年齢階層別の最終学歴をグラフ化してみる(2017年)(最新)

2017/06/23 05:25

総務省統計局が2017年4月26日に発表した、5年に一度実施する国勢調査の最新版となる2015年国勢調査における就業状態等基本集計結果部分の確定報においては、多種多様な日本の現状を推し量れるデータが公開されている。今回はその最新値を基に過去の国勢調査の公開値も合わせ、年齢階層別に見た最終学歴の実情を確認していくことにする(【平成27年国勢調査】)。

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国勢調査は1920年に開始されて以降原則5年おきに実施され(1945年分は終戦関連で延期され1947年に臨時調査が代替実施)、2015年調査分で20回目となる継続調査。また10年おきの調査は大規模調査として、より詳細な項目の調査がなされるようになっている。

大規模調査では調査年の15歳以上の人における最終学歴も問われ、その結果もさまざまな切り口によって公開されている。そこで大規模調査の直近分となる2010年の結果につき、年齢階層別に最終卒業学校の種類別人口比率を算出したのが次のグラフ。卒業したのは確かだが学歴が分からない人、在学者や未就学の人は除いて計算している。

↑ 卒業者の最終卒業学校の種類、15歳以上人口の割合(2010年、総数、学歴確定者のみ)
↑ 卒業者の最終卒業学校の種類、15歳以上人口の割合(2010年、総数、学歴確定者のみ)

15-19歳は多分が高卒、あるいは小学校・中学校卒が3割近くを占め、大卒などが皆無だが、これは大学へ進学した人は在学中で計算から除外されるため。20代になると短大・高専卒や大学・大学院卒者が数字上に表れるようになる。

20-30代までは短大・高専卒と大学・大学院卒者で合わせて過半数に達しているが、40代以降になると少しずつ小卒・中卒や高卒者が増えていく。【最終学歴分布をグラフ化してみる】などでも言及している通り、高等教育の普及浸透に伴い、若い人ほど高学歴の人が増えている実情を、統計の上から確認できる次第ではある。

これを男女別に仕切り分けして計算した結果が次のグラフ。

↑ 卒業者の最終卒業学校の種類、15歳以上人口の割合(2010年、学歴確定者のみ)(男女別)
↑ 卒業者の最終卒業学校の種類、15歳以上人口の割合(2010年、学歴確定者のみ)(男女別)

10代が高卒、あるいは小学校・中学校卒で占められているのは男女変わり無し。20代以降になると大学・大学院卒は男性の方が高比率だが、女性は圧倒的に短大・高専卒が多く、20-40代まで3割前後の値を維持している。結果として20代から50代までは男性よりも女性の方が、高卒、あるいは小学校・中学校卒の割合は小さなものとなっている。

また大学・大学院卒の比率を見ると、男性は50代までほぼ一定の値を示しているが、女性は少しずつ減少している値動きを見せている。男性における大学・大学院卒の学歴取得は、今の50代辺りから現状に近しい状況を見せ、女性は逐次増加の一途にある様子が分かる(その分女性は今の40代から50代辺りから、短大・高専卒の学歴取得が盛んになっていたのだろう)。

余談ではあるがそれぞれの性別、そしてさらに年齢階層別に仕切り分けした上で、最終学歴取得者以外に在学者や未就学者まで合わせた上で、積み上げ型の人口グラフを形成したのが次のグラフ。

↑ 卒業者の最終卒業学校の種類、男女別15歳以上人口(万人)(2010年)
↑ 卒業者の最終卒業学校の種類、男女別15歳以上人口(万人)(2010年)

↑ 卒業者の最終卒業学校の種類、男女別15歳以上人口(万人)(2010年)(男女・年齢階層別)
↑ 卒業者の最終卒業学校の種類、男女別15歳以上人口(万人)(2010年)(男女・年齢階層別)

10代は大部分が、20代も少なからずが在学者。男女とも若い世代ほど短大・高専卒者や大卒者が増え、中卒者や高卒者が減っていく。他方男女別では男性が大卒者が多いのに対し、女性は短大・高専卒者が多い。男性と女性との間の高等教育に対する考え方の違いが、多分に表れた結果といえよう。


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