子供達はネットで何をしているのだろうか、その中身をグラフ化してみる(最新)

2019/06/16 05:20

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2019-0609インターネットは多様な価値観の世界へ瞬時に足を踏み込める、魔法のじゅうたんのような存在。色々なサービスが提供され、おおよその情報作業を果たすことができる。子供達はその魔法のようなツールで、いったい何をしているのだろうか。その実情を内閣府が2019年5月21日に発表した【青少年のインターネット利用環境実態調査報告書】の結果から確認していく。

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動画視聴が圧倒的、次いでゲーム


今調査の調査要綱は先行記事【スマホは3割強、タブレット型端末は1/4超…9歳以下のインターネット利用機器の利用状況をグラフ化してみる(最新)】を参照のこと。

次に示すのは何らかの機種でインターネットを利用している人に対し、そのインターネットの操作で何をしているかを複数回答で尋ねた結果。もっとも多くの人がしているのは動画視聴で85.3%に達している。なおグラフの横軸の項目は元資料の並びのままにしている。

↑ インターネットで何をしているか(9歳以下、インターネット利用者限定、複数回答)(2018年)
↑ インターネットで何をしているか(9歳以下、インターネット利用者限定、複数回答)(2018年)

具体的にどのような動画なのか、視聴頻度や時間はどれほどなのかまでは問われていないが、「(普段は)インターネットで何をしている?」との質問に「動画を観ている」と答えられる程度には視聴していることに違いはない。次いで多いのはゲームで60.0%。エンタメ目的の利用が多分に及んでいることになる。

次いで多いのは勉強・学習知育で30.4%。音楽視聴の18.5%、コミュニケーション(電子メール、メッセンジャー、ソーシャルメディアなど)の14.9%と続く。ニュースの閲覧、電子書籍などは1割にも満たない。

これをインターネットを利用する機種別に見たのが次のグラフ。ただし一部機種では回答総数が少数のため、データにぶれを起こしている項目もある。まずは携帯電話やパソコン。

↑ インターネットで何をしているか(9歳以下、インターネット利用者限定、複数回答、利用機種別)(2018年)
↑ インターネットで何をしているか(9歳以下、インターネット利用者限定、複数回答、利用機種別)(2018年)

携帯電話やパソコンでは、その利用スタイルの同じ部分、そして違う部分がよくわかる結果が出ている。動画視聴はどちらも変わらず高い値を示しているが、特に表示画面が大きなデスクトップパソコンでは高め。音楽視聴や勉強・学習は大きな違いは無し。

他方、コミュニケーションやゲームは携帯電話の方が高い値を示している。プライバシーを考えれば、保護者と共用しているパソコンでの利用は避けたいと考えるのは当然ではある。情報検索では逆にパソコンの方が高い値を示している。画面の大きなパソコンで検索をした方が、スマートフォンよりは色々とやりやすいのだろう。

子供向け携帯電話ではコミュニケーションが突出した値を示している。これは保護者との間で電子メールなどを使って安否確認などをしているものと考えられる。他の用途の回答率がほとんどゼロかそれに近い実情も合わせ、子供向け携帯電話が事実上、子供と保護者間のホットライン的なツールとして使われている証だろう。

続いてタブレット型端末や家庭用ゲーム機など。

↑ インターネットで何をしているか(9歳以下、インターネット利用者限定、複数回答、利用機種別)(2018年)
↑ インターネットで何をしているか(9歳以下、インターネット利用者限定、複数回答、利用機種別)(2018年)

タブレット型端末の利用性向はスマートフォンとパソコンの中間のような雰囲気。動画視聴が圧倒的に高く、スマートフォンやデスクトップパソコンに近い値。勉強・学習の値はむしろスマートフォンやデスクトップパソコンより高い。

家庭用ゲーム機は携帯ゲーム機も据置型ゲーム機もゲームに特化している(当然の話だが)。他方、動画視聴をする人も2割台確認できるのが興味深い。その他の利用目的はごく少数派でしかない。

あまり注目されることのないインターネット接続テレビだが、他機種同様動画視聴がもっとも高い値。そのほかには音楽視聴やゲームなどが1割前後。インターネットも使えるテレビで何をしているのか気になる人も多いだろうが、子供に限れば動画や音楽、ゲームという次第ではある。

年齢階層別ではどうだろうか


続いて該当者の年齢階層別。できれば機種別と合わせ細分化したかったのだが、区分が細かく回答者数が少なすぎ、統計的にぶれが多分に生じるので、いずれかの機種でインターネットを利用している人限定に留めた。


↑ インターネットで何をしているか(9歳以下、インターネット利用者限定、複数回答、年齢階層別)(2018年)
↑ インターネットで何をしているか(9歳以下、インターネット利用者限定、複数回答、年齢階層別)(2018年)

コミュニケーションや情報検索、ゲームがおおよそ歳を重ねるに連れて利用率が高まる一方で、勉強・学習は4歳までは増加するがそれ以降はほぼ横ばいに。

他方、動画は興味深いことに低年齢ほど高く、年が上になるに連れて値を落としていく。動画視聴は多分に、子供が自分で対象動画を検索するのではなく、保護者が再生させて閲覧させるだけのような、テレビと同様の利用が行われているのかもしれない。子供自身が能動的に楽しめるコミュニケーションやゲームの利用率が高まるのとともに、動画視聴への注力が減っていくというところだろうか。

もっともこれはインターネットを利用している人に限定した値。インターネットの利用率は年齢とともに上昇するため、年齢階層別の全体比を算出すると、何らかの端末でインターネットを用いて動画視聴をしている子供の割合はおおよそ年とともに増加することになる。

↑ インターネットによる動画視聴率(9歳以下、各年齢階層全体比、年齢階層別)(2018年)
↑ インターネットによる動画視聴率(9歳以下、各年齢階層全体比、年齢階層別)(2018年)

「9歳以下の子供のうち大体3人に1人がインターネットで動画を観ている時代」と表現すると、色々と思うところがある人もいるのではないだろうか。


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