子供のインターネット利用に保護者はどのような取り組みをしているのだろうか(2017年)(最新)

2017/06/13 05:07

インターネットは多種多様な使い道ができる便利極まりないツールだが、同時に多分な危険性もはらんでいる。正しい使い方をしないと痛い目に会うのはどのような道具でも同じことだが、インターネットでは利用することに免許の類は必要なく、利用ハードルも低いため、リスクに触れる可能性も高いものとなる。保護者は自分の子供に対し、リスク回避のためにどのような取り組みをしているのだろうか。10歳未満の子供達の実情を、内閣府が2017年5月19日に発表した、低年齢層のインターネットに関わる利用実情を調査した結果報告書から確認していくことにする(【低年齢層の子供のインターネット利用環境実態調査】)。

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今調査の調査要綱は先行記事【10歳未満のデジタル端末利用実情】を参照のこと。

次に示すのは子供が何らの端末でインターネットを利用している保護者において、どのような安全対策をしているかを尋ねた結果。複数回答形式のため、2つ以上を同時に実施している場合もある。

↑ 子供が安全に安心してインターネットが利用できるようにどのような取り組みをしているか(2017年1月、子供の年齢が0-9歳、複数回答、子供がインターネットを使っている人限定)
↑ 子供が安全に安心してインターネットが利用できるようにどのような取り組みをしているか(2017年1月、子供の年齢が0-9歳、複数回答、子供がインターネットを使っている人限定)

一番多くの人が実施しているのは「大人の目の届く範囲で使わせる」で9割。要は子供一人だけでインターネットを使わせることが無いようにしているというもの。普段から注意をしておき、何かリスクが生じそうな行動をしそうになったら、その時点で教え諭すのだろう。自動車教習における実地試験のようなものと考えればイメージはしやすい。ただし実質的にはずっとべったりくっついているままは難しいので、保護者と同じ部屋で操作させる(いつでもチェックができる状況下におく)などがありがちなパターンだろうか。

次いで多いのは「利用する時間や場所などのルール設定」で5割強。取り決めをせずに自由に使わせていると、自制心が無い子供は寝食を忘れてインターネットに没頭しかねない。これは大人でもありうる話で、自制心が未熟な子供の場合は危険性も高くなる。ルールを定めるのは、同時にそのルールを破ったら何らかのペナルティが発生するのを意味するので、強い抑止力にもなる。

ブラウジングの際のサイトの制限などを統括するフィルタリングを利用している人は17.6%。多いようで案外少ない。インターネット利用に関わる管理は一切していないのが1.6%しかいないのは幸いだが。

これをいくつかの機種、具体的には汎用的なスマートフォン、タブレット型端末、携帯ゲーム機でインターネットを利用している子供に限り、その実情を確認したのが次のグラフ。

↑ 子供が安全に安心してインターネットが利用できるようにどのような取り組みをしているか(2017年1月、子供の年齢が0-9歳、複数回答、子供がインターネットを使っている人限定)(機種別)
↑ 子供が安全に安心してインターネットが利用できるようにどのような取り組みをしているか(2017年1月、子供の年齢が0-9歳、複数回答、子供がインターネットを使っている人限定)(機種別)

大きな差異は無いように見えるが、スマートフォンとタブレット型端末は類似性が見られるものの、携帯ゲーム機ではいくぶん違いが見受けられる。携帯ゲーム機では「大人の目の届く範囲で使わせる」が低い値を示しているが、これは子供同士で遊ぶ道具的な使われ方をしている端末の特性によるものだろう。他方、「フィルタリング」や「利用する時間や場所などのルール設定」はスマートフォンやタブレット型端末と比べて高めの値を示しており、高リスクなサイトへのアクセスや熱中しやすさへの懸念が強いことが示唆されている。

子供の立場から考えれば、保護者の監視下やさまざまな制限の上での利用は、少なからぬ窮屈さを覚えるかもしれない。その利用の中で、インターネットに関わる常識や危険の察知の仕方、回避方法を学んでくれればよいのだが。


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