30代で10本ちょっと…虫歯・虫歯だった永久歯数の推移をグラフ化してみる

2012/06/17 06:00

2012年06月6日に掲載した【「80歳で20本の自分の歯」達成者は38.3%】にある通り、厚生労働省は同年6月4日、歯科疾患実態調査の2011年調査分の概要を発表した。今件調査結果には「う歯(齲歯。齲蝕した歯。いわゆる「虫歯」)などをはじめ、歯に関する状況を確認できる多彩なデータが盛り込まれている。今回はその中から、永久歯で虫歯、あるいは虫歯だった歯の本数推移について見て行くことにする(【発表リリース】)。

スポンサードリンク


今調査は歯科保健状況の把握を行うのに必要となる資料を構築する目的で、1957年以降6年毎に実施しているもの。今回概要が公開された2011年分は、2011年の国民生活基礎調査から無作為抽出された世帯を対象としている。調査対象者数は男性1812人・女性2441人の計4253人。

今回対象となるのは5歳以上の「う歯」あるいは「う歯だった歯」の数の推移。DMFと呼ばれる状態の歯の数を指すが、これは

D……Decayed Tooth(未処置の歯、虫歯)
M……Missing Tooth(虫歯が原因で抜いた歯)
 ※30歳以降の場合は虫歯以外の原因で抜ける場合もあり、それも該当する
F……Filled Tooth(治療が済んだ(元)虫歯)

の頭文字を意味する。また大文字表記は永久歯、小文字表記は乳歯のことだが、今件では永久歯を対象としており、必然的に大文字となる。

まずは5-14歳。この年齢区分では1歳単位でデータが存在する。もっとも5歳や6歳などごく幼い時期には、永久歯の数も少なく、当然虫歯になる永久歯の数も少なめ。

↑ 一人平均DMF歯数(DFMT指数)推移(永久歯)(1993年以前、1999年以前では「未処理歯」の診断基準が異なるため、純粋な継続性は無い)
↑ 一人平均DMF歯数(DFMT指数)推移(永久歯)(1993年以前、1999年以前では「未処理歯」の診断基準が異なるため、純粋な継続性は無い)

純粋な連続性は無いとしたものの、明らかに「歳を重ねるに連れて本数が増える」「昔から今に近づくにつれて本数が減る」傾向が確認できる。やはり公衆衛生の進歩や虫歯予防の啓蒙の成果が出ていると考えてよい。

一方15歳以上はこちらになる。

↑ 一人平均DMF歯数(DFMT指数)推移(15歳以上)(永久歯)(1993年以前、1999年以前では「未処理歯」の診断基準が異なるため、純粋な継続性は無い)
↑ 一人平均DMF歯数(DFMT指数)推移(15歳以上)(永久歯)(1993年以前、1999年以前では「未処理歯」の診断基準が異なるため、純粋な継続性は無い)

一部世代層で直近2011年の値がその前の調査2005年より増えている、イレギュラー的な動きを見せているものもあるが、大勢においては14歳までの動きと同じく「歳を重ねるに連れて本数が増える」「昔から今に近づくにつれて本数が減る」傾向。

40歳以降になるとそれより若い世代と比べ、昔と今との間の本数差にあまり大きな違いが出なくなる。これは多分に「虫歯以外の起因で抜けた歯もカウントされる」「歯が残っていれば虫歯リスクも増える」などによるもの。例えば2011年における平均喪失歯数は60歳前半で5.9本、70歳前半で11.0本、80歳前半で16.1本だが、老化など虫歯以外の原因で抜けたことも多分に考えられる。そしてそれら抜けた歯は、今件のDMF歯数にカウントされる次第。

「DMF歯」と認定された歯は基本的に「そうで無い歯」に戻る事は無い(永久歯は二度三度生えてこない)。いわば一方方向の道のため、歳と共に増加するのは当然の話。だからこそ、将来の自分自身のために、今は面倒くさいと思っていても歯みがきを欠かさず、健康な歯の維持を心がけたいものである。

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2017 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー