相場安で食料品が軟調、天候不順で衣料品・住関品共に弱い…2017年6月度チェーンストア売上高、前年同月比マイナス1.4%

2017/07/25 05:00

チェーンストア(スーパーマーケットやデパートなど)の業界団体である【日本チェーンストア協会】は2017年7月24日付で同協会公式サイトにおいて、チェーンストアの2017年6月度分販売統計速報(月報)を発表した。その内容によると2017年6月は食料品が相場安で苦戦、衣料品・住関品も月前半の気温低下に足を引っ張られて軟調となり、売上総額の前年同月比はマイナス1.4%(店舗調整後)を示す形となった(【同協会内発表リリース一覧ページ】)。

スポンサードリンク


今データは協会加入の56社・9499店舗に対して行われた調査結果によるもの。店舗数は先月比で65店舗増、前年同月比で83店舗増加している。売り場面積は前年同月比102.7%となり、2.7%ポイントの増加。売り場面積あたりの売上額は前年同月比でマイナス4.0%ポイントを示す形となった。

各主要分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値を示している。数字はすべて店舗調整後(いわゆる「既存店」)。店舗の増減が売上に反映され、各店舗の実態を確認する際に状況が困難にならないよう、昨年同月の時点では存在していない店舗の分を除いた値で算出されている。

■総販売額……1兆0401億2621万円(前年同月比98.8%、▲1.2%)

・食料品部門……構成比:65.5%(前年同月比99.5%、▲0.5%)

・衣料品部門……構成比:8.6%(前年同月比96.1%、▲3.9%)

・住関品部門……構成比:19.9%(前年同月比98.0%、▲2.0%)

・サービス部門…構成比:0.3%(前年同月比91.1%、▲8.9%)

・その他…………構成比:5.7%(前年同月比97.9%、▲2.1%)

※販売金額には消費税額は含まず

食料品は畜産品や総菜が
そこそこだがそれ以外は
相場安で軟調。
衣料品は全面安。
住関品は家電が特に弱く
全体の足を引っ張る。
食料品の農産品ではきゅうりやとうもろこし、なす、ブロッコリーなどは良かったが、じゃがいもやキャベツ、レタス、トマトなどは苦戦。果物ではカットフルーツなどが堅調だったが、かんきつ類やぶどう、パイナップル、バナナなどが不調。畜産物はすべて好調で、鶏卵や加工肉も良い動き。精肉の好調さに関してはここ数か月大きな動きは無く堅調さが続いており、加工肉も良い動きを示すことが増えている。消費性向的に肉食へのシフトが起きていると考えられる。水産品はマグロやうなぎ、しらすなどは良い動きだが、刺身の盛り合わせやかつお、あじ、海藻類などは苦戦。惣菜は列挙された区分わけでは寿司以外のすべてで堅調。精肉類と共に昨今のトレンドとしての総菜の動きの良さが感じ取れる。コンビニ業界の月次報告でもここしばらくは惣菜の堅調さが特記事項として記されており、中食需要が喚起されている感は強い。その他の食品では米、乳酸発酵飲料、乳製品、冷凍食品などが好調。ヨーグルトや和洋菓子などは不調。

気候動向を確認すると、各地で平年差マイナスを計上し、月前半は特に低温だったことから、衣料品全体の売上は低調。そのような中でもイージーパンツ、カジュアルシャツ、ポロシャツ、Tシャツなどの夏物系は良く売れた。レイングッズは不調。住関品は掃除機や除湿器などの動きは良かったものの、エアコン、扇風機、デジカメなどは不調。

「その他」項目は前月から転じる形で不調さを見せ、マイナス8.7%。サービスはマイナス1.4%。旅行関係やチケット販売などが他の業種(多分にインターネット経由やコンビニ販売だろう)に奪われ、厳しい状態にあることがうかがえる。

2017年の6月は北海道を除けば5月に続き降水量が少なめとなり、月前半は低温を見せており、季節商品の売上の足を引っ張る形となった。詳細項目でプラスを計上したのは、畜産品と総菜と医薬・化粧品のみ。畜産品と総菜が堅調なのは、現在の食生活の実情である中食化の浸透が、デパートにも大きな影響を及ぼしている、あるいは貢献している実情がうかがいしれよう。


■関連記事:
【定期更新記事:チェーンストア(日本チェーンストア協会発表)】(過去記事一覧)
【スーパーやデパートの主要商品構成比の移り変わりをグラフ化してみる】
【スーパー・デパートの衣料品の移り変わりをグラフ化してみる】
【「卵が高値をつけているのは、円安のせいだ、政策のせいだ、政府のせいだ」とつまみ食い的印象論の怖さ】

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2017 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー