全体では7割超え、20代世帯でも3/4強…パソコンの世帯単位での普及状況をグラフ化してみる(最新)

2017/08/14 05:14

2017-0701インターネットへのアクセス端末としてよりハードルが低いスマートフォンの普及が進むに連れて、パソコンを必要としない人が増えているとの話がある。若年層でパソコンの操作に難儀する人の話はよく聞かれるようになり、「若者のパソコン離れ」なる言葉も生じるほど。それでは実態として、世帯単位でのパソコンの普及率はどの程度なのだろうか。総務省が2017年6月15日に詳細値を発表した「通信利用動向調査」の公開値を基に、確認していくことにする(【発表ページ:通信利用動向調査】)。

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パソコンの世帯普及率、全体では73.0%


今調査の調査要項は先行する解説記事【自宅パソコンのネット接続回線の種類をグラフ化してみる】で解説済み。必要な場合はそちらを参考のこと。

次に示すのは世帯単位でのパソコン保有率。パソコンの機種形態は特に問われていないので、デスクトップでもノートでも構わない。他方、「保有していても、過去1年間に一度も使用していない機器や職場の経費で購入した機器は「保有していない機器」としてください」との説明があるため、昔使っていたが押入れにしまったままのような、非利用状態のものは該当しない。要は今でも現役として使っているパソコンがあるか否か。また、インターネットへの接続の是非は問われていない。

↑ パソコンの保有状況(世帯主状況別、世帯単位、2016年)
↑ パソコンの保有状況(世帯主状況別、世帯単位、2016年)

全体では73.0%、ほぼ3/4。世帯主の年齢階層別では20代でもすでに76.0%と3/4に届いており、50代でピークの84.8%。それ以降は減退を示すが、80歳以上でも41.7%と4割を超える。

世帯構成別では高齢者を含む世帯で低く、単身世帯でやや低め。むしろ世帯主の年齢に引っ張られている感はある。世帯年収別では200万円未満で4割を切るものの、200-400万円層ですでに64.7%、400万円以上は全体の平均値を超える値が計上されている。世帯年収別の仕切り分けの内訳を見るに、200万円未満の層の53%は65歳以上であることから、こちらもまた年齢に起因するものなのだろう(高齢者は多分に貯蓄の切り崩しにより生活費の補てんを行うが、それは収入には含まれないので、生活の様相と年収とは必ずしも連動しない)。

何台パソコン持っている!?


実際にパソコンを保有している人なら分かると思うが、新しい機種に買い替えても古い機種を予備機的に保存しておいたり、メイン機種とサブ機種に使い分けるケースが多々ある。昨今ではタブレット型端末やスマートフォンがその予備機やサブ機種代わりとなっている場合があるが、すでにパソコンそのものをその目的に使っている時には、わざわざさらに予備機として買い増すこともあるまい。

次以降に示すのは、パソコンの保有台数別の保有状況。上でも説明した通り、あくまでも現役機種として利用しているものに限る。

↑ パソコンの保有状況(世帯単位、2016年)(具体的保有台数、世帯主年齢別)
↑ パソコンの保有状況(世帯単位、2016年)(具体的保有台数、世帯主年齢別)

世帯主年齢階層別では、若年層ほど単数保有が多い実情が分かる。買換えによる予備機化がなされていないのか、あるいはタブレット型端末などを併用することで、パソコンの複数所有の意義を見出せないのだろう。また、子供が居ない場合には、子供に別途パソコンを買い与える必要もないため、その点でも台数は少なくなる。

↑ パソコンの保有状況(世帯単位、2016年)(具体的保有台数、世帯年収別)
↑ パソコンの保有状況(世帯単位、2016年)(具体的保有台数、世帯年収別)

世帯年収別では大よそ高年収となるに連れて台数も増えていく。600万円以上では1/4超の世帯でパソコンを2台持っている計算になる。2000万円以上になると4.2%もの世帯で5台以上の所有率。

↑ パソコンの保有状況(世帯単位、2016年)(具体的保有台数、世帯構成別)
↑ パソコンの保有状況(世帯単位、2016年)(具体的保有台数、世帯構成別)

最後は世帯構成別。構成人数が少ない世帯ほど、台数は少なくなる。子供が居る世帯では必要性に駆られてか、台数がやや多くなる傾向があるようだ。他方、高齢世帯では保有率そのものは低いものの、複数台の保有率が案外高めで驚かされる。4台保有世帯に限れば4.6%にも達している。



今調査の限りでは現役のパソコンに限っても高い保有率が確認できるなど、若年層のパソコン離れ的な話とはかい離した結果のように思える。インターネットへの接続の是非は問われていないものの、少なくとも利用しているのだから、操作系は理解把握できているはずである。

あるいは利用頻度の上で、スマートフォンなどのモバイル端末にウェイトが置かれ、結果として「使ってはいるがさほど慣れていない」状態なのかもしれない。


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