子供達はタブレット型端末で何をしているのだろうか(最新)

2018/04/19 05:04

2018-0415スマートフォンほどの派手さ、注目度は無いものの、昨今のデジタル機器界隈で確実に普及しつつあるのがタブレット型端末。スマートフォンより画面は大きく、パソコンよりも機動性に優れていることから、双方のよいところ取り的なポジションにある(見方を変えれば双方の短所を有していることでもあるのだが)昨今ではキーボードを接続することでノートバソコン的に使える商品も展開しはじめ、興味深い動きを見せているタブレット型端末に関して、子供達がどのような使い方をしているのか、内閣府が2018年3月30日付で確定報を発表した【平成29年度青少年のインターネット利用環境実態調査結果】の報告書データを基に確認していく。

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タブレット型端末では動画視聴にゲームに情報検索


今調査に関する調査要項は先行記事の【小中高校生のネット機器利用状況をグラフ化してみる】を参照のこと。

次に示すのはタブレット型端末、それに加えて学習用タブレット、さらにはインターネット接続テレビそれぞれでインターネットを利用している人における、その端末による利用内容を示したもの。普段からその目的で利用していると認識した項目に答えてもらっている。「コミュニケーション」とは電子メールやメッセンジャー、ソーシャルメディアなど、他人との意思疎通ができるサービス全般を意味する。

↑ インターネットで何をしているか(該当機種でインターネット利用者限定、小‐高校生、2017年)
↑ インターネットで何をしているか(該当機種でインターネット利用者限定、小‐高校生、2017年)

まず汎用的なタブレット型端末では、動画視聴がもっともよく行われており7割強。次いでゲーム、情報検索。ここまでが過半数。音楽視聴やコミュニケーションにも多くの人が使っている。利用傾向としてはパソコンのそれにやや近いかなとの感はある。

他方学習用タブレットでは「その他」がもっとも多く6割強。具体的な中身は説明が無いが、タブレット自身の特性を併せ考えると「学習」が当てはまるのだろう。それ以外では動画視聴や情報検索、コミュニケーションが2割足らず。他方、電子書籍の割合は1割強とやや高め。学習向けの端末ならではの動きを示している。

昨今では地道に、しかも確実に普及し始めているインターネット接続テレビでは動画視聴の利用性向がもっとも高く6割近く。テレビの特性を考えれば当然の結果ではある。それ以外ではゲームやニュース、音楽視聴が高めで2割近く。これもまた、テレビがおかれているポジション(物理的な意味も併せ)を考えれば納得のいく結果。

これを各機種でインターネットを利用している人に対する割合では無く、全体比で算出したのが次のグラフ。例えばタブレット型端末の動画視聴は17.6%とあるので、小中高校生全員のうち17.6%が、タブレット型端末を使ってネット経由で動画視聴をしていることになる。

↑ インターネットで何をしているか(小-高校生全体比、2017年)
↑ インターネットで何をしているか(小-高校生全体比、2017年)

タブレット型端末はインターネット利用普及率がそこそこ(全体比で24.8%)あるため、他機種と比べても群を抜いて高い値を示している。情報検索、ゲームで1割超え、音楽視聴は10.0%、コミュニケーションも8%近く。他方、学習用タブレットやインターネット接続テレビは、全体比では誤差の範囲でしか無い。インターネット接続による動画視聴が2.4%でかろうじて有意値と受け取れる程度。実質的に学習と思われる、学習用タブレットの「その他」も2.0%。ポテンシャルはそれなりにありそうだが、まずは機種そのものの普及率向上が必要不可欠には違いない。

高校生に限定すると


今回の調査対象母集団のうちもっとも金銭面での融通性が高く、また年齢の上でも大人に近い高校生に限定した結果が次以降のグラフ。空欄部分はその属性で回答者がいなかったことを意味する。

↑ インターネットで何をしているか(該当機種でインターネット利用者限定、高校生、2017年)
↑ インターネットで何をしているか(該当機種でインターネット利用者限定、高校生、2017年)

動画視聴がトップで情報検索が高い値を付けている点は変わらないが、ゲームが値を落としている。他の機種動向でも見られた動きで、高校生はゲームそのものへの関心が薄れていることを示唆している。一方で音楽視聴や電子書籍、地図・ナビゲーションなどはむしろ値を伸ばしており、実用的な使い方をしていることが分かる(あるいは逆で、実用できるような知識経験を持つようになったからだろう)。

学習用タブレットでは学習と思われる「その他」以外も、学習に関わり合いがありそうなニュース、情報検索、動画視聴、電子書籍の項目で高い値。またインターネット接続テレビでは動画視聴以外にニュースや情報検索、ゲームが高めの値となっている。

これを高校生全体比で算出したのが次のグラフ。

↑ インターネットで何をしているか(高校生全体比、2017年)
↑ インターネットで何をしているか(高校生全体比、2017年)

高校生では1割強がタブレット型端末で動画視聴をしている。情報検索は8.7%、ゲームは6.5%、音楽視聴やコミュニケーションも5%台の利用率だが、高い値とは言い難い。これはひとえにタブレット型端末でネットを利用する人の割合が小さいため(高校生全体比は16.1%)。大よそこれらの行為はスマートフォンで可能なため、わざわざタブレット型端末などで行う必要性は無いのだろう。


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