子供達のネット利用実情を機種別にグラフ化してみる(2017年)(最新)

2017/06/02 11:25

インターネットは非常に便利なツールであり、今では多種多様な端末でアクセスすることができる。そのインターネットは子供達の間に、どこまで浸透し、利用されているのだろうか。10歳未満の低年齢の子供達の実情を、内閣府が2017年5月19日に発表した【低年齢層の子供のインターネット利用環境実態調査】から確認していく。

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機種利用者のうちどれ位の割合でネットを使っているか


今調査の調査要綱は先行記事【10歳未満のデジタル端末利用実情】を参照のこと。その記事などにもある通り、調査対象母集団(の子供)においては、インターネットに接続可能なデジタル機器の利用実情は次の通りとなっている(インターネットを利用しているか否かは考慮外)。

↑ 該当機種を利用しているか(2017年1月、0-9歳、ネット利用を問わず、複数回答)(再録)
↑ 該当機種を利用しているか(2017年1月、0-9歳、ネット利用を問わず、複数回答)(再録)

そこでこれらの機種利用者において、どれほどの人がインターネットを利用しているか否かを確認したのが次のグラフ。例えばスマートフォンでは78.4%とあるが、これはスマートフォンを利用している人のうち78.4%が、そのスマートフォンでインターネットにアクセスしていることを意味する。逆算すると21.6%はスマートフォンを利用しているが、そのスマホではインターネットを使っていない(か、「ネットを使っているか否かは分からない」と保護者に判断されている。保護者に隠れて使っている可能性は否定できないため、実際にはもう少し上のせされた値となるかもしれない)。

なお今件では詳細機種別の一部のみの動向を示している。原典には他機種の値も存在するものの、全年齢層でも機種利用者そのものが少数のため、統計的にぶれが生じてしまうことから、今回は省略している。

↑ 該当機種でインターネットを利用しているか(2017年1月、0-9歳、該当機種利用者限定)
↑ 該当機種でインターネットを利用しているか(2017年1月、0-9歳、該当機種利用者限定)

一般のスマートフォンでは8割近くがインターネットを利用している。ところが従来型携帯電話では2割足らず、子供向け従来型携帯電話では4%にも満たない。これは多分に、従来型携帯電話がインターネットへのアクセス目的ではなく、防犯用として子供が持たされている実情を反映した結果といえる。

ノートパソコンやデスクトップパソコン、タブレット型端末は8割超え、特にデスクトップパソコンはほぼ100%。これらの機種では保護者がそばにいる形で利用するスタイルが多いため、インターネットへのアクセスも許可される場合が多いからなのだろう。逆に保護者付き添いの場面に限り、これらの端末の(インターネットへのアクセスも合わせた)利用が許されているのかもしれない。

他方、子供だけで利用する場面も多いゲーム機では、インターネットへのアクセス率は1/4程度。昨今のゲームではインターネットへのアクセスができないと利用不可能な、一部機能が使えないゲームも増えているが、それらの利用は少数派に属することになる。

これを年齢階層別に見たのが次のグラフ。ただし年齢階層別に仕切り分けすると、各属性の回答者数が少数になるため、多分に統計上のぶれが生じてしまう。100.0%の値が出ているのは基本的に参考値として見る、グラフそのものは大よその数字の流れの掌握程度のものとしてとらえてほしい。

↑ 該当機種でインターネットを利用しているか(年齢階層別)(2017年1月、0-9歳、該当機種利用者限定)
↑ 該当機種でインターネットを利用しているか(年齢階層別)(2017年1月、0-9歳、該当機種利用者限定)

スマートフォンではぶれが生じている部分もあるが、大よそ年齢が上になるほどインターネットの利用率も高くなる。幼い時にはリスクを考慮してネットを利用させないが、歳と共に保護者の許諾が得られるようになるのだろう。パソコンではデスクトップパソコンはほぼ100%、ノートパソコンでも大よそ小学生になるあたりからインターネットへの利用が高い値を示すようになる。ノートパソコンの場合は、保護者の監視下ではない状況で利用する場合もありえるからだろうか。

全体比で換算すると


上記の値は「各機種を利用している人におけるインターネットの利用割合」。全体としてどれほどの人がどの機種でインターネットを使っているかまでは分からない。そこで全体比を算出した結果が次のグラフ。例えばスマートフォンは19.4%とあるので、0歳から9歳まで全部合わせて、そのうち2割近くの人が、スマートフォンでインターネットを利用している計算になる。

↑ 該当機種でインターネットを利用しているか(2017年1月、0-9歳、全体比)
↑ 該当機種でインターネットを利用しているか(2017年1月、0-9歳、全体比)

スマートフォンは約2割、従来型携帯電話は一般も子供向けのも0.3%でしかない。パソコンはノートが5.0%、デスクトップでは3.3%。小学校低学年まであわせても、パソコンでネットを利用している人は1割にも満たない実情となる。

タブレット型端末では18.3%。実のところスマートフォンとほぼ肩を並べる値が出ている。低年齢層の子供向けとしてタブレット型端末が急速に普及浸透しているとの話はよく見聞きするが、その実情が改めて確認できる。

これを年齢階層別に仕切り分けしたのが次のグラフ。各年齢層全員のうち何%が、その端末でインターネットを利用しているかを示したものである。

↑ 該当機種でインターネットを利用しているか(年齢階層別)(2017年1月、0-9歳、各年齢階層全体比)
↑ 該当機種でインターネットを利用しているか(年齢階層別)(2017年1月、0-9歳、各年齢階層全体比)

インターネットの利用状況との観点で見ると、非常に興味深い結果となっている。スマートフォンはややぶれがあるが2歳以降はほぼ同率、パソコンは小学生以降で少しずつ利用率が高まるものの少数に過ぎない、タブレット型端末は2歳時点で大きく上昇し、それ以降も増加を続け、小学生になると一段上乗せされる、ゲーム機も小学生に入ってから利用率は上がる、などなど。

それぞれの機種の利用実情が透けて見えてきそうな結果には違いない。

ちなみに、どの機種かを問わず、とにかくインターネットを利用している人の割合を年齢階層別で見たのが次のグラフ。

↑ 何かの機種でインターネットを利用しているか(2017年1月、0-9歳、各年齢階層全体比)
↑ 何かの機種でインターネットを利用しているか(2017年1月、0-9歳、各年齢階層全体比)

1歳で1割足らずの値が2歳になると3割近くに跳ね上がる。その後はほぼ一定度合いで増加していくが、9歳で大きく跳ねる形となる。本人はインターネットを利用しているとの認識すらないのかもしれないが、すでに小学校に入学する時点で5割近くがインターネットを利用しているのが実情であることは、認識しておく必要があろう。


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