ニュースはどの媒体で見ているのか、その各国事情(最新)

2019/03/24 05:15

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2019-0314日々生じるさまざまな出来事の内容を迅速に取得し正しい判断を下すために、人々は多様な手段を用いてニュースを確認する。インターネットの普及に伴い、ニュースの取得確認のスタイルも大きな変化を遂げている。今回は新聞通信調査会が2019年3月11日までに発表した、アメリカ合衆国やイギリス、フランス、中国、韓国、タイへのメディアに関する世論調査「諸外国における対日メディア世論調査」の内容を基に、諸国におけるニュース取得の利用媒体の違いを見ていくことにする(【発表リリース:諸外国における対日メディア世論調査】)。

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諸国はテレビ経由が最多だが中国は…


今調査における調査要項は先行記事【諸外国における新聞の信頼度、そして今後も役割を維持できるか否か】を参照のこと。

次に示すのは各国の人達がニュースを取得する際に、どのような媒体を用いているかを複数回答で尋ねた結果。インターネット経由調査では無いので媒体によるバイアスは生じない。ニュースを取得する意気込みなどにも左右されるが、各国の情報取得の方法論、実情を推し量るよい指標となる。

↑ ニュース取得の利用媒体(複数回答)(2019年)
↑ ニュース取得の利用媒体(複数回答)(2019年)

おおよその国でテレビが群を抜き高い値を示しており、今でも情報取得の普遍的なツールとしてテレビが有効であることを改めて認識させる結果となっている。それに続くのはインターネットのニュースサイトやSNS(ソーシャルメディア)のような、インターネットを用いたサービスで、インターネットによる情報取得が当たり前となりつつある状況がうかがい知れる。

そのインターネットサービスだが、アメリカ合衆国やイギリス、韓国ではインターネットのニュースサイトの値が高く、SNSは低め。昨今のフェイクニュース問題が影響しているのかもしれない。他方タイや中国ではSNSも高め。中国ではSNSはテレビに近い値にまで達しており、インターネットのニュースサイトにいたってはテレビを抜いて最大の値を計上している。中国の調査が都市部限定で行われているのも一因だが、同国のインターネットへの傾注度の高さが見て取れる。またタイではインターネットのニュースサイトが異様に低く、その分SNSが大変高い値を示しているのも特徴的ではある。

新聞や雑誌、ラジオなどは低めだが、フランスはそれらも押しなべて高めの値を計上している。ニュース取得の意欲は他国よりも高く、多方面で取得する傾向があるようだ。

テレビとインターネットのニュースサイトの詳細を


報告書ではそれぞれの媒体に関して属性別の値も公開している。そこでテレビとインターネットのニュースサイトに限るが、その内情を見ていく。

まずはテレビ。

↑ ニュース取得の利用媒体(複数回答、テレビ、属性別)(2019年)
↑ ニュース取得の利用媒体(複数回答、テレビ、属性別)(2019年)

タイが異様に高くどの属性も7割超え。高齢層では90%台後半から100%との値が出ている。フランスもそれに続く値を計上しているが、若年層ではやや値が落ちる。

男女別では男性よりも女性、中年層以降が高めに出るのはどの国でもさほど変わり無く、テレビの実情を推し量れるよい資料となる値の動きを示している。他方中国では属性別の違いがほとんど出ていないのは興味深い。なお中国では70歳以上には問われておらず、該当部分は空白となっている。

続いてインターネットのニュースサイト。

↑ ニュース取得の利用媒体(複数回答、インターネットのニュースサイト、属性別)(2019年)
↑ ニュース取得の利用媒体(複数回答、インターネットのニュースサイト、属性別)(2019年)

インターネットのニュースサイトではテレビとおおよそ逆の傾向が出ているのは注目に値する。男女別では男性が、年齢階層別では若年層が高い値を示している。10代でやや低めの値が出る国があるのは、利用機会が得られていない、興味がわいていないからだろうか(テレビは多分に受動的に取得する機会があるが、ネットニュースでは原則的に能動的で無いと取得は不可能)。

他方中国では男女・年齢階層を問わず高い値が維持されている(50代以降はやや落ちるが、それでも7割前後)。今件は都市部限定とはいえ、インターネット経由では無く面接調査で実施されており、メディアによるバイアスが存在しないことを思い返せば、大いに注目すべき結果には違いない。


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