圧倒的動画視聴…10歳未満の子供達のスマートフォン利用の内情(2017年)(最新)

2017/06/04 05:09

好奇心旺盛な子供達にとって、スマートフォンが魔法のアイテム的存在であることは言うまでもない。その子供達はスマートフォンでどのようなサービスを利用しているのだろうか。内閣府が2017年5月19日に発表した、低年齢層のインターネットに関わる利用実情を調査した結果報告書から、その中身を確認していくことにする(【低年齢層の子供のインターネット利用環境実態調査】)。

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今調査の調査要綱は先行記事【10歳未満のデジタル端末利用実情】を参照のこと。

次に示すのは調査対象母集団のうちスマートフォン(汎用のもの。契約切れやいわゆる格安スマホは除く)でインターネットを利用している人における、その利用内容を複数回答で尋ねた結果。動画視聴をしている人がもっとも多く、8割近くを示す形となった。

↑ スマートフォンのインターネット操作で何をしているか(2017年1月、0-9歳、スマートフォンでインターネット利用者限定、複数回答)
↑ スマートフォンのインターネット操作で何をしているか(2017年1月、0-9歳、スマートフォンでインターネット利用者限定、複数回答)

次いで多いのはゲームの64.1%。スマートフォン本体に初めからついているものか、アプリゲーム、ウェブゲームなのかまでは問われていないので判断はできないが、スマホでネットにアクセスしている子供の2/3近くはゲームをしていることになる。

知育(言葉、数遊びなど)は3割近く。元々スマートフォンを学習目的で子供に使わせているケースもあることを考えると、この値は相応のものだろう。他方、電子書籍はゼロ。今調査の限りではスマートフォンで電子書籍を読んでいると認識している子供は皆無となる。

コミュニケーション(メールやメッセンジャー、ソーシャルメディアの利用)は6.6%、情報検索は9.0%と、いずれも1割足らず。子供達のスマホによるネットライフは、ほとんどが動画とゲーム、そしてせいぜい知育といった表現が妥当だろうか。

これを年齢階層別に仕切り分けしたのが次のグラフ。各層の回答者数が2ケタのため(ゼロ歳と1歳は1ケタ)、統計的なぶれが生じている部分もある。


↑ スマートフォンのインターネット操作で何をしているか(2017年1月、0-9歳、スマートフォンでインターネット利用者限定、複数回答)(年齢階層別)
↑ スマートフォンのインターネット操作で何をしているか(2017年1月、0-9歳、スマートフォンでインターネット利用者限定、複数回答)(年齢階層別)

統計上のぶれも考慮する必要はあるが、スマートフォンでの動画視聴はゼロ歳から行われている。歳と共にいくぶん下がる傾向はあるが、同じタイミングでゲームの利用率が上がっているので、興味関心が動画からゲームに移るのかもしれない。もっともいずれの年齢でも動画を観る人が5割を切ることはない。

知育はややばらつきがあるが、歳と共に利用率は下がる。他方、コミュニケーションや情報検索などは歳と共に値を増やしていることから、学習的な使い方も少しずつ複雑化していくものと考えられる。

ぶれも合わせ多少の差異はあるが、歳を問わず、動画視聴とゲームがスマートフォンでインターネットを使う低年齢層の主な使い道であることに変わりは無い。子供達にとってスマートフォンは動画を楽しみ、ゲームで遊ぶ、エンタメマシンのような存在なのかもしれない。


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