生を寄り添う深い意味を持つ場合もあれば、仕事の上での共同作業相手や取引先のような特定の視点における親しい関係を意味することもある。今回は外務省が2022年5月31日に同省公式サイト内において発表した、アメリカ合衆国における対日世論調査の結果から、政治や経済、外交方面などを包括した、総合的な国同士の付き合いとしての「パートナー」となる国に関するアメリカ合衆国国民の想いを確認していく(【発表リリース:令和3年度海外対日世論調査】)。

スポンサードリンク


調査概要に関しては今調査に係わる先行記事【アメリカ合衆国の日本への一般人信頼度70%・有識者は96%に(最新)】を参考のこと。

次に示すのはアメリカ合衆国の一般人に対し、「現在重要なパートナー国は次のうちどの国か」「今後重要なパートナー国は次のうちどの国か」に関して、複数回答で尋ねた結果。一般人における各国への認識、信頼、結びつきにおける総合評価的な値と見てよいだろう。要は「今現在この国との付き合いは大切」「今後この国との付き合いは大切になるに違いない」とアメリカ合衆国民がどの国に対して思っているかである。

↑ アメリカ合衆国にとって現在/今後重要なパートナーは(一般人、複数回答)(2021年度)
↑ アメリカ合衆国にとって現在/今後重要なパートナーは(一般人、複数回答)(2021年度)

現在パートナーとの認識度が一番高い対象国はカナダ。49%の人がカナダは重要なパートナーだと考えている。次いでイギリス、フランス、ドイツ、日本と続く。物理的な距離感ではなく、経済的な観点、政治外交面での評価を積み重ねて、その総合点の高い順だと考えれば、納得のいく値ではある。日本のポジションが第5位にあることにショックを受ける人がいるかもしれないが。

一方今後となるとトップはやはりカナダ、そして同値でイギリスが入る。そして第3位は日本。現在ではフランスやドイツより下だった日本だが、今後ではそれらの国を抜いて、カナダやイギリスの次に続く形に。

おおよその国が現在・今後でさほど変わりない順位を示しているが、現状と比べて今後の値が大きな伸びを示している国を見ると、日本以外では中国やロシアのような対峙国において大きな伸びが確認できる。他方、インドやインドネシア、ASEANの伸びは理由を見つけるのが難しい。資源の豊富さがポイントだろうか。

あくまでも今件は一般人の認識であり、アメリカ合衆国の国策を意味するものではない。とはいえ、一般人の代表である議員が国策に携わることを考えれば、まったくの的外れな方向性とも言い難い。色々と考えさせられる結果ではある。


■関連記事:
【中国が1番日本は2番…アメリカ合衆国のアジア地域諸国に対するパートナー意識の重要度推移(最新)】
【日本の常任理事国入り、国内賛成派は9割近く(最新)】
【対米89%、好感度もうなぎ昇り…対外国・震災対策評価】

スポンサードリンク


関連記事


このエントリーをはてなブックマークに追加
▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2022 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー|Twitter|FacebookPage|Mail|RSS