子供の虫歯は減少中!? 乳歯の「う歯」数の年次推移をグラフ化してみる

2012/06/12 06:00

先日【「80歳で20本の自分の歯」達成者は38.3%】で紹介したように、厚生労働省は2012年6月4日、歯科疾患実態調査の2011年調査分の概要を発表した。今件調査結果には「う歯(齲歯。齲蝕した歯。いわゆる「虫歯」)をはじめとした、歯に関する状況を推し量れるさまざまなデータが盛り込まれている。今回はその中から、乳幼児における乳歯と「う歯」の関係についてグラフ化を試みることにする(【発表リリース】)。

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今調査は歯科保健状況の把握にあたり必要な資料を構築するために1957年以降6年毎に実施しているもの。今回概要が公開された2011年分については、2011年の国民生活基礎調査から無作為抽出された世帯を対象としており、調査対象者数は男性1812人・女性2441人の計4253人。

今回対象としたのは1-6歳における平均的な「う歯」の数の推移。グラフ中に「dft指数」とあるが、この「dft」とは「Decayed and Filled Teeth」の略で「虫歯」と「(虫歯を)処理済みの歯」のことを意味する。つまり「dft指数」とは一人当たりの「虫歯か、虫歯だった歯の数」を意味する(ちなみに大文字は永久歯、小文字は乳歯を意味するそうだ)。

↑ 乳歯の一人平均う歯数(dft指数)推移(1993年以前、1999年以前では「未処理歯」の診断基準が異なるため、純粋な継続性は無い)
↑ 乳歯の一人平均う歯数(dft指数)推移(1993年以前、1999年以前では「未処理歯」の診断基準が異なるため、純粋な継続性は無い)

「未処理歯」の基準が何度か変わっているため厳密な意味での継続性は無いものの、大まかな状況変化としては「成長するにつれて虫歯が増える」「昔よりも今に近づく方が、乳幼児の虫歯の数は少ない」傾向なのが分かる。直近の2011年では6歳児の平均虫歯+虫歯だった歯は2本にも足りないが、1987年時点では8本近く存在していた(平均で、である)。

グラフ形成は略すが、「乳歯にう歯(未処理・処理済み含む)を持つ人の割合」そのものも減少を続けており、1987年時点では5歳児で89.9%・6歳児で90.5%だったものが、2011年時点ではそれぞれ50.0%・42.1%にまで低下している。

この理由についてリリースでは特に説明は無いが、多分に公衆衛生の進歩、歯みがきをはじめとした虫歯予防の啓蒙の結果など、多方面での努力の成果によるものと考えられる。個体差もあるためゼロにすることは事実上不可能だが、このままさらに減少の動きを見せて欲しいものだ。

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