【更新】最終学歴分布をグラフ化してみる(2010年国勢調査反映版)

2011/07/27 12:00

先に【30代後半男性の1/3強は未婚・世代別未婚率の推移をグラフ化してみる(2010年国勢調査反映版)】で示したように、2010年の国勢調査の速報が発表され、【一部のデータが開示されていた】。そこで主に人口絡みの記事で、国勢調査の結果を基に作成されていたものについて、データの更新を先日まで逐次行っていた。今回は【諸外国の老人人口比率の推移をグラフ化してみる(2010年国勢調査反映版)】に続き、関連しそうな事項で参考になるデータとして、「最終学歴毎の人口分布のグラフ化」を試みることにする。

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2010年の国勢調査においては、15歳以上の人口1億1002万4000人うち、卒業者は1億0216万7000人。その人達を最終卒業学校の種類別に区分したのが次のグラフ。元資料には10年前の国勢調査のデータも併記されていたので、それも合わせて図にしてある。

↑ 卒業者の最終卒業学校の種類、男女別15歳以上人口の割合
↑ 卒業者の最終卒業学校の種類、男女別15歳以上人口の割合

成績内情はともかく大学などの高等学校への進学率が上がっているのは【大学進学率をグラフ化してみる】でもお伝えした通り。だからこそ、10年前のデータと比べると青色の領域が増加しているのが分かる。また、この10年間に全体の値として、「小学校・中学校卒」の数を「大学・短大卒」の数が上回ったのは注目に値する。

これを割合では無く各項目に該当する人口別に割り振り、さらに卒業者以外の項目も合わせ、その上で積上げグラフにしたのが次の図。なお2010年のデータはまだ完全に集計が終わっていない部分があるようで(約36万人)、記載されている15歳以上人口に対し、全項目の人口を足しても達しない。誤差の範囲で、大意には影響なしとして、今回はこのまま生成を行う。

↑ 卒業者の最終卒業学校の種類、男女別15歳以上人口(万人)(2010年分にはいずれの項目にも該当しない対象者あり)
↑ 卒業者の最終卒業学校の種類、男女別15歳以上人口(万人)(2010年分にはいずれの項目にも該当しない対象者あり)

10年前と比べて人口はわずかながら増加している。また最初のグラフの動向通り、高等学校卒業者が増加しているのも分かる。しかし一方で、在学者の数は確実に減少しており、今後高等学校未満の学校卒業生の加速的減少、高等学校卒業者の増加緩慢化が予想される。

大学での授業内容や学生の質の変移、大学卒業者の就職活動時における評判をかいまみると、「大学を卒業していれば、その後の生活も安泰」という時代はとうの昔に過ぎ去り、企業側も「大学生なら大丈夫」という(質的)安心感をいだけなくなったことは否定できない。人数的には緩慢な増加、比率的には大きく増えるであろう高等学校卒業者に対し、企業がどのような選択眼を磨いていくかが、今後の各企業の成長にとって大きなカギとなるに違いない。

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