バレンタインデーに向けてチョコはいつ買われるのか…日々のチョコレート購入性向をグラフ化してみる(2017年)(最新)

2017/02/05 11:41

先行記事【日本のチョコレートなどの消費傾向をグラフ化してみる】において、総務省統計局が定期的に調査を実施し、その結果を公知している【「家計調査」】を元に、バレンタインデーにちなんで日本の地域別におけるチョコレートやチョコレート菓子の消費傾向を金額面から確認した。今回は別の視点から同じく「家計調査」の公開値を用い、バレンタインデーにまつわる人々の消費動向を見ていくことにする。

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家計調査では二人以上世帯(原則夫婦世帯)においてのみ、日次の動向に関わる調査も行われている(【家計調査のデータを探す前に】)。世の中全体の動向を推し量るのには総世帯(単身世帯+二人以上世帯)の値が望ましいのだが、存在しない以上仕方が無いので、この二人以上世帯における日々の支出(=消費)額を元に、「チョコレート」や「チョコレート菓子」がバレンタインデーに向けてどのように買い進まれていくのかを確認する。

現時点で日次データが取得できるのは2016年12月分まで。そこで前年度に該当し、バレンタインデー周りの動向を推し量れるように、2015年12月から2016年3月までの日々の支出に関して、「チョコレート」「チョコレート菓子」の金額を確認する。

加えて今回は「生の洋生菓子」も追跡項目として追加する。これはバレンタインデーはともかく、その翌月のホワイトデーで対象となる種類の菓子が多分に含まれるからである(なお「キャンデー」も単独項目として「家計調査」には用意されているが、バレンタインデー・ホワイトデー共に特異な動きは無かったので、今回は省略する)。「他の洋生菓子」の具体例は【収支項目分類及びその内容例示(平成27年(2015年)1月改定)】によると次の通り。

●他の洋生菓子
・エクレア シュークリーム
・ワッフル クレープ バームクーヘン
・アップルパイ
・ロールケーキ パウンドケーキ マドレーヌ
・ババロア ムース
・スイートポテト

↑ 二人以上世帯における品目別・日次平均支出額(円、2015年12月-2016年3月)
↑ 二人以上世帯における品目別・日次平均支出額(円、2015年12月-2016年3月)

日取りによる影響も少なくないが、2016年のバレンタインデーでは2月12日(金曜)の購入額が最多で、13日(土曜)はやや額が落ちる。仕事帰りに調達した人が多かった、あるいはバレンタインデー当日が日曜のため、12日に仕事先で渡すために11日に調達した人も多いのかもしれない。ただし14日当日(日曜)でも購入額は93.20円とそれなりな額を示しており、当日購入当日手渡しか、あるいは14日に購入して翌日の15日(月曜)に渡すパターンもあるのだろう。

また「チョコレート菓子」はバレンタインデーやホワイトデーに関して、イレギュラー的な動きは無い。バレンタインデーなどはあくまでもチョコレートのイベントであり、チョコレート菓子はほとんど無視されると見て良い。

ホワイトデーといえばキャンデーやマシュマロのような洋菓子がイメージされるが、キャンデーについてはほとんど動きが無いものの、「他の生洋菓子」は明らかにホワイトデーに向けた上昇ぶりを見せている。ただし額面はバレンタインデーの「チョコレート」にははるかに及ばず。興味深いのはホワイトデーの前日3月13日にも「チョコレート」の販売額が伸びていること。ホワイトデー用のギフトとしても、チョコレートの類が用いられる事例は少なからずあるようだ。

なお「他の生洋菓子」は正月にかけてもピークが生じており、1月2日に大きな伸びが確認できる。額面はホワイトデーより大きいほど。これは【お正月に洋生菓子が売れてるのって、やっぱり......】でも示唆しているが、コンビニにおける正月向けのスイーツ群が多分に影響していると考えられる。まだコンビニが年末年始の特別スイーツに本腰を入れていない5年前の動向を確認したが、2016年の動向と比べると動きは小さく、せいぜいクリスマス時の金額しか計上されていないのも、その裏付けとなる。

↑ 二人以上世帯における品目別・日次平均支出額(円、2010年12月-2011年3月)(他の洋生菓子)
↑ 二人以上世帯における品目別・日次平均支出額(円、2010年12月-2011年3月)(他の洋生菓子)

ちなみにバレンタインデーにおいては、チョコレートだけでなくケーキの類もギフトとして用いられることがあるようだ。ただし生ものの色合いが強いことから、バレンタインデー当日の支出額が跳ねている。

↑ 二人以上世帯における品目別・日次平均支出額(円、2015年12月-2016年3月)(ケーキ)
↑ 二人以上世帯における品目別・日次平均支出額(円、2015年12月-2016年3月)(ケーキ)

12月24日は当然クリスマスイブ、そして3月3日はおそらくひな祭りのためにケーキが買われているものと考えられる。さらに興味深い話だが、バレンタインデーやひな祭りでは見られない現象として、クリスマスイブの翌日、クリスマス当日にも「ケーキ」は高い値を計上している。イブでは無くてクリスマス当日にケーキをたしなもうとの動きに加え、ピークとなるイブを過ぎてセールス価格となったケーキを購入するパターンも少なからずあるのではないだろうか。


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