鹿児島県では5世帯に1世帯が高齢者一人のみの世帯…高齢者単独世帯の実情をグラフ化してみる(最新)

2017/09/02 05:08

2017-0710先行記事【高齢者世帯の実情をグラフ化してみる】で厚生労働省にて発表された年次定点観測的調査「国民生活基礎調査の概況」の公開データをもとに、高齢者世帯(65歳以上の者のみで構成するか、またはこれに18歳未満の未婚の者が加わった世帯)の実情を確認した。この高齢者世帯の中でも、生活上のリスクの高さが懸念されるのは、高齢単独世帯と呼ばれる高齢者一人だけがいる世帯である。今回はこの高齢単独世帯の実情を確認していくことにする。

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今調査の調査要件及び注意事項は、今調査に関する先行記事の【平均世帯人員と世帯数推移をグラフ化してみる】で解説済み。必要な場合はそちらを参考のこと。

次に示すのは高齢者一人だけが居る高齢単独世帯の世帯数。北海道では36.2と出ているので、北海道全体で36.2万世帯もの高齢者一人だけが居る世帯が存在することになる。なお熊本県は熊本地震を受け、調査が行われていないため、数字も空欄となっている。

↑ 高齢者世帯(2016年、単独世帯限定、万世帯)
↑ 高齢者世帯(2016年、単独世帯限定、万世帯)

地域の人口自身にも多分に影響されることもあり、もっとも多いのは東京都の88.2万世帯。次いで大阪府の57.9万世帯、神奈川県の46.9万世帯が続く。一番少ないのは鳥取県の2.4万世帯。

この値は世帯数そのものであり、その地域の世帯全体に占める割合では無い。東京都のように世帯そのものが多ければ、高齢単独世帯が多くても当然。そこで、各地域別の全世帯数に占める比率を算出したのが次のグラフ。例えば全国では13.1%とあるので、日本の全世帯の13.1%は高齢者が一人だけの世帯となる。

↑ 高齢者世帯比率(2016年、単独世帯限定)
↑ 高齢者世帯比率(2016年、単独世帯限定)

いちばん高齢者単独世帯比率が高いのは鹿児島県で19.9%。ほぼ5世帯に1世帯は高齢者が1人のみの世帯になる。高知県もほぼ同率の19.6%。少し下がって和歌山県が17.8%、以外にも大阪府が15.8%と続く。東京は14.9%、区部に限れば15.3%と高い領域ではあるが、一部でイメージされているような独り身の高齢者ばかりというほどでもない。

やや余談だが、これを男女別に仕切り分けしたのが次のグラフ。当然だが男性よりも女性の方が平均寿命は長いため、女性の高齢者単独世帯の方が多く、比率も高いものとなっている。

↑ 高齢者世帯比率(2016年、単独世帯限定、男女別)
↑ 高齢者世帯比率(2016年、単独世帯限定、男女別)

高齢者単独世帯で最高値を出した鹿児島県は、女性の値が15.0%を計上している。つまり7世帯に1世帯近くは女性の高齢者単独世帯で占められていることになる。高齢者単独世帯で発生しうる問題に関しては、対女性の事案が増えてくるのだろう。


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