全体では7割近く、20代世帯でも7割超…パソコンの世帯単位での普及状況をグラフ化してみる(最新)

2020/07/12 05:27

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2020-0622インターネットへのアクセス端末としてパソコンよりハードルが低いスマートフォンの普及が進むに連れて、パソコンを必要としない人が増えているとの話がある。若年層でパソコンの操作に難儀する人の話はよく聞かれるようになり、「若者のパソコン離れ」なる言葉も生じるほど。それでは実態として、世帯単位でのパソコンの保有率はどの程度なのだろうか。総務省が2020年5月29日に詳細値を発表した「通信利用動向調査」の公開値を基に、確認していくことにする(【発表ページ:通信利用動向調査】)。

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今調査の調査要項は先行する解説記事【自宅パソコンのネット接続回線の種類をグラフ化してみる】で解説済み。必要な場合はそちらを参考のこと。

次に示すのは世帯単位でのパソコン保有率。パソコンの機種形態は特に問われていないので、デスクトップでもノートでも構わない。他方、「保有していても、過去1年間に一度も使用していない機器や職場の経費で購入した機器は『保有していない機器』としてください」との説明があるため、昔使っていたが押入れにしまったままのような、非利用状態のものは該当しない。要は今でも現役として使っているパソコンがあるか否か。つまり今件は利用率とほぼ意味を同じくする。また、インターネットへの接続の是非は問われていない。

↑ パソコンの保有状況(世帯単位、属性別)(2019年)
↑ パソコンの保有状況(世帯単位、属性別)(2019年)

全体では69.1%。世帯主の年齢階層別では20代でもすでに73.3%と7割超えで、50代でピークの81.7%。それ以降は減少を示すが、80歳以上でも39.7%と約4割。

世帯構成別では高齢者を含む世帯で低く、また単身世帯でやや低め。むしろ世帯主の年齢に引っ張られている感はある。世帯年収別では200万円未満で4割を切るものの、200-400万円層ですでに60.1%、400万円以上は全体の平均値を超える値が示されている。世帯年収別の区分の内訳を見るに(グラフ化は略)、200万円未満の層の60.0%は65歳以上であることから、こちらもまた年齢に起因するものなのだろう(高齢者は多分に貯蓄の切り崩しにより生活費の補てんを行うが、それは収入には含まれないので、生活の様相と世帯年収とは必ずしも連動しない)。

今調査の限りでは現役のパソコンに限っても高い保有率が確認できるなど、若年層のパソコン離れ的な話とはかい離した結果のように思える。インターネットへ接続しているか否かは問われていないものの、少なくとも利用しているのだから、操作系は理解できているはずである。

あるいは利用頻度の上で、スマートフォンなどのモバイル端末にウェイトが置かれ、結果として「使ってはいるがさほど慣れていない」状態なのかもしれない。現在の固定電話と携帯電話の関係のようなものだろうか。


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